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複合動詞 文型用例集 た〜と

タ行 目次

たえる耐 耐えかねる 耐え忍ぶ 耐え抜く たえる  絶え果てる   (絶え入る) たおれる 倒れかかる 倒れかける 倒れ込む   (倒れ伏す) たく   炊きあがる 炊きあげる 炊き込む  たく焚  焚き付ける   (焚きしめる) だく   抱き合う 抱き上げる 抱き起こす 抱き下ろす 抱きかかえる      抱き込む 抱きしめる 抱きすくめる 抱きつく 抱きとめる      抱き取る 抱き寄せる   (抱き支える)  (たくし上げる たくし込む) たぐる  たぐり寄せる   (たぐり上げる たぐり込む たぐり出す)   (たける  猛り狂う 猛り・哮り立つ) たしかめる 確かめ合う たす   足し合わせる だす   出し合う 出し遅れる 出し惜しむ 出しかねる 出し切る      出し渋る 出し損なう・損ねる 出し尽くす 出し抜く  たすける 助け合う 助け上げる 助け起こす 助け出す  たずねる 尋ね歩く 尋ね回る   (尋ね当てる 尋ね合わせる)  訪ね歩く たたかう 戦い取る 戦い抜く たたく  叩き合う 叩き上げる 叩き売る 叩き起こす 叩き落とす      叩き返す 叩き切る 叩き込む 叩き消す 叩き込む      叩き殺す 叩き壊す 叩き出す 叩き付ける 叩きつぶす      叩き直す 叩きのめす 叩き伏せる 叩きまくる 叩き破る 叩き割る たたむ  畳みかける 畳み込む  (ただよう  漂い出す 漂い着く)) たつ   立ち合う 立ち上がる 立ち上げる 立ち至る 立ち入る      立ち遅れる 立ちこめる 立ち去る 立ちすくむ 立ちつくす      立ち続ける 立ち止まる 立ち直る 立ち並ぶ 立ち退く      立ち上る 立ちはだかる 立ち働く 立ちふさがる 立ち回る      立ち向かう 立ち戻る 立ちゆく 立ち寄る       (立ち現れる 立ち返る 立ちかかる 立ち枯れる 立ち替わる        立ち騒ぐ 立ち添う 立ち通す 立ち勝る 立ちまじる        立ち迷う 立ちよどむ) たつ   断ち切る  (裁ち落とす 断ち割る)  たてる  立て替える 立てかける 立て込む 立てこもる 立て直す 建て増す       (立てきる 立て込める 立て通す 立て回す)  たどる  たどり着く たのむ  頼み込む  (頼み入る) たべる  食べ飽きる 食べあさる 食べ歩く 食べかける 食べ過ぎる      食べ損なう・損ねる 食べ散らかす 食べ付ける 食べ尽くす       (食べきる 食べ残す) だます  騙し取る   (騙し込む) たまる  たまりかねる だまる  黙りこくる 黙り込む 黙り通す ためる  貯め込む たよる  頼り切る  (たらす  垂らし込む) たれる  垂れ込める 垂れ下がる 垂れ流す   (垂れかかる)  (だんじる 談じ込む)  (ちぎる  千切り取る)  (ちぎれる  千切れ飛ぶ) ちぢむ  縮み上がる ちる   散り敷く 散り残る 散りばめる   (散り落ちる 散りかかる)  (ついえる  費え去る) つかう  使い切る 使いこなす 使い込む 使い捨てる 使い尽くす      使い慣れる 使い果たす 使い分ける 使いまくる 使い分ける  つかむ  つかみ合う つかみ上げる つかみかかる つかみ損なう・損ねる      つかみ出す つかみ取る   (つかみしめる つかみつぶす)  つかれる 疲れ切る 疲れ果てる  つきる  尽き果てる  つく   付き合う 付き従う 付き添う 付きまとう つく   突き上げる 突き当たる 突き合わせる 突き動かす 突き落とす      突き返す 突き崩す 突き殺す 突き刺さる 突き刺す       突き進む 突き倒す 突き出す 突き立てる 突きつける      突き詰める 突き出る 突き通す 突き通る 突き飛ばす      突き止める 突き抜く 突き抜ける 突きのける 突き放す      突き戻す 突き破る       (突き入れる 突きかかる 突き固める 突き込む        突き立つ 突き伏せる)      突っかかる 突っかける 突っ切る 突っ込む 突っ立つ      突っ走る 突っ放す 突っぱねる 突っ張る        (突っ立てる 突っ伏す)  つぐ継  継ぎ合わせる 継ぎ足す つぐ注  注ぎ込む 注ぎ足す   (注ぎ回る) つくる  作り上げる 作り替える 作り出す 作り直す       (作りたてる 作りつける 作りなす)  つける  つけあがる 付け合わせる 付け入る 付け落とす 付け替える      付け加える 付け加わる 付け込む 付け足す 付けねらう      つけ回す  (付け出す) つける漬 漬け込む  (つげる  告げ知らせる)  (つたう  伝い歩く 伝い落ちる 伝い降りる 伝い登る) つたえる 伝え合う 伝え聞く  (伝え受ける)  (つつく  つつき出す つつき回す つつき回る) つつむ  包み隠す 包み込む  (つづる  つづり合わせる) つとめる 勤め上げる つなぐ  つなぎ合わせる つなぎ止める  (つねる  つねり上げる) つまむ  つまみ上げる つまみ出す つむ   積み上げる 積み替える 積み重なる 積み重ねる 積み込む      積み出す 積み立てる 積み残す  (積み上がる 積み降ろす) つむ摘  摘み取る つめる  詰め合わせる 詰め替える 詰めかける 詰め込む 詰め寄る       (詰め切る 詰め寄せる)  つらぬく 貫き通す つる   釣り合う つりあがる つり上げる 釣り落とす 釣り込む      つり下がる つり下げる 釣り出す つるす  つるし上げる つれる  連れ帰る 連れ込む 連れ去る 連れ添う 連れ出す      連れ立つ 連れ戻す   (連れ合う)  できる  できあがる でき損なう   (できあう) てらす  照らし合わせる 照らし出す てる   照り返す 照り輝く 照り込む 照りつける 照り映える        (照り返る 照り渡る) でる   出会う 出歩く 出遅れる 出かかる 出かける 出過ぎる      出そろう 出尽くす 出直す 出払う 出回る 出迎える      出向く   (出切る 出盛る 出はずれる 出張る)      出っ張る とう   問い合わせる 問い返す 問いかける 問いただす 問いつめる      問い直す  とおる  通り合わせる 通りかかる 通り越す 通り過ぎる 通り抜ける       (通り過ごす)  (とかす  溶かし込む)  (とがめる  咎め立てる) とく   解き明かす 解き放す・放つ 解きほぐす       (解きほぐれる 解きほどく) とく   説き起こす 説き及ぶ 説き聞かせる 説き伏せる       (説きつける 説き回る 説き分ける)  (とく  溶きほぐす)  とぐ   研ぎ澄ます   (研ぎあげる) とける  溶け・解け合う 溶け込む 溶け出す  (溶け落ちる) とじる閉 閉じこめる 閉じこもる   (閉じ合わせる) とじる綴 綴じ合わせる 綴じ込む とどける 届け出る  (とどろく  とどろき渡る) どなる  怒鳴り合う 怒鳴り込む 怒鳴りつける       (怒鳴り立てる 怒鳴り散らす) とぶ   飛び上がる 飛び歩く 飛び移る 飛び起きる 飛び降りる      飛び交う 飛びかかる 飛び越える 飛び越す 飛び込む      飛び去る 飛び出す 飛び立つ 飛び散る 飛びつく      飛び出る 飛び抜ける 飛び退く 飛び乗る 飛び離れる      飛び跳ねる 飛び回る        (飛びしさる 飛び過ぎる 飛び違う 飛び巡る 飛び渡る)  とまる泊 泊まり込む   (泊まり歩く)  (とめる  留め置く) とる   取り合う 取り上げる 取り扱う 取り集める 取り合わせる      取り入る 取り入れる 執り行う 取り抑える 取り落とす      取り返す 取り替える 取りかかる 取り囲む 取り片づける      取り交わす 取り決める 取り崩す 取り組む 取り消す      取りこぼす 取り込む 取り殺す 取り壊す 取り下げる          取り去る 取りしきる 取り締まる 取り調べる 取りすがる      取り澄ます 取り損なう・損ねる 取りそろえる 取り出す      取り立てる 取り違える 取り散らかす 取り付く      取り次ぐ 取り繕う 取り付ける 取り止める 取り直す      取りなす 取り逃がす 取りのける 取り残す 取り除く      取りはからう 取り運ぶ 取り外す 取り払う 取り紛れる      取り巻く 取りまくる 取り混ぜる とりまとめる 取り乱す      取り結ぶ 取り持つ 取り戻す 取りやめる 取り寄せる       取り分ける 取り忘れる       (取り置く 取り越す 取りこめる 取りさばく 取り鎮める        取り捨てる 取り散らす 取りつかれる 取り包む 取りつぶす        取りのぼせる 取りはぐれる 取り広げる 取り賄う        取り紛れる 取り回す)  とる撮→取る 全体一覧表へ  タ行目次へ
たえる(耐)
[たえかねる] 人ガ ものニ ・空腹に耐えかねて、夜中に冷蔵庫を開ける。そんな毎日が続いて、太ってしまった。 ・民衆は過酷な税に耐えかね、ついに革命を起こした。 [たえしのぶ] 人ガ ものヲ  ・つらい日々を耐え忍んで、明るい未来を待ち続けた。 ・これ以上、屈辱を耐え忍ぶことはできない。同胞よ、立ち上がれ、敵を倒すのだ。 [たえぬく] 人ガ ものヲ/ニ  ・困難な事態を何とか耐え抜いて、現在の繁栄を勝ち取った。 ・敵のこの攻めを耐え抜けば、反撃のチャンスがあると思ってゴールを守り抜いた。
たえる絶える
[たえはてる] ものガ ・疲れきって、気力も体力も絶え果てた。 ・船が沈み、孤島に流されて十年。生きる望みも絶え果てた。ふぐを食って死のう。
たおれる
[たおれかかる] ものガ [たおれかかる] ものガ ・きゅうにガラス戸が倒れかかって来たのでおどろいた。 ・そばにいた男性がふらふらと私のほうへ倒れかかってきた。 [たおれかける] ものガ ・木の塀がくさって倒れかけている。 ・階段を上っていたとき、急にめまいがして、倒れかけた。 [たおれこむ] 人ガ ものニ ・足を滑らせて、道ばたの雪の中に倒れ込んだ。 ・家へ帰ると、疲れ切ってベッドに倒れ込む、そんな毎日が続いた。
たく
[たきあがる] ものガ ・おいしい炊き込みご飯が炊きあがり、いい匂いがあたりに広がった。 ・炊きあがるまでもうちょっと待ってね。 [たきあげる] 人ガ ものヲ  ・10人分の御飯をこの釜(かま)で炊き上げた。 ・この炊飯器がご飯をふっくらと炊きあげてくれるので、毎日食べ過ぎてしまう。 [たきこむ] 人ガ ものヲ ものニ  ・お米といっしょに豆やたけのこを炊き込んだ御飯を「炊き込み御飯」といいます。 ・今度は魚介類を炊き込んだのを食べてみたいな。 [たきつける] 人ガ ものヲ  ・はじめに火を焚きつける時は、ほそいえだや落ち葉をもやすといい。 ・友だちを焚きつけて(=そそのかして。けしかけて)スーパーマーケットから物をぬすませた。 ・弟を焚きつけて、父とけんかをさせた。
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だく
