seems that
❶ みんながホールのテレビの前に集まっていますよ。何か事故があったらしいですよ。
❷ あの子はにんじんがきらいらしいね。いつもにんじんだけ残すよ。
❸ ヤンさんは今日本にはいないらしいです。メールを送ったけど返事が来ません。
❹ 天気予報では、今日は雨が降るらしいですよ。台風が近づいているらしいです。
❺ 野球の試合が終わったらしく、おおぜいの人が野球場から出てきました。
接続 | 〔普通形〕(ナA/N)+らしい |
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1)話す人が見たり聞いたりしたことから、現時点で判断したことを言いたいときに使う。直感でそう思ったのではなく、そのように推測した客観的な根拠が何かある場合に使うことが多い。自分の主観だけで言うときに使うと不自然である。
◆ × (わたしの)目の中にごみが入ったらしいです。
2) ❹ のように人から聞いたことを伝える場合にも使う。
3)話す人の意志的な行為の予測には使わない。
4)イ形容詞と同じように活用するが、現在の推量を表す言い方なので普通、過去形や否定形では使わない。
1)Speaker makes judgment based on what was seen or heard at that moment. Often used when there is some objective basis for judgment rather than just intuition. Unnatural to use simply based on speaker's subjectivity.
◆ × (わたしの)目の中にごみが入ったらしいです。
2)Also used to convey something heard from someone, as in sentence ❹ .
3)Not used for predicting speaker's volitional actions.
4)Conjugates like イ-adjectives, and since expresses cur-rent conjecture, usually not found in past tense or negative.
the epitome of
❶ ケンはいつも元気で、本当に若者らしいです。
❷ ことしの夏は涼しくて、あまり夏らしくないですね。
❸ 久しぶりに会った明子さんは、ほんとうに母親らしくなって、やさしい声で子どもに話していました。
❹ このごろ雨らしい雨が降っていません。
❺ 子どものときから、わたしは病気らしい病気をしたことがない。
接続 | N+らしい |
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1)「そのものの典型的な性質をもっている」と言いたいときの表現。
◆ 今日は夏らしい日でしたね。(今日は夏のある日)/
今日は夏のような日でしたね。(今は夏ではない)
2) ❹ ❺ は「らしい」の前後に同じ名詞を置き、その典型的な性質をもつものを表す表現。
3)イ形容詞と同じように活用する。
1)Something has representative essence of something.
◆ 今日は夏らしい日でしたね。(今日は夏のある日)/
今日は夏のような日でしたね。(今は夏ではない)
2)In sentences ❹ and ❺ , same nouns are written before and after らしい to express representative essence of nouns.
3)Conjugates same way as イ-adjectives.
can
❶ A:日本語の新聞が読めますか。
❷ A:この荷物を全部一人で持てますか。
❸ A:あなたは辛い料理が食べられますか。
❹ この入り口からは入れません。あちらの入り口からお入りください。
❺ A:あした朝7時にここに来られますか。
❻ A:あら、どうしてビールを飲まないんですか。
❼そのレポート、全部書けたらわたしにも見せてください。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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1)可能の意味を表す。 ❶ ~ ❸ は技術的、身体的な能力を表す。 ❹ ~ ❻ は決まりや状況などで、行為の実現が可能であることを表す。
2)他動詞の場合は「パソコンを使う」→「パソコンが使える」のように、「を」は「が」に変わることが多い。
3)可能動詞になる動詞は、人が意志をもってする動作の動詞だけである。人の意志に関係ない動詞(病気になる・困る・悩む・疲れるなど)は可能動詞にはできない。また、主語が無情物の場合、能力を表す場合には可能動詞を使わない。
◆ × 電池が切れたから、このおもちゃはもう動けません。
4)❼のように全部完了したという意味にも使うことがある。
5)「ことができる」とほとんど同じように使うことができるが、「られる」のほうが口語的。
参照︰ことができる
1)Potential. Sentences ❶ to ❸ reflect technical or physical ability; sentences ❹ to ❻ show possibility through realization of action on account of rules or conditions.
2)Particleを taken by transitive verbs often becomes が, as in パソコンを使う and パソコンが使える.
3)Only verbs that reflect volition can become potential verbs. Verbs that do not indicate human volition, such as 病気になる, 困る, 悩む, or 疲れる, cannot become potentials. When subject is inanimate, potentials indicating ability cannot be used.
◆ × 電池が切れたから、このおもちゃはもう動けません。
4)Also used to show completion, as in sentence ❼.
5)Can be used nearly the same way as ことができる, but is more colloquial.
可能の意味のある自動詞
Intransitive verbs with meaning of possibility
もともと可能の意味を持つ自動詞を使った可能表現。この自動詞には対応する可能動詞はない。
◆ × このかばんは大きいから本がたくさん入れます。
Potential expressions using intransitive verbs with connotations of possibility. No corresponding potential forms for these transitive verbs.
can; do
❶ このパンは安くておいしいから、よく売れます。
❷ このペンは字がきれいに書けません。
❸ この川は魚がたくさん釣れます。となりの村の川はあまり釣れません。
❹ もっと切れるはさみはありませんか。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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あるものの性能や品質を評価して表す。「ことができる」には、この使い方はない。
Evaluates functionality or quality of something. Pattern ことができる is not interchangeable in these cases.