[だきあう] 人ガ 人ト ・公園のベンチには、しっかり抱き合う恋人たちがいた。私はどこに座ればいいのか。 ・電車の中で抱き合っている人たちって、まわりが気にならないんですかね。 [だきあげる] 人ガ 人・ものヲ ものカラ  ・母親はベビーカーから赤ん坊を抱き上げた。 ・子供は、子犬を胸に抱き上げてそっとなでてやった。 [だきおこす] 人ガ 人・ものヲ  ・寝たきりの母親を抱き起こして、食事を食べさせた。 ・保育士は転んで泣いている子を急いで抱き起こして、「どこが痛いの?」と聞いた。 [だきおろす] 人ガ 人・ものヲ  ・顔をなめようとしていた子犬を抱き下ろし、ボールで遊ばせた。 ・祖母は赤ん坊を抱き下ろすと、笑いながら「重くなったねえ」と腰を叩いた。 [だきかかえる] 人ガ 人・ものヲ  ・足をけがした子供を、先生が抱きかかえて保健室に連れていった。 ・父は大きな包みを抱きかかえて、玄関を入ってきた。何を買ってきたんだろう。 [だきこむ] 人ガ 人ヲ  ・運営委員会の委員を何とか抱き込んで、この案を通してもらおう。 ・組合の委員が会社側に抱き込まれているという噂が流れている。私のことらしい。栄転  を約束されてしまったからなあ。 [だきしめる] 人ガ ものヲ  ・若い母親が赤ん坊を抱きしめている。 ・あの人に抱きしめられて、もう死んでもいい、と思った。 [だきすくめる] 人ガ 人ヲ ・夫は、「パパー」とよちよち歩いてきた赤ん坊を抱きすくめ、ほほにキスをした。 ・彼のたくましい腕でギュッと抱きしめられ、彼女はもう死んでもいいと思った。 [だきつく] 人ガ 人・ものニ  ・小さな子供が駆け寄ってきて、その老人に抱きついた。 ・木の幹に抱きついて、セミの声のまねをした。 [だきとめる] 人ガ 人・ものヲ  ・階段でよろけて転びそうになった老人を若者が抱きとめた。 ・「あなたー、これ捨ててー」私は妻が2階のベランダから投げてよこしたゴミ袋を両手 で抱きとめた。 [だきとる] 人ガ ものヲ ・「ちょっとこの子お願い」と言われて、妻の背中から赤ん坊を抱き取った。 ・「それ、いくぞ」と放り投げられた荷物をしっかり両手で抱き取った。 [だきよせる] 人ガ 人・ものヲ  ・「二人で幸せになろう」そう言って、そっと彼女を抱き寄せた。 ・恋人の美しい裸身をそっと抱き寄せ、、、たところで目が覚めた。
たぐる
[たぐりよせる] 人ガ ものヲ ・漁師は網をたぐり寄せて、中の魚を拾い上げた。 ・幼い頃の思い出を、記憶の糸をたぐり寄せながら、一つ一つ思い出し、書き留めてみた。
たしかめる
[たしかめあう] 人ガ 人ト ものヲ ・互いの愛情を確かめ合うことで、夫婦のつながりをより強いものにした。 ・準備委員会で何度も計画の詳細を確かめ合い、準備を重ねてきた大会の日がついに来た。
たす
[たしあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・二人のお金を足し合わせて何とかタクシー代をはらった。 ・親からもらう小遣いとバイトの収入を足し合わせて、毎月何とか暮らしている。
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だす
[だしあう] 人ガ 人ト ものヲ  ・みんなでお金を出し合ってプレゼントを買った。 ・みんなの知恵と意見を出し合って、この苦しい時期を乗り越えていきたいと思います。 [だしおくれる] 人ガ ものヲ ・原稿を出し遅れるなと言われていたんだが、結局遅くなってしまった。 ・クラス会の出欠のハガキを出し遅れ、あとで幹事に文句を言われた。 [だしおしむ] 人ガ ものヲ  ・練習で力を出しおしむな。 ・外国のレストランでチップを出し惜しむと、冷たい扱いを受けかねない。 [だしかねる] 人ガ ものヲ  ・そんな下らないことに使うようなお金は出しかねる。 ・推薦状を書いてほしい? 君の推薦状は、、、ちょっと出しかねるねえ。 [だしきる] 人ガ ものヲ  ・きょうはほんとうの実力を出しきることができなかった。 ・体の中のエネルギーを出し切ってしまい、もう一歩も動けない。 [だししぶる] 人ガ ものヲ  ・どうせ悪いことでもうけたお金なのだから、そんなに出ししぶらないで、どんどんつか  ったらどうです。 ・政府がこの問題に関する情報を出し渋っているのはなぜなんですか。何かやましいこと があるんですか。 [だしそこねる] 人ガ ものヲ  ・病気でねていたので、卒業論文を出しそこねてしまった。 ・父はどうも機嫌が悪かったので、終業式でもらった成績表を出しそこねた。 [だしつくす] ・すべての力を出し尽くして決勝戦を戦い、勝利を得た。 ・持てる力を百パーセント出しつくさないと、今回の相手には勝てない。 [だしぬく] 人ガ 人ヲ  ・競争相手を出しぬくためにいろいろな方法を考えた。 ・新製品の開発でライバルの会社に出し抜かれた。
たすける
[たすけあう] 人ガ 人ト  ・苦しいときはお互いに助け合うことが大切です。特にテストの時とか、、、。 ・災害の際、住民同士がお互いに助け合って避難するようにすることが大切です。 [たすけあげる] 人ガ 人ヲ  ・池に落ちた人にロープをなげてやって助け上げた。 ・駅のホームから落ちた人を駅員が助け上げた。 [たすけおこす] 人ガ 人ヲ  ・倒れて動けなくなっていた人を助け起こして車に乗せた。 ・誰かが倒れた選手を助け起こしたりすると、その選手は失格になってしまうそうだ。 [たすけだす] 人ガ 人ヲ (ものカラ)  ・エレベーターに閉じ込められた人をレスキュー隊員が助け出した。 ・この映画は、主人公が沈みかかった船から乗客たちを無事に助け出す話だ。
たずねる
[たずねあるく] 人ガ ものヲ  ・あちらこちらの専門家を訪ねあるいて、話を聞いた。 ・旅行に行って、名所旧跡を訪ね歩いた。 [たずねまわる] 人ガ ものヲ ・近所の家を訪ね回って、何とか必要なものを借り集めた。
たずねる(尋)
[たずねまわる] 人ガ ものヲ ・知り合いを尋ね回って、その頃のことを知っている人を捜した。 ・古本屋街で何軒も尋ね回ってみたが、求める本は見つからなかった。
たたかう
[たたかいぬく] 人ガ ものヲ  ・最後の一人まで戦い抜く、などというのは誤った考え方だ。 [たたかいとる] 人ガ ものヲ  ・自由は与えられるものではない。戦いとるべきものだ。
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たたく
[たたきあう] ・「やった、やった!」と互いに肩をたたき合って喜んだ。 ・彼女とは以前から軽口をたたき合う仲だったが、この春から関係が微妙になってきた。 [たたきあげる] 人ガ (ものヲ) ・若いころからたたき上げてきた職人の腕はたしかだ。 ・学校の机で勉強した知識なんかじゃなく、現場で叩き上げた腕で仕事をするんだ。 [たたきうる] 人ガ 人ものヲ ・店じまいをすることになり、在庫を半値以下で叩き売った。 [たたきおこす] 人ガ 人ヲ ・毎朝子供をたたき起こして学校に行かせるのだが、休みの日には子供にたたき起こされ、  遊びにつきあわされる。 ・真夜中に電話で叩き起こされた。緊急召集だという。 [たたきおとす] 人ガ ものヲ ・庭の木にぶら下がっていたハチの巣を長い棒でこわごわ叩き落とした。 ・相手の刀を得意の技で叩き落とし、足に切りつけた。 [たたきかえす] 人ガ ものヲ/人ガ 人ニ ものヲ ・頭を叩かれたので、思い切り叩き返してやった。それからけんかになった。 ・出された金を相手に叩き返した。この俺を買収しようなんて、人を侮辱するのもいいか げんにしろ。 [たたききる] 人ガ ものヲ  ・道をふさぐ木の枝やツタをたたき切りながら、ジャングルを進んでいった。 ・現地の人が長い蛇を叩き切って、串に刺し、火で焼いた。美味だという。 [たたきけす] 人ガ ものヲ  ・コートを脱いで、草に燃え移った火をたたき消そうとした。 ・ケーキのろうそくの火がテーブルカバーに燃え移ってしまい、あわてて叩き消した。 [たたきこむ] 人ガ 人・ものニ 人・ものヲ ・犯人をつかまえて、刑務所へ叩きこんでやりたい。 ・これは大事なことだから、頭によく叩きこんで(=おぼえて)おけ。 ・選手たちに正確なドリブルとパスのしかたを叩き込んだ。 [たたきころす] 人ガ 人・ものヲ ・ゴキブリは見つけ次第叩き殺すことにしている。天敵だね。 ・弟は暴動の中で警察に叩き殺されてしまった。 [たたきこわす] 人ガ ものヲ  ・暴徒は部屋の中の物を叩き壊し、貴重品を盗んで去っていった。 ・巣を叩き壊されたスズメ蜂は怒り狂って人間たちを襲った。当然だな。 [たたきだす] 人ガ 人・ものヲ (ものカラ ものニ) ・そんな悪い学生は学校から叩き出せ(=おい出せ)。 ・いくつかのデータを入れると、コンピュータが瞬時に売り上げ予測を叩き出してくれる。 [たたきつける] 人ガ ものニ ものヲ ・妻はゴキブリにスリッパを思い切りたたき付けた。こわかった。 ・ちんぴらがかかってきたので、足を払って地面にたたき付けてやった。 ・課長の机に辞表をたたき付ける、という夢を何度も見た。 [たたきつぶす] 人ガ ものヲ  ・アルミニウムのパイプを叩きつぶしてひらたくした。 ・敵の作戦は、工場を叩きつぶすのが目的だ。 [たたきなおす] 人ガ ものヲ  ・腐った根性を叩き直すなどと言って、軍隊でリンチが行われていた。 ・愚かな学生たちを叩き直すには、合宿で朝から晩まで勉強させるしかない。 [たたきのめす] 人ガ 人ヲ  ・そんな悪いやつはおれが叩きのめしてやる。 ・ライバルの完璧な設計図を見せられ、彼は敗北感に叩きのめされた。 [たたきふせる] 人ガ 人ヲ  ・ヒーローが悪人たちをかっこよくたたき伏せ、子供たちは喜んだ。 ・無敵のチャンピオンは一撃で挑戦者を叩き伏せた。 [たたきまくる] 人ガ ものヲ ・青春時代はドラムを叩きまくっていた。今は職場で軽口を叩きまくっている。 ・パソコンが突然停止した。ゲームでキーを叩きまくったのがいけなかったか。 [たたきやぶる] 人ガ ものヲ ・あんまり力を入れて叩いたので、太鼓を叩き破ってしまった。 ・窓を叩き破って侵入してきた賊を機関銃で撃ち殺した。ゲームの中だけどね。  [たたきわる] 人ガ ものヲ  ・消防士は雨戸を叩き割って中に入り、家族を助け出した。 ・空手の演技で、かわらを十枚叩き割って見せた。
たたむ
[たたみかける] 人ガ 人ニ ものヲ  ・「あなたもやりますね。」「この係でいいですね。」「じゃあ、あした8時に会場に 来て ください。」と畳みかけるように言われて、手伝うことになってしまった。 ・相手の弁護士は、次々と質問を畳み掛け、証人にゆっくり考える暇を与えなかった。 ・窓口に来た女性は、畳みかけるように早口で書類の書き方を尋ねた。 [たたみこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・和夫は、別れの時の母の言葉をしっかりと胸にたたみ込んでふるさとを出た。 ・会場付近の地図を頭の中に畳み込んで、家を出た。
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たつ立つ
[たちあう] 人ガ ものニ ・来賓として、隊員の訓練終了式に立ち会った。 ・これから遺書を開封しますので、みなさん、お立会いください。(開封に) [たちあがる] 人ガ ・きゅうに立ち上がったら、目まいがした。 ・権力者の腐敗を知って、市民が一斉に立ち上がった。 [たちあげる] 人ガ ものヲ   ・コンピュータを立ち上げようとしたが、バッテリーがなくて、立ち上がらなかった。 ・研究の範囲が広がってきたので、新しい研究チームを立ち上げた。 [たちいたる] ものガ ものニ ・こういう事態に立ち至っては、もうやり直すことはできない。進むのみだ。 [たちいる] 人ガ ものニ ・関係者以外、この土地に立ち入ってはならない。 ・個人的な問題に立ち入ることはやめていただきたい。 ・立ち入ったことをうかがうようですが、奥さんとうまくいっていますか? [たちおくれる] 人ガ ものニ ・我が社がソーラーカーの開発に立ちおくれていることは否定できない。 ・仕切りで立ち遅れ、うまくまわしをとられてしまったのが敗因です。(すもう) [たちこめる] ものガ 所ニ ・あたりには白い煙が立ちこめていて、まわりに何があるのかわからなかった。 ・霧が街に立ち込め、街灯がやわらかい光をあたりに投げかけていた。 [たちさる] 人ガ  ・人々はその場を何も言わずに逃げるように立ち去った。 ・大金を手にした犯人は、誰にも見られることなく、現場から悠々と立ち去ったようだ。 [たちすくむ] 人ガ ・突然、大きな犬にほえられ、思わず立ちすくんでしまった。 ・冗談で飛び込み台の上に立ってみたが、足が立ちすくんで動けなくなった。 [たちつくす] 人ガ ・指導者を失い、後に残された者たちは、ただしょんぼりと路上に立ちつくしていた。 ・先生に叱られた私は途方に暮れ、ぼう然とその場に立ちつくすばかりだった。 [たちつづける] 人ガ  ・電車で終点までずっと立ち続けていたので、足が疲れてくたくただ。 ・寒い中、じーっと立ち続けている仕事って、大変そうだなあ。 [たちどまる] 人ガ ・男は急に立ち止まり、後ろを振り返った。私はあわてて物陰に隠れた。 ・彼女は、その店の前で立ち止まった。「うわ、おいしそうなケーキ!」 [たちなおる] 人ガ (ものカラ) ・倒産しそうだった会社が何とか立ち直り、社員も明るさを取り戻した。 ・彼女は両親の死の悲しみから立ち直って、強く生き始めた。 [たちならぶ] 人・ものガ 所ニ ・道沿いに立ち並ぶ家々の屋根が、朝の光の中に浮かび上がってきた。 ・その場に立ち並ぶ大人たちの誰一人、この小学生の質問に答えられなかった。 [たちのく] 人ガ ものヲ/カラ ・この建物から半径200メートル以内の家の人は、危険ですから立ち退いてください。 ・道路が拡張されるので、私の家は立ち退かなければならない。 [たちのぼる] ものガ ・家々の煙突から、朝の食事をしたくする煙が立ち上っていた。 ・霧立ち上る秋の夕暮れ [たちはだかる] 人・ものガ 所ニ ・猟犬の目の前に立ちはだかったのは、大きな熊だった。 ・着々と計画を進める我々の前に大きな問題が立ちはだかった。 [たちはたらく] 人ガ ・のぞいてみると、店の中は満員で、店員が忙しそうに立ち働いていた。 ・毎日こまめに立ち働いている職員さんたちを見ていると、大変だなあと思います。 [たちふさがる] 人・ものガ 所ニ ・部屋をでた我々の前に、人相の悪い男たちが立ちふさがった。 ・計画の実現には、まだまだ多くの難問が立ちふさがっていた。 [たちまわる] 人ガ 所ヲ ・容疑者が知り合いの家を立ち回っているという情報が警察に入った。 ・彼は以前から有力者の間を立ち回って、保身を図っていた。 [たちむかう] 人ガ ものニ ・この映画は、少年と少女が強大な悪に立ち向かう、というストーリーだ。 ・権力に立ち向かう新聞記者、というのは、実際にはあまりいないらしい。 [たちもどる] 人ガ 所ニ ・今回の計画の最初に立ち戻って問題点を考えてみよう。 ・貴重な休暇は終わり、私は来週からまた元の喧噪の世界に立ち戻らなければならない。 [たちゆく] ものガ ・会社が倒産し、父の再就職もうまくいかず、生活が立ちゆかなくなった。 ・こんなに客が減ってしまっては、店の経営がとても立ちゆかない。 [たちよる] 人ガ 所ニ ・駅を出て、ちょっと本屋に立ち寄ってから、家に帰った。 ・大阪の実家に帰るとき、奈良に立ち寄って仏像を見た。
たつ断つ絶つ
[たちきる] 人ガ ものヲ  ・悪い仲間との関係を断ち切らないと、彼は立ち直れない。 ・喫煙という悪習を絶ちきって、健康な生活を始めたい。
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たてる
[たてかえる] 人ガ ものヲ  ・父が建てた家を、私の代になって建て替えた。感慨があった。 ・良雄が財布を忘れたので、食事代を立て替えてやったが、まだ返してくれない。 [たてかける] 人ガ ものヲ ものニ ・彼は、部屋の隅に立てかけてあった長い棒を持ってきて私に見せた。 ・材木は壁に立てかけてあるだけで、何かあったらすぐ倒れかかってきそうだった。 [たてこむ] ものガ ・この辺は家が建て込んでいて見晴らしが悪い。 ・今月はいろいろと行事が立て込んでいて忙しそうだ。 [たてこもる] 人ガ ものニ ・画家はアトリエに立てこもって大作を完成させた。 ・犯人は人質を取って、銀行に立てこもった。 [たてなおす] 人ガ ものヲ  ・古くなった家を思い切って建て直した。 ・経営が悪化していた会社を新社長がみごとに立て直した。 ・夏休みに崩れてしまった生活習慣を何とか立て直さないといけない。 [たてます] 人ガ ものヲ  ・子供が大きくなって家が狭くなってきたので、少し建て増した。 ・あのデパートは新館を建て増したので、売り場がとても広くなった。
たどる
[たどりつく] 人ガ 所ニ  ・何時間も山道を歩いて、ようやくふもとの村にたどり着いた。 ・郊外に家を買ったのはいいが、毎朝会社にたどり着くまでに疲れてしまう。
たのむ
[たのみこむ] 人ガ 人ニ (もの・ヲ/文ト)  ・親に頼み込んで留学させてもらった。 ・借金が返せなくなり、何とか助けてくれと友人に頼み込んだ。
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たべる
[たべあきる] 人ガ ものヲ ・正月のお節料理はおいしいけれど、何日も続くと食べ飽きるね。 ・学生食堂の料理はいい加減食べ飽きた。実家に帰って母の料理を食べるとほっとする。 [たべあさる] 人ガ ものヲ ・野良犬がゴミ捨て場に捨てられた残り物を食べあさっている。 ・うちの幼児は自分のおやつを食べあさると、親の分にまで手を伸ばしてくる。 [たべあるく] 人ガ ものヲ ・日本中を食べ歩いてどこにおいしいものがあるかを知り尽くした人だ。 ・一年かけて、この商店街の食べ物屋を片っ端から食べ歩いた。 [たべかける] 人ガ ものヲ ・中華料理のフルコースを少し食べかけたところへ、緊急の用事が入った。 ・出された料理を食べかけて、何か怪しいと気付き、料理人の顔をもう一度見た。 [たべすぎる] 人ガ ものヲ  ・正月に食べ過ぎて2キロ太ってしまった。 ・成人病を予防するため、食べ過ぎないように注意している。 [たべそこなう・そこねる] 人ガ ものヲ ・せっかく出張で名産地に行ったのに、時間がなくて郷土料理を食べ損なった。 ・午前も午後も会議が続き、それぞれやたら長引いて、昼飯を食べ損なったよ。 [たべちらかす] 人ガ ものヲ  ・パーティーのあとには、食べ散らかした料理の皿が片づけを待っていた。 ・親戚がたくさん集まり、おおいに飲み、食べ散らかして帰っていった。 [たべつける] 人ガ ものヲ  ・この猫は高級なキャットフードを食べ付けているので、残り物は見向きもしない。 ・都会の料理もいいが、食べ付けたふるさとの味はいいね。 [たべつくす] 人ガ ものヲ  ・あの人は日本中を旅して、有名な郷土料理は食べ尽くしたらしい。 ・子供たちは、たくさん作ったおかずをきれいに食べ尽くした。
だます
[だましとる] 人ガ 人カラ ものヲ  ・おとしよりからお金をだましとるとは、悪いやつだ、お前は。 ・人をだまして得た金を仲間にだまし取られた。因果応報だ。
たまる
[たまりかねる] 人ガ  ・厳しい批判にたまりかねてとうとう辞職した。 ・政治のひどさにたまりかねて、自分たちで新しい政党を立ち上げた。
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だまる
[だまりこくる] 人ガ ・けんかをした学生をよんでわけを聞こうとしたが、二人とも黙りこくってばかりいて、 話そうとしなかった。 ・泣いた後しばらく黙りこくっていた子供が近寄ってきて、「ごめんなさい」と言った。 [だまりこむ] 人ガ ・妻からいろいろ言われても、夫は何も言うことができず、黙りこんでしまった。 ・目撃者の女性は、警察で何を聞かれてもじっと黙り込んだままだった。 [だまりとおす] 人ガ ・友だちと二人でやったことはだれにも言わない約束なので、先生に何をきかれても黙り  通した。 ・どんなことがあっても口をきいてはいけない。じっと黙り通すのだ。いいな。
ためる
[ためこむ] 人ガ ものヲ  ・中山さんは、あそびにも行かないし、人ともつき合わないから、かなり(お金を) 貯めこんでいるらしい。 ・権力者はその地位を利用して賄賂を貯め込み、資産を海外に移していた。
たよる
[たよりきる] 人ガ 人ニ  ・彼は絵を描く以外のことは何もできないので、生活のことは奥さんに頼りきっている。 ・この国の国民は、老後の生活を国に頼り切っている。
たれる
[たれこめる] ものガ ・雨雲が空に垂れ込めている。今日もまた暗い一日になりそうだ。 ・谷間に夕闇が重く垂れ込め、村の家々はひっそりと静まり返っていた。 [たれさがる] ものガ (ものカラ) ・天井の蛍光灯から垂れ下がっていたひもを引いた。 ・道の地面近くまで垂れ下がっていた木の枝を切りはらって通りやすくした。 [たれながす] 人ガ ものヲ ものニ  ・その工場は汚れた排水を川に垂れ流していた。 ・くだらない番組を垂れ流すだけのテレビ局なんて必要ないと思う。
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ちぢむ
[ちぢみあがる] 人ガ ・外へ出たら、あまりさむいので縮み上がった。 ・おこった大男が「ころしてやる!」と言ったので、おそろしさのために縮み 上がった。
ちる
[ちりしく] ものガ 所ニ ・落ち葉が道に散り敷いて、観光ポスターのような風景だ。 ・桜の花びらが庭一面に散り敷いていて、薄桃色のじゅうたんのようだ。 [ちりのこる] ものガ ・塀を伝うツタの最後に散り残った一枚が風に震えている。私の命のようだ。 ・秋風の中に、散り残った花の匂いがかすかに漂っているようだ。 [ちりばめる] 人ガ ものニ ものヲ ・星くずを散りばめた夜空を見上げながら、彼と二人、手をつないで歩いた。 ・彼女の話は随所に世界の歴史や文化に関する知識が散りばめてあって、さすがだね。
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つかう
[つかいきる] 人ガ ものヲ ・しっかり休むのがうちの会社の方針です。休暇は全部使い切ってください。 ・国の補助金はたちまちのうちに使い切ってしまった。今後の運営はどうするんだ。 [つかいこなす] 人ガ 人・ものヲ ・このケータイはいろいろな使い方ができるが、私にはまだ使いこなすことができない。 ・うちの母は新しい物がすきで、新しい商品を見つけるとすぐに買ってくるが、あまり使い こなしてはいないらしい。 ・中山さんは、五つもの外国語を使いこなすそうだ。 ・道具の価値はそれを使いこなす人の腕にかかっている。君だったら「猫に小判」だよ。 ・私はひどい機械音痴なので、パソコンを自由自在に使いこなせる人がうらやましい。 [つかいこむ] 人ガ ものヲ ・この包丁(ほうちょう)は十年もかけて使いこんであるからとても切りやすい。 ・山田さんは会社のお金を使いこんだために警察につかまった。 ・うちの兄は会社の金を使い込んで首になった。 ・先輩のよく使い込まれた道具を見ると、本物の職人だなあと思う。 [つかいすてる] 人ガ 人・ものヲ ・割り箸を一度で使い捨ててはいけません。よく洗って何度か使いましょう。 ・あの企業は労働者を取り替えのきく機械の部品のように使い捨てて恥じない。 [つかいつくす] 人ガ ものヲ ・親から受け継いだ財産はもう使い尽くしてしまった。何も残っていない。 ・神から与えられた時間はほとんど使い尽くしたが、大した仕事を残せなかった。 [つかいなれる] 人ガ ものヲ ・最新式のものより、ちょっと古くても自分が使い慣れた道具がいちばん仕事がはかどる。 ・文章を書くときは、使い慣れない表現、言葉は使わないほうがいい。 [つかいはたす] 人ガ ものヲ ・初めてもらったバイトの金をパチンコで使い果たしてしまった。 ・私はわずかばかりの才能を使い果たしてしまったようだ。 ・アメリカを旅行しているうちに、有り金を使い果たして日本に帰れなくなった。 ・自分の店を守るために、精も根も使い果たして、疲れ切ってしまった。 [つかいふるす] 人ガ ものヲ  ・引き出しの底から、使い古したノートが出てきた。 [つかいまくる] 人ガ ものヲ ・莫大な財宝を手にした彼は、湯水のように金を使いまくり、一年で使い果たした。 ・バカ息子、娘たちに稼いだ金を使いまくられ、いくら働いても金が貯まらない。 [つかいわける] 人ガ ものヲ ・父は物を読む時とそうでない時とでメガネを使い分けている。 ・日本語では、目上の人に話すときと、そうでないときとで言葉を使い分けなければなりません。 ・日本人は漢字と二種類の仮名を使い分け、さらにローマ字まで使っている。 ・本音と建て前をうまく使い分けるのが大人の社会人だと言うが、いいこととは思えない。