was; is
❶ 子どものとき母が忙しかったので、わたしは祖母に育てられました。
❷ けさ、電車の中で後ろの人に押されて、とてもいやだった。
❸ 友だちにパーティーに招待されました。楽しみです。
❹ うちを出るとき、母に呼びとめられて、用事を頼まれた。
❺ 兄は山でけがをして、病院へ連れていかれたらしい。
❻ わたしは借りた本を早く返すようにと図書館から注意されました。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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1)人がほかからある行為を受けるという意味を表す。日本語では、「行為をする人」ではなく、「その行為を受ける人」(わたし、または心理的にわたしに近い人が多い)を主語にして表すことが多い。
2)行為をするのが、人ではない場合(会社・学校・団体など)は、 ❻ のように助詞は「に」ではなく、ふつう「から」を使う。
3)行為をする人が1人称(わたし)の場合は、ふつう受け身文にはならない。
1)Actions done to subject by others. In Japanese it is not person doing action but person receiving action, or someone psychologically close to that person who often becomes subject.
2)When agent of action is not person (that is, a company, school, group, etc.), pattern takes から rather than に, as in sentence ❻ .
3)When agent of action is in the first person, passive form generally cannot be used.
is; will be
❶ 試験は3月15日に行われます。
❷ この寺の門は朝6時に開けられます。そして夕方6時に閉められます。
❸ この雑誌は若い人たちによく読まれています。
❹ 東京のアパート代は高いと言われています。
❺ 新しい治療法が東西大学の小林教授のグループによって開発された。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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1)ある行為の対象(もの)を主語にして、社会的な事実や公に知らせる事柄を言う場合に使う受け身文。「持ち主の受け身」、「被害の受け身」のように人を主語にした受け身文と違い、「困った、いやだ」のような感情はなく、事実を客観的に述べる。
2)その行為をする人が特定の人でない場合はふつう、この受け身文の中には表れない。特定の人の場合は ❺ のように「~によって」で表す。
1)Passive form used for social events or public announcements; action becomes subject. Unlike possessive and suffering passives, people cannot become subject. Emotions such as feeling put out or disgusted are not implied because sentence objectively describes facts.
2)When agent of action is no one in particular, it does not generally appear in this form of passive. When agent is specified, as in sentence ❺ , によって is used.
is; was
❶ わたしは子どもにめがねを壊されて困っています。
❷ 暗い道を歩いていたとき、だれかに肩をたたかれてびっくりしました。
❸ わたしは先生に作文をほめられてうれしかったです。
❹ たいせつな洋服を弟に汚されてしまいました。
❺ 小さい声で話したのに、ヤンさんに話を聞かれてしまいました。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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1)自分の体の一部、所有物、かかわりのあるものが、ある人の行為を受けた場合の言い方。被害を受けたり、迷惑だと感じたりした場合がほとんどで、その部分ではなく、その行為を迷惑と感じた人(わたし、または心理的にわたしに近い人が多い)を主語にして表す。
◆ × わたしの背中は後ろの人に押されました。
2)行為をする人が1人称(わたし)の場合は、ふつう、この受け身文にはならない。
1)Part of speaker's body, possessions, or surroundings are affected by others' actions. Mainly indicates subject or someone psychologically close to subject, rather than some part of subject, was hurt or felt distress.
◆ × わたしの背中は後ろの人に押されました。
2)When agent of action is in the first person, this type of passive is usually not used.
adversely affected by
❶ きのう、となりの人に夜遅くまでさわがれて、うるさくて眠れませんでした。
❷ A:どうしたんですか。何かあったんですか。
❸ かわいがっていたねこに死なれて、とてもさびしかった。
❹ すぐとなりに10階のマンションを建てられて、わたしの部屋から富士山が見えなくなりました。
❺ 会議の間、となりの人にたばこを吸われて、気分が悪くなりました。
❻ 病院では夜遅くまで起きていることはできません。9時に電気を消されてしまいます。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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自分が直接行為を受けるのではないが、あるできごとや、人がしたことによって被害を受けたり、そのことを迷惑だと感じたりしたとき、被害や迷惑を受けた人(わたし、または心理的にわたしに近い人が多い)を主語にして表す言い方。 ❶ ~ ❸ のように自動詞でも、 ❹ ~ ❻ のように他動詞でも使える。
Speaker isn't directly affected by action, but is adversely affected by some action or agent and feels distressed by it. Subject becomes person who suffered damage or distress (often speaker or someone psychologically close to speaker). Verbs can be intransitive, as in sentences ❶ to ❸ , or transitive, as in sentences ❹ to ❻ .
social superior does action
❶ 先生、どこで電車を降りられますか。
❷ 部長、今日はミーティングでおもしろいことを話されましたね。
❸ 田中さんのお父さんは毎朝、散歩されるそうです。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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1)相手や第三者に尊敬の気持ちを表すときに使う。
2)形は受け身の形と同じ。
3)「られる」より「お~になる」のほうが敬意の程度が高い。
1)Expresses respect toward other party or someone in the third person.
2)Same form as passive.
3)Pattern お~になる indicates higher level of respect than られる.
is thought, felt, etc.
❶ 今年の夏は野菜が高くなると思われます。
❷ この町に来ると、子どものころのことがよく思い出されます。
❸ 彼女の手紙を読むと、彼女のやさしい気持ちが感じられる。
接続 | 巻末の活用表参照 |
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自然に心がそう動くという自発の意味を表す言い方。心の動きを表す動詞(思う・感じる・考える、など)を受け身と同じ形にして使う。
Emotions naturally tend toward some direction. Verbs that express emotions, such as 思う, 感じる, 考える, etc. are used in same form as passives.