つかまえる
[つかまえそこねる] 人ガ 人・ものヲ  ・大山さんにお金を返そうと思って、会社へ行ったが、いそがしそうに出たり入ったりして いたので、捕まえそこねた。 ・先生にいろいろ質問したかったが、先生が授業のあとすぐに帰ってしまったので、捕まえ そこねた。 ・「ゴキブリだ!」必死に追いかけたが、ついに捕まえそこねた。
つかむ
[つかみあう] 人ガ 人ト (ものヲ) ・初めは口げんかだったが、とうとう互いに髪をつかみ合うけんかになった。 [つかみあげる] 人ガ ものヲ ・段ボール箱の中からつかみ上げられた子猫は、ニャーニャーとか細い鳴き声を上げた。 ・酔っぱらった父はコップをつかみ上げていった。「俺を誰だと思っているんだ!」知っ  てるよ。俺のおやじだよ。だから何なんだよ。 [つかみかかる] 人ガ 人ニ ・私の顔を見ると、山田は急に「このウソツキ!」と言ってつかみかかって来た。 ・トラは、まさに彼につかみかかろうとしたが、急に身をひるがえして、草むらに隠れた。 ・その生徒は突然立ち上がって教師につかみかかり、押し倒そうとした。 ・刑事は男の胸ぐらにつかみかかって体を壁に強く押し付けた。 [つかみそこねる] 人ガ ものヲ ・今日もまた言い出すきっかけをつかみ損ね、プロポーズし損なった。 ・人生、チャンスは必ず来る。それをつかみ損ねないことだ。 [つかみだす] 人ガ ものヲ ・彼はつぼの中に手を入れると、一握りの金貨をつかみ出した。 ・先生は本棚から何冊かの本を片手でむぞうさにつかみ出すと、「まずはこの辺を読んで みなさい」とおっしゃった。 ・ボスは金庫から札束をつかみ出すと子分たちに与え、しばらく姿を消すように言った。 ・彼は急いでカバンを開けてみたが、中の紙屑をつかみだして「だまされた!」と叫んだ。 [つかみとる] 人ガ ものヲ ・ヤツはテーブルの上の札束をつかみとって叫んだ。「これはおれのものだ!」 ・本を読む時は、著者の言いたいことをしっかりつかみとるようにしなくてはいけない。 ・町のお祭りで、子供たちが水の中の魚をつかみ取ろうとして大騒ぎしている。 ・英語の意味を正確につかみ取るためには、英和だけでなく英英辞典を使うことが必須だ。
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つかれる
[つかれきる] 人ガ  ・社員たちは毎日遅くまでの残業で疲れ切っている。 ・疲れ切った体を引きずるようにして家に帰り着いた。 ・昼のスキーと夜の宴会で、毎晩疲れ切ってぐっすり眠った。 ・行きは元気だったが、帰りはみんな疲れ切った表情で何も言わずにバスに揺られていた。 [つかれはてる] 人ガ  ・病人二人の世話をしながら三人の子どもを学校に通わせ、さらに仕事をするという生活に、  わたしは、もうすっかり疲れはててしまった。 ・夫の父母はいろいろこまかい事を言う人たちなので毎日気を使う生活をつづけて、わたし  は神経がくたくたに疲れてはててしまった。 ・毎日仕事が忙しくて、もう疲れ果てたよ。このままじゃ過労死だよ。 ・決勝トーナメントに進むと、連日の激戦でくたくたに疲れ果てたが、気力で勝ち続けた。 
つきる
[つきはてる] ものガ ・もうだめだ。体力も気力も尽き果てた。 ・実験がすべて失敗に終わり、最後の望みも尽き果てた時、ふと、あることに気がついた。 ・警察に囲まれた。今度ばかりは逃げ切れそうもない。俺の悪運も尽き果てたようだな。 ・不眠不休の捜査で精も根も尽き果てそうになったとき、ついに犯人が捕まった。  
つく(付)
[つきあう] 人ガ 人ト / 人ガ ものニ/文ニ ・帰りに買物をするんですが、ちょっと付き合ってくれませんか。 ・A:みんなでお茶をのみに行くんですが、付き合いませんか。  B:きょうはちょっと...。 ・「山田君、誰かいい人いるのかな。」「いないと思うけど、どうして?」「私の友達に  いい子がいるんだ。二人を付き合わせてみたいな。」  ・社会に出て、いろいろな人と付き合ってみると、学校の狭さがよくわかった。 ・最近、秘書課の女性と付き合っているみたいだね。進展してるの?  ・妻の買い物に付き合うと、ともかく時間がかかるのでまいってしまう。 [つきしたがう] 人ガ 人ニ ・むかしは妻は夫に付き従うのがふつうだったが、今はその反対がふつうだ。 ・弟子たちは、あくまでも師に付き従って、苦しい旅を続けた。 ・権力者に付き従っていく者は、権力者の失墜と共に滅びる。 ・小国は大国に付き従っていくほかに生き延びる道はない。 [つきそう] 人ガ 人ニ ・子どもの入社試験にまで付きそって来る母親がいる。 ・社長は心臓病なので、いつも看護婦が付きそっている。 ・旅行中、ずっとガイドが付き添ってくれたので、何も不便はありませんでした。 ・誰か病人に付き添っていないといけないね。 [つきまとう] 人・ものガ 人・ものニ ・ストーカーというのは、ある人にしつようにつきまとって迷惑や被害を与える者をいう。 ・彼女は、最近しつこい男に付きまとわれて困っていたらしい。 ・あの事件以来、我が社にはよくないイメージがずっとつきまとってしまっている。 ・「どうしても多少の危険がつきまとう仕事だが、慎重にやれば大丈夫だ」と銀行強盗の  先輩に言われた。
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つく突く
[つきあげる] 人ガ ものヲ / ものガ (ものニ) ・目の前にあった相手のあごを、両手で思い切り突き上げてやった。 ・胸の中に突き上げてくる怒りを相手にぶつけた。(怒りが胸に) ・若手議員が党執行部の責任を追及し、幹事長を突き上げている。 [つきあたる] 人・ものガ 人・ものニ  ・くらい部屋に入ったら、テーブルに突きあたった。 ・あの角をまがって突きあたった所が中山さんの家です。 ・財布がない。駅で人に突きあたられたが、あれがどうもスリだったらしい。 ・自分の研究が壁に突きあたって、なやんでいます。 [つきあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・山田先生の授業の記録を本にするために、何人かの学生のノートを突き合わせてみた。  (比べて調べる) ・引用と原本を突き合わせてみると、いくつかの違いが見つかった。 [つきうごかす] ものガ 人ヲ ・この文章は読んだものを行動に突き動かす力がある。 ・欲望に突き動かされて愚かな罪を犯してしまった。 [つきおとす] 人ガ 人・ものヲ ものカラ ・木の枝にぶら下がっていたハチの巣を長い棒で突き落とした。 ・彼女はがけから男を突き落とした。 [つきかえす] 人ガ 人ニ ものヲ ・「こんなものは欲しくない!」彼女は渡された金を男に突き返した。 ・出入りの業者が差し出した封筒を突き返して言った。「こういう物は受け取れません」 [つきくずす] 人ガ ものヲ ・がけ崩れで道にたまった土砂の山を突き崩しながら、我々は被災地に向かった。 ・かたまった砂糖のかたまりをフォークで突きくずした。 [つきころす] 人ガ 人ヲ ・やぶの中から飛び出してきた獣を、やりで一突きに突き殺した。 ・その隊長は、新兵に刀で捕虜を突き殺させたとして、戦争裁判で死刑になった。 [つきささる] ものガ ものニ ・倒れていた男の胸にはナイフが突き刺さっていた。 ・「あなたは卑怯です!」彼女の言葉が私の心に突き刺さった。 [つきさす] 人ガ ものヲ ものニ / ものガ ものヲ ・職人が竹の串をうなぎに突き刺した。 ・その女は、真夜中にわらで作った人形にピンを突き刺していた。  ・鼻を突きさすようなにおいがしてきた。 ・この土地の冬を初めて過ごしたが、肌を突きさすような寒さだ。 [つきすすむ] 人・ものガ (ものヲ) ・この戦車は、障害物をものともせず、まっすぐに突き進むことができます。 ・人に何と言われようと、かまわず、自分の道を突き進む。 [つきたおす] 人ガ 人ヲ ・初めの勝負は兄に投げ出されたが、次の勝負ではうまく突き倒してやった。 ・電車に乗ろうとしたら、走って来た人に突きたおされそうになった。 [つきだす] ものガ(ものカラ)(ものニ) / 人ガ ものヲ(ものカラ)(ものニ) ・板から何か突き出している。くぎだろうか。(突き出る) ・岬が海に突き出している。 ・突然、その男は右のこぶしを前に突き出した。 ・子供がふとんから足を突き出して寝ている。 ・よっぱらって女の人にいたずらをしていた男を警察に突き出したら、学校の先生だった。  わたしも気を付けよう。 [つきつける] 人ガ 人ニ ものヲ  ・この証拠をあの男に突きつけて、やった事をみんな言わせてしまおう。 ・法外な金額の勘定書をつきつけられて、おどろいた。 [つきつめる] 人ガ ものヲ  ・突きつめて考えれば、人間が生きているという事、それだけでもとても不思議な事です。 ・地下鉄の線路に電車をどうやって入れるのか、などという問題はあまり突き詰めて考え  ない方がいい。 [つきでる] ものガ (ものカラ) ・くぎが板から1センチほど突き出ていて非常に危ない。 ・この器具は真ん中が突き出た、変な形だね。何に使うんだろう?  [つきとおす] ものガ ものヲ ・「この爆弾は屋根や壁を突き通して、中にいる敵を殺すことができます。お買い得ですよ」  と死の商人が言った。 ・昔、ある中国人が「このヤリはどんな物でも突き通すことができます。」と言った。そ  して、、、。(「矛盾」の話) ・神の使いだというその男は、最後までウソをつきとおした。 [つきとおる] ものガ  ・男がさした警官のナイフは肝臓にまで突き通っていた。  ・板塀に打ったくぎが反対側まで突き通ってしまった。 [つきとばす] 人ガ 人ヲ ・「火事だ!」人々は先を争い、他人を突き飛ばして、外へ逃げようとした。 ・公園で遊んでいたら、走ってきた男の子に突き飛ばされた。 [つきとめる] 人ガ ものヲ   ・田中博士は、とうとうその病気の原因を突き止めた。 ・警察は犯人のいる所を突き止めたらしい。 [つきぬく] 人ガ ものヲ ・ライフルの弾は、こんな薄い板塀は突き抜いてしまいます。 ・その言葉は、私の胸を突き抜く力を持っていた。 [つきぬける] 人・ものガ ものヲ  ・このトンネルを突き抜けると、雪国ですよ。 ・この道は突き抜けることができない。 ・弾丸は体を突き抜けて、壁にめり込んでいた。 [つきのける] 人ガ 人・ものヲ ・そのおじいさんは人々を突き除けて優先席に座った。元気あるなあ。 ・倒れた敗者は、差し出された手を突き除けるようにして立ち上がった。見苦しい。 [つきはなす] 人ガ ものヲ  ・飛びかかかってきた男を両手で思い切り突き放した。 ・トップの選手がスパートをかけて、2位以下の選手を突き放した。 [つきもどす] 人ガ ものヲ ・押してくる相手を両手で強く突き戻した。 ・教授は、学生の出したレポートの字があまり汚いので、1行も読まずに突き戻した。 [つきやぶる] 人ガ ものヲ  ・暴走車はコンビニのドアを突き破って、店内に突っ込んだ。 ・私たちは、世の中の偏見や差別を突き破って進まねばなりません。 [つっかかる] 人ガ 人ニ ・その日は朝からイライラしていたので、小さな事で課長に突っかかっていった。 ・そういう、突っかかるような言い方はやめなさい。 [つっかける] 人ガ ものヲ ・外が騒がしいので、サンダルを突っかけて表通りに出てみた。 ・スリッパを突っかけてホテルの中をぺたぺた歩くのはやめたほうがいい。 [つっきる] 人ガ ものヲ ・うちの猫が車道を突っ切って、向こう側にいた猫のところへ行った。恋の季節か? ・戦車が刈り取り前の畑を突っ切って走っていくのを、農民が力無く見ていた。 [つっこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・子どもが穴の中に上半身を突っ込んで何かを探しているようだった。 ・弟は手をカバンに突っ込んでノートを取りだし、私に見せた。 ・あんた、やくざの事件に首を突っ込むとろくな事はないよ。やめときな。 [つったつ] 人・ものガ  ・久しぶりに実家に帰ったら、家の前に細長いビルが突っ立っていた。 ・元バスケット選手だというのっぽの新入社員が、課長の机の前にのっそり突っ立って小  言を言われていた。 [つっぱしる] 人ガ 所ヲ ・高速道路を突っ走るスポーツカーをパトカーが追いかけていた。 ・入社以来、出世街道を突っ走ってきたが、あと少しのところで会社が倒産した。 [つっぱなす] 人ガ 人ヲ  ・組もうとする相手力士を突っ放し、土俵下に押し出した。 ・金を借りに来た後輩を「甘ったれるんじゃない!」と突っ放した。   [つっぱねる] 人ガ ものヲ ・教師たちは子どもの自由を奪おうとする校長の不合理な指示を突っぱねた。 ・上司の無理な命令を突っぱねたために会社をやめざるを得なくなったが、過労死するよ  りはいいと思っている。負け惜しみかな?  [つっぱる] ものガ / 人ガ ものヲ ・寝違えたらしく、どうも首筋がつっぱる感じがする。 ・あんた、欲の皮がつっぱってるね。宝くじを百枚買うなんて。 ・子どもは両足をつっぱって、おもちゃ売場の前から離れまいとした。
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つぐ継ぐ
[つぎあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・あまっている布を継ぎ合わせてぞうきんを作った。 ・気にいっていたお皿なのに、われてしまったの。なんとか継ぎ合わせてちょうだい。 [つぎたす] 人ガ ものヲ ものニ ・折れたイスの脚に棒を継ぎ足した。すぐまた折れそうだが。
つぐ注ぐ
[つぎこむ] 人ガ ものヲ ものニ  ・パチンコに生活費をつぎ込んでしまった。 ・経済の活性化と称して、政府はつまらないことにお金をつぎ込んでいる。 ・会社は、利潤を社員や株主に還元しないで、そのほとんどを設備投資につぎ込んだ。 [つぎたす] 人ガ ものヲ ものニ ・「どうぞ。」と言って、一口飲んだコップにビールを注ぎ足してくれた。 ・お茶を注ぎ足さないでください。そうすると、おいしくないから。
つくる
[つくりあげる] 人ガ ものヲ  ・この模型は部品がたくさんあるので、作るのが大変でした。作り上げるのに3か月もかか  りました。 ・事業部は事業拡大のために新しい販売システムを作り上げた。 [つくりかえる] 人ガ ものヲ ものニ ・手編みのセーターをほどいて、マフラーに作り替えた。 ・このロボットは誤作動が多い。制御系統を作り変える必要がある。 [つくりだす] 人ガ ものヲ  ・今までにないような新しい商品を作り出すのはむずかしい。 ・彼女の手によって作り出された作品が会場を飾っていた。 [つくりなおす] 人ガ ものヲ  ・犬小屋を作ってみたが、犬が気に入らないらしいので作り直した。 ・家というものは、予想と違ったので作り直すというわけにはいかないから、作る前に充分  考えておく必要がある。
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つける
[つけあがる] 人ガ ・やさしくするとつけあがる。厳しくするとすぐ泣く。とかく・・というものは、、。 ・ああいう男は、厳しく言わないとすぐ付け上がるから気をつけたほうがいい。 [つけあわせる] 人ガ ものヲ ものニ ・肉料理には野菜を付け合わせます。 ・肉料理には野菜を付け合わせます。 ・ステーキに付け合わせてあるポテトって、意外においしいのがないんだよね。 [つけいる] 人ガ ものニ ・相手に付け入るすきを与えてはいけない。 ・弱点を見せると敵に付け入られる。練習試合でも気を抜かないように。 [つけおとす] 人ガ ものヲ  ・帳簿の監査で、入金が付け落とされていることがわかった。意図的なものだろうか。 ・テストを返すとき、何か所か付け落としていることに気づいた。 [つけかえる] 人ガ ものヲ ものニ ・最近空き巣が増えているそうなので、鍵を新型の開けられにくいものに付け替えた。 ・このボタン、ひびが入っているから付け替えてくれない? [つけくわえる] 人ガ ものヲ ものニ ・さきほどの先生の行き届いたお話に付け加えることは何もありません。 ・あき子さんと話していると、そばをゆみ子さんが通った。「ゆみ子さんて、きれいです  ね、、。あっ、あき子さんだってきれいですよ。」私はいそいで付け加えた。 [つけくわわる] ものガ ものニ ・今回の撮影に新たなシーンがつけ加わったそうだ。俺が崖から海に落ちるんだって! ・僕がテレビゲームをする時の条件が一つつけ加わった。お母さんにもやらせてあげるこ  と、だって。お母さん、下手だからいやなんだよなー。 [つけこむ] 人ガ ものニ ・人の弱味につけ込んで、むりな事を頼むとは、悪い男だ、あいつは。 ・難しい問題を抱えていたところにつけ込まれ、不利な条件をのまされてしまった。 [つけたす] 人ガ ものヲ ものニ ・おかずが足りないような気がしたので、あとからひややっこを夕食に付け足した。 ・予定した議題はこれで終わりですが、何か付け足す事はありませんか。 [つけねらう] 人ガ 人・ものヲ ・謎の組織から命をつけねらわれている主人公が、とにかく逃げ回るという映画である。 ・娘をつけねらう野蛮な男どもから娘を守らねばならぬ。今日も幼稚園の砂場を監視して  いる母親であった。 [つけまわす] 人ガ 人ヲ ・写真雑誌の車が、大スターの車をつけまわして、何かスキャンダルを探そうとしている。 ・人のあとをつけ回して、何を調べようというんですか、探偵さん。
つける漬ける
[つけこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・この大根は特製のぬかみそによーく漬け込んでありますからね。おいしいですよ。  cf. 付け込む
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つたえる
[つたえあう] 人ガ 人ト ものヲ  ・人の気持ちやニュースを伝え合うためにことばはとても大事なものです。 ・喜びや悲しみを伝えあうことができる友人がいたので、私はここまで生きてこられた。 [つたえきく] 人ガ 人カラ ものヲ/文ト  ・伝え聞くところによると、君は青森出身だそうだね。 ・伝え聞いただけなので、真偽のほどは定かでないんだが、首相の娘がうちの会社に入る  んだって? 「つっかかる・つっぱしる」など→「つく(突く)」
つつむ
[つつみかくす] 人ガ ものヲ  ・包み隠さずに、やったことを話しなさい。隠すと、罪が重くなるぞ。 ・製品に欠陥が見つかった場合、すべてを包み隠さずに公表することが必須だ。 [つつみこむ] 人ガ ものヲ  ・両手で包み込むようにして、子猫を抱き上げた。 ・シロップに漬けたフルーツを生地で包み込みます。
つとめる勤める
[つとめあげる] 人ガ ものヲ ・最後の一日まできっちり勤め上げようと思っていたのだが、病気でそれができなくなり、  残念だ。 ・定年まで40年勤め上げて、これだけの退職金で放り出されるのか。
つなぐ
[つなぎあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・手と手をつなぎ合わせて、丸くなって踊った。 ・ロープをつなぎ合わせ、ビルの屋上から7階の部屋の窓に救助に向かった。 [つなぎとめる] 人ガ 人・ものヲ ・この危機に、顧客の信頼をいかにつなぎ止めるかが、我が社の営業部員の命だ。 ・女性の心を金でつなぎ止めようとしても無理だ、とはよく言われることだが、、、。
つまむ
[つまみあげる] 人ガ ものヲ  ・「これ、かわいい!」幼稚園の子が、お弁当に入っていたニンジンをつまみあげていった。 ・床に落ちていた白いものをつまみ上げてみたら、何かの花びらだった。 [つまみだす] 人ガ ものヲ  ・「ここに入っちゃダメよ」妻は台所に入ってきた子猫をつまみ出した。 ・虫取りに行っていた子どもが帰ってきて、ビンから虫を一匹つまみ出して私に見せた。
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つむ積む
[つみあげる] 人ガ ものヲ ものニ ・つくえの上に本をそんなに積み上げたって、どうせ、ほとんど読まないんだろう? ・はこをそんなに高く積み上げないでください。くずれるとあぶないですよ。 ・外国語や数学の勉強は少しずつ積み上げていくものだから、毎日かならず勉強してください。 [つみかえる] 人ガ ものヲ ものカラ ものニ ・貨物を船からトラックに積み替え、各地に配送した。 ・飛行機から積み替えたときに紛失してしまったらしい。 [つみかさなる] ものガ (ものニ) ・机の上には山のように本が積み重なっていた。 ・収容所の隅には穴が掘られ、ガス室で殺された死体が積み重なっていた。 [つみかさねる] 人ガ ものヲ  ・木でできた棒を積み重ねていって、倒したら負け、という遊びがある。 ・はじめは下手でも、努力して練習を積み重ねていけば、じょうずになるでしょう。 ・人間は経験を積み重ねて、だんだん成長して行くのだ。 [つみこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・車のトランクにかばんや箱を積み込んでおいてください。 ・トラックに荷物を積みこんで、さあ、今日はひっこしだ。 [つみだす] 人ガ ものヲ  ・とれた白菜をトラックで積み出した。さあ、市場でいくらの値が付くか。 ・次々と木材が船で積み出されていく。 [つみたてる] 人ガ ものヲ  ・来年、海外旅行に行こうと思って、少しずつお金を積み立てている。 ・今から積み立てておかないと、この子が大学に入ったときに大変よ。 [つみのこす] 人ガ ものヲ ・トラックが小さかったので荷物をいくつか積み残してしまい、友人の車を頼んだ。 ・二日間の会議で多くの成果が上がったが、積み残された問題もまた多くあった。
つむ摘む
[つみとる] 人ガ ものヲ  ・この季節には、畑で茶を摘み取る風景が見られる。 ・我が校の英才教育は、子供の才能の芽を摘み取らないように細心の注意を払っています。
つめる
[つめあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・箱を開けると、紅茶とコーヒーが詰め合わせてあった。 ・生活に必要な物から遊ぶ物までいろいろ詰め合わせて、外国にいる息子に送ってやった。 [つめかえる] 人ガ ものヲ (ものカラ) ものニ ・昔のカメラはフィルムを詰め替えたりして面倒だったが、味があった。 ・安いチョコレートを買ってきて、きれいな箱に詰め替え、バレンタインで配った。 [つめかける] 人ガ ものニ ・安売りをやっているので、お客がスーパーにおおぜい詰めかけた。 ・党首の辞任会見を予想して、党の本部にマスコミ関係者が詰め掛けた。 [つめこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・大学の入学試験に通るためにはくだらない知識をたくさん頭に詰めこまなくてはならない。 ・時間がないので、5分ぐらいでいそいでごはんを詰め込んだ。 [つめよる] 人ガ 人ニ ・記者たちは「あれはウソだったんですか!」と首相に詰め寄った。 ・使途不明のお金について母に詰め寄られ、父はしどろもどろだった。
つらぬく
[つらぬきとおす] 人ガ ものヲ ・自分の信念を貫き通すというのは、言うのはやさしいが、実際には難しいことだ。 ・どんなに引き留められても辞意を貫き通した。
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つる
[つりあう] ものガ ものト ・収入とつりあった支出を心がけましょう、とローン会社が言う。 ・彼は、自分と彼女とではつりあわない、と悩んでいた。 [つりあがる] ものガ ・誰かが裏で操作しているのか、しだいに値がつり上がっていった。 ・昨日来たのは、まゆがつり上がった、きつい表情の人でした。 [つりあげる] 人ガ ものヲ  ・今日は20キロもある魚を釣り上げたぞ。 ・品物の量(りょう)が少ないので、お店はすきなようにねだんをつり上げた。 [つりおとす] 人ガ ものヲ ・釣り落とした魚は大きい、と言う。釣り上げた魚は大したことない。結婚と同じだ。 [つりこむ] 人・ものガ 人ヲ ものニ ・いかに相手をこちらの話に釣り込むか。セールスの基本だ。 ・試しにやってみたら面白さに釣り込まれ、子どものゲームにはまってしまった。 [つりさがる] ものガ ものカラ ・部屋の中には天井から電球が一つ、釣り下がっているだけだった。 ・電車で天井から釣り下がった広告を見るのは、通勤時間の暇つぶしにいい。 [つりさげる] 人ガ ものヲ ものニ/カラ ・スタジオの中には、たくさんの照明が吊り下げられていた。 ・まどの外に吊り下げた風鈴が涼しげな音を立てている。 [つりだす] 人ガ 人ヲ ものニ ・甘い言葉でもうけ話に男を釣り出し、金をだまし取った。 ・横綱が自分よりも大きな力士を土俵の外へ釣り出した。
つるす
[つるしあげる] 人ガ 人ヲ ・背中にワイヤーをつけて、舞台の上の演技者を少しずつつるし上げていった。 ・クラブの練習をサボって映画を見に行ったことがみんなに知れて、あとでつるし上げられた。
つれる
[つれかえる] 人ガ 人ヲ ものへ ・休みをとった日、幼稚園へ子どもを迎えに行き、話をしながら連れ帰るのが楽しい。 ・夫婦げんかをして実家に帰ってしまった妻を連れ帰らないと、飯も食えない。 [つれこむ] 人ガ 人ヲ ものニ ・うちにノラ猫を連れ込まないでって、何度言ったらわかるの?  ・知らない男にビルのうらに連れこまれて、お金をとられた。 [つれさる] 人ガ 人ヲ ものニ ・敵の兵士がやってきて、男たちを連れ去って行った。 ・その捕虜たちがどこに連れ去られ、どのような扱いを受けたのか、今となってはわからない。 [つれそう] 人ガ 人ト ・杖を突いて歩く老女のそばに、夫と思われる老人が連れ添っていた。 ・長年連れ添った夫婦なので、お互いの気持ちはよくわかっていた。 [つれだす] 人ガ 人ヲ ものニ ・中田くんは部屋で本を読んでばかりいるから、今日は新宿に連れ出していろいろな所を  見せてやろう。 ・おばあちゃんは一人では外を歩けないから、ときどき買い物にでも連れ出してあげてね。 [つれだつ] 人ガ 人ト ・姉は母と連れだってデパートへ買い物に出かけた。 ・友だちと連れだってヨーロッパをほうぼう見て歩くことにした。 [つれもどす] 人ガ 人ヲ (所ニ) ・家出をしようとした娘を何とか連れ戻した。 ・その幼児は、何度も部屋を抜け出し、庭に出て、保育士に部屋に連れ戻されていた。
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できる
[できあがる] ものガ ・お食事ができあがりましたので、食堂にお集まり下さい。 ・この研究は、面白がってやっていたら自然に出来上がってきたものです。 ・もう飲み始めていたの? おや、ずいぶんできあがっちゃってるね。(=酔っている) [できそこなう] ものガ ・ケーキを焼いてみたんだけど、形がちょっとできそこなっちゃった。味はいいよ。
てらす
[てらしあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・彼の伝記とこの資料と照らし合わせてみると、その時代の状況が浮かび上がってくる。 ・我々は数字を一つ一つ照らし合わせて、間違いがないか調べた。 [てらしだす] ものガ ものヲ ・サーチライトが海のそこを照らし出した。 ・七色のライトがグラウンドを照らし出している。 ・この調査によって歴史上の新しい事実が照らし出された。
てる
[てりかえす] ものガ ものヲ ・となりの家の窓が西日を照りかえすので、まぶしい。 ・時間は6時をすぎていたが、夏の日がまだ庭から部屋の中に照りかえしていた。 [てりかがやく] ものガ (ものニ)   ・空の中央に夏の日がぎらぎらと照り輝き、人々は白い波にたわむれていた。 ・ゲレンデの上に立つと、雪が日の光に照り輝いて、実にみごとだ。 ・崖の上に立つ城が夕日に照り輝いて荘厳な美しさを見せている。 [てりこむ] ものガ ものニ ・夏の強い日が部屋の中に照りこんでいた。 ・西向きのこの部屋は、夕日が照り込むので暑くてたまらない。 [てりつける] ものガ ものニ  ・ぎらぎらと照りつける日の下でしごとをしていたので、とてもつかれた。 ・夏休み中、直射日光の照りつけるグラウンドで野球に汗を流した。 [てりはえる] ものガ ものニ ・紅葉が秋の日に照り映えて実に美しい。 ・秋の夕日が雲に照り映えて、赤々と燃えているようだ。
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でる
[であう] 人ガ 人・ものニ/ト ・赤頭巾ちゃんは森の入り口でオオカミに出会いました。 ・どんな困難に出会ってもくじけずに今日までがんばってきました。 [であるく] 人ガ ・天気のいい日にちょっと辺りを出歩いてみるのが、その頃の楽しみの一つだった。 ・病気がなおったばかりなのだから、あちこち出歩いてはいけない。 [でおくれる] 人ガ  ・スタートで出遅れると、なかなか追いつけない。 ・立候補が出遅れてしまい、選挙戦がうまくいかなかったのが敗因だ。 [でかかる] ものガ ・部屋を出かかったが、忘れ物を思い出して机に戻った。 ・あの人、誰だったかなあ。名前がここまで出かかっているんだけど。 [でかける] 人・ものガ (ものヲ)  (「外出する」の意は別) ・答えが出かけていたんだが、他の人に先に答えられてしまった。 ・家を出かけたとき、居間の電話が鳴った。 [ですぎる] 人・ものガ  ・おなかがちょっと出るのはまあ、貫禄だけれど、君のはちょっと出過ぎているよ。 ・私の立場でこういうことを言うのは出過ぎたことかもしれませんが、、、。 [でそろう] ものガ ・各社の作成した開発プランが出揃った。 ・論文集の論文がまだ出そろわないので、印刷できません。 [でつくす] ものガ ・私たちは、アイデアが出尽くすまで考え続けた。  ・可能な案は出尽くしたと思うので、この中から一つ選びましょう。 [でなおす] 人ガ  ・今日は見事に断られたね。もう一度改めて出直すか。 ・今までのやり方ではもうだめなんだ。一から出直さないと、うまくはいかない。 [ではらう] 人・ものガ ・今、担当の者が出払っていて、くわしいことはわかりません。 ・会社の車はみんな出払ってしまったので、タクシーを呼んで行ってください。 [でまわる] ものガ ・このカメラにせものが出回っているらしい。 ・さいきんは世界中に日本の製品が出回っている。 [でむかえる] 人ガ 人ヲ ・大統領の来日を首相以下の閣僚が空港で出迎えた。 ・お電話いただければ、私どもがお出迎えにあがります。 [でむく] 人ガ  ・警察署長自らが現場に出向いて指揮を執った。 ・「なんでこんなことのために校長が出向かなきゃならないのか」と文句を言いながら、  校長は出て行った。 [でっぱる] ものガ  ・最近おなかが出っ張ってきた。いかん。 ・この、妙に出っ張ってるところは何だ? 中に何か入っているのかな。
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とう
[といあわせる] 人ガ 人ニ ものヲ  ・細かいことは私にはわかりません。現地の担当者に問い合わせてください。 ・先生の住所を大学に問い合わせたら親切に教えてくれた。 [といかえす] 人ガ 人ニ ものヲ  ・あいまいな点があったのなら、はっきりと問いかえすべきでした。 ・細かいデータの解釈を問い返されて、答えられなかった。 [といかける] 人ガ 人ニ ものヲ  ・教師は、学生が「え?」と思うような問題を学生に問いかけたい。 ・就職の面接で、予想外のことを問いかけられてあわててしまった。 [といただす] 人ガ 人ニ ものヲ  ・税務署が金庫の中の金の出所を問いただしたが、妻は何も知らないというばかりだった。 ・けんかで高校生がけがをした。教師はけんかの原因を問いただしたが、高校生たちは原  因を明かそうとはしなかった。 [といつめる] 人ガ 人ニ ものヲ  ・刑事は現場近くにいた男を問い詰め、犯行を認めさせた。 ・「この口紅のあとは何なの!」と妻に問いつめられたが、知らないものは知らない。電  車の中でついたんだろう。 [といなおす] 人ガ 人ニ ものヲ ・今、我々の生活のあり方を問い直すことが必要だ。 ・問題は今回のことだけではない。首相の政治姿勢そのものが問い直されているのだ。
とおる
[とおりあわせる] 人ガ ものニ ・映画のロケをやっているところにちょうど通り合わせた。 [とおりかかる] 人・ものガ (所ヲ) ・山田さんの家の前を通りかかると、山田さんがにわの花に水をやっていた。 ・ちょうど運よくトラックが通りかかったので、けがをした人を病院まで運んでもらった。 [とおりこす] 人・ものガ ものヲ  ・呼んだタクシーが家の前を通り越してしまった。 ・わたしはだんだんさびしいのを通りこして、なきたい気持ちになって来た。 ・ざんねんなのを通りこして、はらが立って来た。 [とおりすぎる] 人ガ ものヲ  ・今、駅の前を通りすぎたから、あと10分ぐらいで着きますよ。 ・毎日、私の家の前を通り過ぎる人の声が聞こえる。「きれいな花壇ねえ」 [とおりぬける] 人ガ ものヲ  ・この森を通りぬけるのはかなり大変なんですよ。 ・あの町を通りぬける道はこれ一本だけです。 ・迷路のような市場でまよってしまって、通りぬけるのに二時間もかかった。
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とく解く
[ときあかす] 人ガ ものヲ  ・このテレビ番組は歴史的大事件の背景を解き明かすもので、なかなか面白い。 ・ついにピラミッドの謎が解き明かされた。 [ときはなす・ときはなつ] 人ガ 人・ものヲ (ものカラ) ・馬を解き放すと、草原に向かって軽快に駆けていった。 ・ついに無罪が確定し、悪夢から解き放された思いです。  ・家の呪縛から解き放たれた女たちが社会の中で自由に振る舞った。  [ときほぐす] 人ガ ものヲ ・仕事の疲れを解きほぐすには、ビタミン剤より、やはりアルコールだね。 ・難解な科学理論を解きほぐして、わかりやすく解説する。
とく説く
[ときおこす] 人ガ ものヲ ・事の発端から説き起こすと、歴史の話になって、かなり長い話になるぞ。 ・途中から説明するのではなくて、基本的な問題点から説き起こす覚悟でないと、かえっ  てわかりにくい説明になってしまう。 [ときおよぶ] 人ガ ものニ ・先生の話はペリーの来航から始まって、歴史の流れを追い、現代社会の問題にまで説き  及んだ。 ・あの人の話は、古今東西、物の由来から人物伝まで、説き及ばざる所なしという、その  場の雑談として消え去ってしまうには惜しいような話だ。   [とききかせる] 人ガ 人ニ ものヲ ・選手一人一人に、チームの中での各選手の役割を説き聞かせた。 ・母は祖母に女としての心得を説き聞かせられたそうだが、私には何も言わない。 [ときふせる] 人ガ 人ヲ  ・どうやってお客を説き伏せ、商品を買わせるか。詳細なマニュアルを使ってセールスマ  ンの実習が始まった。 ・我々は基本的には提案に反対だったが、提案者に説き伏せられてしまった。
とぐ
[とぎすます] 人ガ ものヲ ・神経をとぎすまして、闇の中から聞こえてくるかすかな音に集中した。 ・彼の詩は、鋭くとぎすまされた言語感覚によって組み上げられた建築物のようだ。
とける
[とけあう] ものガ ものト ・二つの味が溶け合って、おいしい飲み物ができました。 [とけこむ] ものガ ものニ ・あまみずの中には、いろいろな物がとけこんでいます。 ・新しい会社の人たちにはやくとけこむようにしてください。 [とけだす] ものガ ものニ ・水道管から水の中に鉄分がとけだす。 ・岩に含まれていた塩分が溶け出して、湖にたまったものと思われます。
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とじる閉じる
[とじこめる] 人ガ 人ヲ ものニ ・いたずらをした子猫を段ボール箱に閉じ込めた。ニャーニャー鳴いている。 ・子供のころ、悪いことをすると押し入れに閉じ込められたものだ。 [とじこもる] 人ガ ものニ ・珍しいことがあるもんだ。うちの子が部屋に閉じこもって勉強している。 ・自分の部屋に閉じこもって、何か月も出てこないような若者が増えた。
とじる(綴)
[とじあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・古い紙を綴じあわせてメモ帳を作ります。 ・書きなぐった原稿用紙をとにかく綴じ合わせて編集者に渡し、読んでくれるよう頼んだ。 [とじこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・会議で配られた書類は内容ごとにべつべつのファイルに綴じこんであります。 ・子供の頃、雑誌に綴じ込んである付録が大きな楽しみだった。
とどける
[とどけでる] 人ガ ものニ ものヲ ・夏休みに旅行する人は行き先と期間を学生係に届け出てください。 ・ひっこしした時は2週間以内に市役所に(そのことを)届け出なくてはいけない。
どなる
[どなりあう] 人ガ 人ト ・うちの父と隣の家のおじさんはとても仲が悪く、時々怒鳴りあってけんかしている。 ・国会の議場は、与野党の議員が怒鳴りあう声であふれていた。 [どなりこむ] 人ガ 人・ものニ ・隣の猫がうちの子供を引っかいたと言って父が隣の家に怒鳴り込んだ。 ・近所の子どもが家の塀を少し壊したが、怒鳴り込むのは大人げないのでやめた。私も子  どもの頃よくやったことだし。 [どなりつける] 人ガ 人ヲ ・新人が横柄な言葉づかいをして、監督に「態度がでかい!」と怒鳴りつけられていた。 ・祖父は気が短く、いつも祖母や母を怒鳴りつけていたが、孫の私には甘かった。
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とぶ
[とびあがる] 人・ものガ ・鳥は地面から飛び上がる時にとてもエネルギーを使う。 ・このニュースを聞いて、山下さんは跳び上がってよろこんだ。 ・この注射は跳び上がるほどいたかった。 [とびあるく] 人ガ 所ヲ ・毎日しごとのために忙しくあちらこちらととび歩いているので、家族とゆっくり 話す時間がない。 ・社長は日本中の支店を飛び歩いて、店員の営業態度をチェックしている。 [とびうつる] 人・ものガ ものカラ ものニ ・動物園から逃げたサルが木から木へ飛び移ってどこかへいってしまった。 ・ボートを岸に着け、飛び移ろうとしたが、誤って水に足を突っ込んでしまった。 [とびおきる] 人ガ ・夜中に地震があったので、家中のものがとび起きたが、弟だけはへいきで寝ていた。 ・父は毎朝、5時にとび起きて、にわへ出てそうじや体操をやる。 [とびおりる] 人ガ ものカラ ものニ ・電車のドアがしまる直前になって、降りる駅についたのに気づいて、あわてて 飛び降りた。 ・火事にあって、二階から飛び降りたら、足をおってしまった。 [とびかう] ものガ (所ヲ) ・ナイチンゲールは弾丸の飛び交う戦場を走りまわって、けがをした人の世話を してあげたのだ。 ・いろいろの情報やデマが飛び交っている。どれを信じたらいいのか。 [とびかかる] 人ガ 人ニ ・人の家を訪問したら、その家の犬がきゅうに跳びかかって来た。 ・わたしが弟をなぐると、弟はそれで泣き出すどころか、ぎゃくに、わたしに とびかかって来た。 [とびこえる] 人ガ ものヲ  ・その選手は軽がると2mの高さのバーを飛び越えた。 ・水たまりを飛び越えようとして、水たまりの中に落ちた。 [とびこす] 人ガ ものヲ  ・小さな(=ほそい)川なので、橋を渡らないで、跳び越した。 ・飛行機でエベレスト山を飛び越した。 ・仕事をするには順序があるのです。とちゅうの段階を飛び越してはいけない。 ・初級の文法を少しやって、そのあと、中級を飛び越していきなり小説を読もうとしたって、  それはむりだ。 [とびこむ] 人ガ ものカラ ものニ  ・きゅうに雨がふって来たので、いそいで、そばの店に飛び込んだ。 ・兄は飛び込み台の上に立つと、プールにいきおいよく跳び込んだ。 [とびさる] ものガ  ・あの人の乗ったジェット機が遠くの空を飛び去っていくのが見えた。 ・研究に没頭した十年の歳月は、瞬く間に飛び去ったかのようだった。 [とびだす] 人ガ ものヲ/カラ  ・箱を開けるとおばけが飛び出してきた。人形だったけど。 ・ふと時計を見ると、電車の時間までにあと5分しかないので、あわてて会社を 飛び出した。 ・このサルは目が異常に大きく、飛び出しているのが特徴だ。 [とびたつ] 人ガ ものヲ/カラ  ・ライフルの音におどろいて、木の上のことりがいっせいに飛び立った。 ・被災地へ救援物資をはこぶ飛行機がつぎつぎに飛んできては、また飛び立って行く。 [とびちる] ものガ 所ニ ・実験をしている時に薬品が爆発して、ガラスの破片がほうぼうへ飛び散った。 ・人間がせきをすると、口からばいきんがはき出されて、部屋中に飛び散ります。 [とびつく] 人・ものガ 人・ものニ ・百万円出せば、一か月で二百万円にしてあげるなどという話にかんたんにとびつく バカな人がいる。 ・にんじんでも、こんなふうに料理してあげれば子どもがとびつくでしょう。 [とびでる] ものガ  ・あのレストランは最高級ということになっているので、何でも目の玉のとび出る ような(=高い)ねだんがついている。 ・この行だけ左にとび出ているのは変ですね。ほかの行にそろえましょう。 [とびぬける] 人・ものガ  ・山下は、この学校の中ではとびぬけて数学がよくできる。 ・彼女は音楽に関して飛びぬけた才能がある。 [とびのく] 人ガ 所ニ ・オートバイがすごいスピードでやって来たので、あわてて道のはじにとびのいた。 ・「あぶない!」という声が聞こえ、びっくりしてとっさに壁際に飛び退いた。 [とびのる] 人・ものガ ものニ ・犯人は走ってきた車に飛び乗って逃走した。 ・サーカスで、馬に飛び乗り、飛び降りる犬を見た。 [とびはなれる] 人・ものガ ものカラ/ト ・こんなにとび離れたいくつかの土地に同じ地名があるのはおもしろい事だ。 ・きゅうに今までの話とはとび離れた事をいわれたので、しばらく何の事だか 分からなかった。 [とびはねる] 人・ものガ  ・子供たちはベッドの上で飛び跳ねていた。 ・デパートでカエルのように飛び跳ねるおもちゃを売っていた。 [とびまわる] 人・ものガ 所ヲ ・親鳥はあちこちの森を飛び回って、ヒナのためにえさをとってくる。 ・社長は世界中を飛び回って原料を仕入れ、製品の注文を取り回っている。
とまる泊まる
[とまりこむ] 人ガ ものニ  ・先生は実験がうまく行き出すと、実験室に泊まり込んで研究を続けることがある。 ・小説家はホテルに泊まり込んで原稿を書くことがあるそうだ。
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とる
[とりあう] 人ガ (人ト)ものヲ /人ガ ものニ ・兄弟がおやつを取り合ってけんかしている。(兄が弟と) ・二人は互いに手を取り合って、海の中へ入っていった。 ・隣のおばさんの苦情にいちいち取り合っていられないよ。 ・あの人が来ていろいろ言っても、取り合わなくていいからね。 [とりあげる] 人ガ ものヲ (人・ものカラ)  ・夜中に電話が鳴った。受話器を取り上げると、「寝てた?」と彼女の声。 ・夫は、息子が隠し持っていたポルノ小説を取り上げて、夜中に自分で読んでいた。 なんという親子だ。 ・「生徒の意見も取り上げて、学校行事を見直していきたい。」と校長が言った。 ・今日の会議は、この問題をいよいよ取り上げるらしい。長くなりそうだ。 ・私もお世話になった助産婦さんが通算1000人目の赤ちゃんを取り上げたそうだ。 お祝いしなくちゃ。 [とりあつかう] 人ガ ものヲ  ・この道具は大切に取り扱ってください。母の形見の品なのです。 ・ずいぶんひどい取り扱われ方をしたみたいだね。傷だらけだ。 ・我々の部署は、どんな問題でも取り扱う、いわば何でも屋だ。大変だけど面白いよ。 ・その問題は、総会の議題として取り扱う必要はないでしょう。 ・申し訳ありませんが、当店ではこの品物は取り扱っておりません。 [とりあつめる] 人ガ ものヲ  ・関係資料を取り集めて、今後の方針を考えたいと思います。 ・あたりに散らかった書類を取り集め、内容別にファイルに分類した。 [とりあわせる] 人ガ ものヲ  ・当店では、様々な食材を取り合わせ、栄養満点の料理をお出ししています。 ・小説・エッセイ・詩などを取り合わせて、一冊で彼の仕事が見渡せるように編集した。 [とりいる] 人ガ 人ニ  ・あの男、社長に取り入って支店長にしてもらったそうだ。 ・ボスや権力に取り入ることで身の安全を図ることは、私のよくするところではない。 [とりいれる] 人ガ ものヲ  ・新しい方法を取り入れて、これまでにないものを作り出したい。 ・春に植えた野菜を取り入れる季節になった。 ・雨が降ってくるみたい。洗濯物を取り入れて。 [とりおこなう] 人ガ ものヲ  ・3時から授賞式を執り行いますので、関係者はお集まりください。 ・宮中では、新年の儀式が厳粛に執り行われた。 [とりおさえる] 人ガ 人・ものヲ  ・警官が手配中の容疑者を発見し、格闘の末、取り押さえた。 ・動物園から逃げ出したサルが係員に取り押さえられた。 [とりおとす] 人ガ ものヲ  ・手に持っていたコップを、なぜかわからないが、取り落としてしまった。 ・棚のカップを取ろうとして、なぜか指に力が入らず、取り落としてしまった。 ・私は視力が弱いので、メガネを取り落としてしまうと、そのメガネを探すのが大変だ。 [とりかえす] 人ガ ものヲ (人カラ) ・振り込め詐欺で取られた金を何とか取り返したい。 ・タレントが一度落ちた人気を取り返すのは難しいことだ。 [とりかえる] 人ガ ものヲ ものト/人ト ・すみませんが、この品物、別のと取り替えてくれませんか。ここに傷があるので。 ・王子が乞食の少年と互いの服を取り替えて、ちょっとした冒険をしようとした。 [とりかかる] 人ガ ものニ ・試験が終わってすぐ採点に取りかかった。ひどい出来だ。 ・休憩のあと、新しい作業に取り掛かかろうとしたら、社長に呼ばれた。 [とりかこむ] 人・ものガ 人・ものヲ  ・幼稚園の子供たちが先生を取り囲んで騒いでいる。 ・道が森の中に入ったとき、いきなり何人かの男たちに取り囲まれた。 ・高い塀が建物を取り囲んでいる。 [とりかたづける] 人ガ ものヲ  ・辺りに散らばっているものを取り片付けて、ごろりと横になった。 ・テーブルの上の物を取り片づけ、人数分の食器を並べた。 [とりかわす] 人ガ 人ト ものヲ  ・二人は、あいさつの後、名刺を取り交わした。 ・正式な契約書はまだ取り交わしていないが、実質的な取引はもう始まっている。 [とりきめる] 人ガ ものヲ   ・野球のリーグ戦の日程を取り決めた。 ・隣国と海洋資源の開発について暫定的なルールを取り決めた。 [とりくずす] 人ガ ものヲ  ・子供の学費のため、これまでの貯金を少しずつ取り崩している。 ・今回の事故で、予備費をかなり取り崩してしまった。 [とりくむ] 人ガ ものニ  ・数学の難しい証明問題に取り組んでみた。結果は惨敗。 ・政府は若年層の就職問題に本気で取り組むことを約束した。 [とりけす] 人ガ ものヲ  ・先ほどの発言は取り消します。失礼しました。 ・ある企業に内定していたのだが、取り消された。 [とりこぼす] 人ガ ものヲ (ものニ) ・優勝候補と言われていたチームが初戦を取りこぼした。 ・上位のチームには勝っていたが、下位に取りこぼしたのが痛かった。 [とりこむ] 人ガ ものヲ  ・雨が降ってきたので洗濯物を急いで取り込んだ。 ・ネットから資料を取り込んで利用している。 [とりころす] 人ガ 人ヲ  ・悪い霊が人を取り殺すとおどして、信者から金を取っていた男女が逮捕された。 ・昔の人は怨霊に取り殺されることを信じていた。 [とりこわす] 人ガ ものヲ  ・旧市街で古くなったビルを取り壊している。 ・道路拡張のため、私が生まれた家は取り壊されてしまった。 [とりさげる] 人ガ ものヲ  ・社長が代わり、私の意見が認められたので、一度出した辞表を取り下げた。 ・政府が世論の批判を受けた議案を取り下げた。 [とりさる] 人・ものガ ものヲ  ・薬の成分がすばやく痛みを取り去ります。 ・人間は、よけいな飾りを取り去った後の姿がいちばん美しい。 [とりしきる] 人ガ ものヲ  ・議長がしっかり取り仕切ってくれないと、論議が進まず、混乱するばかりだ。 ・この町の裏の世界は古いやくざが取り仕切っているそうだ。 [とりしまる] 人ガ 人・ものヲ  ・警察が飲酒運転を取り締まっているが、なかなか根絶できない。 ・暴力団をもっと厳しく取り締まってほしい。 [とりしらべる] 人ガ 人・ものヲ  ・関係者を呼んで、一人ずつ取り調べよう。 ・警察で殺人事件の容疑者が取り調べられている。 [とりすがる] 人ガ ものニ  ・子供が母親の服に取りすがって泣いている。 [とりすます] 人ガ  ・あの奥さんの取り澄ました態度はなんなんだろう。私をバカにしているのか? ・今の庶民的な女優もいいが、昔の取り澄ましたような美しさを持った女優はよかった。 [とりそこなう] 人ガ ものヲ ・今回の作品は自信があったんだが、また賞を取り損なった。 ・外野の新人選手がフライを取り損ない、2点を失ったのが敗因だ。 [とりそろえる] 人ガ ものヲ  ・大工さんが大工道具を取り揃えて、いよいよ我が家のリフォーム開始! ・生命保険のプランをいろいろと取り揃えてあります。 [とりだす] 人ガ ものヲ ものカラ ・彼はかばんの中からわけのわからないものを次々と取り出した。まるでドラえもんの  ポケットだ。 ・押入れの奥から箱を取り出そうとしたが、何かに引っかかって取り出せない。 ・「いただきまーす!」子供たちは争って目の前のお菓子を取りだした。(=取り始めた)
全体一覧表へ  タ行目次へ [とりたてる] 人ガ 人・ものヲ   ・サラ金は借金を取り立てるのが商売です。そんないやな顔をしないでください。 ・あの事故は、原因も対策も明らかなので、取り立てて問題にする必要はない。 ・彼女は能力を認められ、特別研究員に取り立てられた。 [とりちがえる] 人ガ ものヲ  ・空港で手荷物を取り違えたらしい。かばんに変なものが入っている。 ・病院で取り違えられた赤ちゃんが、十年後にやっとわかったということがあった。 ・申し訳ありません。お話の意味を取り違えていました。 [とりちらかす] 人ガ ものヲ ? ・取り散らかしておりますが、よろしければどうぞお上がりください。 ・乱雑に取り散らかされた作業場で、職人が一心に腕を振るっている。 [とりつく] 人ガ ものニ  ・数人の登山家が切り立つ岩壁にとりついて、少しずつ、登っている。 ・田舎のひいおばあさんが、キツネにとりつかれたことがあると言うんだ。 ・このところ、妙な考えにとりつかれて困っている。 ・あんなそっけない言い方があるかなあ。とりつく島もない、というところだね。 [とりつぐ] 人ガ ものヲ  ・外からかかってきた電話を課長に取り次いだ。 ・すみませんが、この要望書を知事に取り次いでいただけませんか。 [とりつくろう] 人ガ ものヲ  ・いくら外見を取りつくろっても、面接すればどんな人間かわかってしまうものだ。 ・「まあまあ、お茶でも」と母はその場の気まずい雰囲気を取り繕うように言った。 [とりつける] 人ガ ものニ ものヲ  ・電気のスイッチはどこに取り付けましょうか。 ・エアコンの室外機を壁の外に取り付ける工事をしている。騒音がひどい。 ・役所の仕事というものは、偉い人たちの了解を取り付けないと何事も進まない。 [とりとめる] 人ガ ものヲ  ・がんの手術をしたが、何とか命は取りとめた。 ・壊れた建物の下敷きになり、重傷を負ったが、危うく一命は取り留めた。 [とりなおす] 人ガ ものヲ  ・去年はいい年ではなかった。さて、新年。気持ちを取り直してがんばろう! ・妹は身分証明書の写真を何度も撮り直している。どう撮っても変わらないのに。 ・行司の軍配に物言いがついて、すもうを取り直すことになった。客は大いに喜んだ。 [とりなす] 人ガ 人ヲ  ・けんかしていた恋人同士を取りなしてやったが、ほうっておいてもよかったかな。 ・店の料理に腹を立てた社長を何とか取りなして、次の店へ連れていった。 [とりにがす] 人ガ ものヲ  ・庭の柿の実を盗んだ子供を追いかけたが、取り逃がした。足の速いガキだ。 ・犯行現場にふたたび現れた犯人を取り逃がした警察は、世間の非難を浴びた。 [とりのける] 人ガ ものヲ  ・道にあったじゃまなものを取りのけて、自転車が通れるようにした。 ・少しいたんでいるものは横に取り除けて、みかんを袋につめた。 [とりのこす] 人ガ ものヲ  ・午後は庭の雑草を取った。取り残したところはまた明日。 ・足の遅い私はみんなに取り残され、道がわからなくなってしまった。 ・私のような考え方の古い者は時代に取り残されてしまいそうだが、しかたがない。 [とりのぞく] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・化学処理をして、不純物を取り除く。 ・少し書き直して、多少の問題点を取り除けば、相当いい論文になりますね。 ・心の中から、不安や心配事を取り除いて、前向きに生きていくことが大切です。 [とりはからう] 人ガ ものヲ  ・部下が働きやすいよう取りはからうのが上司の仕事だ。 ・担当の人がいろいろと便宜を取りはからってくれたので、仕事がしやすかった。 [とりはこぶ] 人ガ ものヲ  ・順調に取り運ばれていた結婚式だったが、ケーキカットのところで問題が生じた。 ・今回の葬儀は滞りなく取り運ぶことができ、安堵しました。この前は愛人の女が奥さん  と取っ組み合いのけんかを始めたりして、大変だったからなあ。  [とりはずす] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・居間の時計が止まっていた。電池を取り外して新しいものに換えたら動き出した。 ・寝る前に、入れ歯を取り外してよく洗い、うがいをする。年をとったなあ。 [とりはらう] ・古くなった金網を取り払って、すっきりした塀にした。庭が明るくなった。 ・続いた和室は、ふすまや障子を取り払えば、一つの大きな部屋として使える。 [とりまぎれる] 人ガ ものニ  ・忙しさに取り紛れて、大事なことを忘れそうになった。 ・母が亡くなった後、葬式の準備などに取り紛れて悲しむひまもなかったが、すべてが落  ちついた今、改めて悲しみが戻ってきた。 [とりまく] 人・ものガ 人・ものヲ  ・空港の到着ゲートで、新婚旅行から帰った映画スターをカメラが取り巻いた。 ・警官隊が犯人の立てこもった銀行を取り巻いていた。 ・社長が大勢の社員に取り巻かれて夜の銀座を歩いていた。あの会社はだめだね。 ・古い木立が大きな家を取り巻いて立ち並んでいた。 [とりまくる] 人ガ ものヲ ・子どもがカメラに夢中になって、家の中や家族を撮りまくっている。 ・暴徒は扉をこわしてスーパーに押し入ると、手当たり次第に商品を取りまくった。 [とりまぜる] 人ガ ものヲ (ものト) ・悲しい話、楽しい話、いろいろ取り混ぜた作品集です。 ・いろいろなお菓子を大小取り混ぜて箱詰めにしました。ご進物にどうぞ。 [とりまとめる] 人ガ ものヲ  ・あちこちに散らばっていた荷物を取りまとめて、出発の支度をした。 ・今週中に報告書を取りまとめたいので、委員の皆さんのご協力をお願いします。 ・この商談、どうにかして取りまとめたいですね。金額が大きいですからね。 [とりみだす] 人ガ  ・警察が来たと言われて取り乱した犯人は、窓から逃げようとして大けがをした。 ・突然の事件に取り乱してしまい、思い出すと恥ずかしい、と彼女は語った。 [とりむすぶ] 人ガ 人ト ものヲ  ・我が社は中国の会社と契約を取り結ぶことになった。 ・赤ん坊のご機嫌を取り結ぶのがなかなか大変でね。なにせ、言葉が通じないからねえ。 [とりもつ] 人ガ ものヲ  ・役所と企業の間をうまく取り持つのが「天下り」の役目だ。それで給料をもらっている。 ・二人の仲を取り持って、ついに結婚させた私だけれど、本当はその一人が好きだった。 [とりもどす] 人ガ ものヲ (人カラ) ・泥棒を追いかけ、取り押さえて、盗まれたかばんを取り戻した。 ・興奮していた彼も、しばらくすると落ち着きを取り戻した。 ・「さようなら。」そう言って目を閉じた彼女がふたたび意識を取り戻すことはなかった。 [とりやめる] 人ガ ものヲ  ・風雨が強くなってきたので、残念ながら、駅伝大会は取りやめることにします。 ・このたび、私たちの結婚を取りやめることに致しましたので、お知らせ申し上げます。 [とりよせる] 人ガ ものヲ  ・通信販売で外国の本を取り寄せたが、かなり高くついた。 ・日本各地の名産品を宅配便で取り寄せて、一杯飲む。いい時代だねえ。 [とりわける] ・大皿の料理を各自で小皿に取り分けて食べる。 ・子供たちには母親が肉を取り分けてやった。  [とりわすれる] 人ガ ものヲ ・朝、新聞を取り忘れ、夕刊と一緒に取った。 ・卒業に必要な教養科目を取り忘れていて、4年であわてて取った。 全体一覧表へ  タ行目次へ