➡ お~・ご~
it is (this time; me; it; etc.) that…
❶ 今年こそ大学に入れるよう、勉強します。
❷ A:子どもがいつもお世話になっております。
B:こちらこそ。
❸ 知識の量を増やすのではなく、考える訓練をすることにこそ学校で学ぶ価値がある。
接続 | N(+助詞)+こそ |
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1)大切なことを、「ほかのことでなく、これなのだ」と区別して強調したいときに使う。
2)マイナスの意味を強調する使い方はしない。
◆ × 丸暗記こそやりたくない。
1)Emphasizes difference between something important and other factors.
2)Not used to emphasize demerits.
➡ ばこそ
➡ にこたえて
➡ にこたえて
~しなさい
(you) should
❶ レポートは10日までに提出すること。
❷ 15日はお弁当を持ってくること。
❸ 明日は赤鉛筆を忘れないこと。
❹ 11月3日は10時に駅前に集合のこと。
接続 | Vる・Vない/する動詞のNの+こと | W |
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1)文末に使って、学校、団体などで「~しなさい・~してはいけない」と指示や規則などを書いて伝えるときの表現。
2)黒板や配布用プリントなどに書いたり、時には口で伝えることもある。
1)Used in schools or groups to enforce rules and directives (you should…, you cannot…) by appending to sentence endings.
2)Written on blackboards and in printouts. Sometimes conveyed verbally.
非常に~だ
How…!
❶ 初めての孫が生まれたとき、母がどんなに喜んだことか。
❷ 明日、あの人がアメリカから帰ってくる。わたしはこの日をどれほど待っていたことか。
❸ 10年ぶりに小学校の同窓会で昔のクラスメートに会った。なんと懐かしかったことか。
❹ 1点差で優勝を逃したとは、なんと残念なことか。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+ことか | W |
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1)「~ことか」の形で「『~』の程度の高さが普通ではない、どの程度かわからないほど強い」という意味を表す。
2)「なんと~ことか・どんなに~ことか・どれほど~ことか」のような形でよく使う。
1)Something before ことか is of such unusually high level, speaker cannot even imagine it.
2)Often used in patterns なんと~ことか, どんなに~ことか, どれほど~ことか.
there are times
❶ 会社まで近いので、ときどき自転車で行くことがあります。
❷ たいてい家で勉強するのですが、たまに友だちの家で勉強することもあります。でも、図書館で勉強することはありません。
❸ 遅く帰ったときは、おふろに入らないで寝ることもあります。
❹ 大雪のときは、電車が遅れることがあります。
❺ あの人は、あいさつしても返事をしないことがあります。
❻ ぼくは土曜日の夜は家にいないことがあるよ。
接続 | Vる・Vない+ことがある |
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「いつもではないが、ときどきそうする、そうなる」と言いたいときに使う。
Something isn't always a certain way, but becomes so occasionally.
can
❶ わたしは今、すこし日本語を話すことができます。
❷ ロボットは危険な所でも仕事をすることができます。
❸ 先週退院しました。わたしはもう元気です。散歩も軽い運動もできます。
❹ 19歳以下の人は、たばこを吸うことはできません。
❺ 今月はいそがしくてゴルフができませんでしたが、来月はできると思います。
❻ (立て札)ここは危険ですからキャンプはできません。
接続 | Vる+こと/N+ができる |
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1)可能の意味を表す。 ❶ ~ ❸ は、技術的、身体的な能力を表す。 ❹ ~ ❻ は、決まりや状況などで行為の実現が可能であることを表す。
2)「Nができる」のNは、する動詞の名詞(見学、練習など)や外国語、スポーツなどの名詞。
3)「られる(可能)」とほとんど同じように使うことができるが、「られる」より硬い感じがする。また、前後にほかの言葉がつくときや、動詞の単純な形ではない場合には、「ことができる」の方がよく使われる。
◆ 疲れて、もう歩くこともできない。/わたしは漢字を読むことだけはできますが、書くことはまだできません。/試験中はとなりの人と話したり、教科書を見たりすることはできません。
参照︰られる〈可能〉
1)Possibility. Sentences ❶ to ❸ show technical or physical ability. Sentences ❹ to ❻ show that realization of an action through regulations or conditions is possible.
2)The N in N ができるis nominal of する verb, such as 見学, 練習, or a noun such as name of foreign language or sport.
3)Can be used in nearly same way as られる, but sounds more formal. When other words are appended as prefixes or suffixes and the verb is not in its pure form, ことができる is often used.
~が由来となって/~ことが理由で
from the fact that
❶ この辺は桜の木が多いことから、桜木町と呼ばれるようになった。
❷ 彼は彼女の顔色が悪いことから、病気ではないかと思ったそうだ。
❸ 彼女はアラビア語ができるということから、オリンピックの通訳に推薦された。
❹ 灰皿に煙の立っている吸い殻が残っていたところから、犯人はまだ遠くへは行っていないと判断された。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+ことから |
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ものの名前の由来や判断の根拠を言うときに用いる。「ところから」はほかにも理由があるという気持ちが加わる。 ❶ は由来、 ❷ ❸ は理由、 ❹ は判断の根拠を表す。
Origin of thing's name, or basis for judgment. Nuance that there are other external reasons is added when in pattern ところから. Sentence ❶ shows origin; sentences ❷ and ❸ , reason; sentence ❹ , basis for judgment.
~のような
like; as
❶ 村で花のごとき美人に出会った。
❷ あの人は氷のごとく冷たい人だ。
❸ 月日は矢のごとく過ぎさった。
❹ 彼のごとき優秀な人でも失敗することがある。
❺ エジソンのごとき発明家はもうこの世に生まれないだろう。
接続 | Nの+ごとき | W |
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1)やや古い感じがする書き言葉。 ❶ ~ ❸ は、事実はそうではないが、たとえて言えばそのように見えるという意味。 ❹ ❺ は例として示す言い方。
2)後に名詞がつくときは「Nのごとき」、それ以外は「Nのごとく」の形になる。
1)Somewhat old-fashioned written form. Nuance in sentences ❶ to ❸ is that though reality is different, simile holds true. In sentences ❹ and ❺ , ごとき is used to indicate examples.
2)Pattern is N のごとき when following nouns, and N のごとく in all other cases.
➡ ごとく
~ように
like; as
❶ (父から息子への手紙)前回の手紙に書いたごとく、わたしも来年は定年だ。だから君にもそろそろ自分の将来のことを真剣に考えてもらいたい。
❷ 上記のごとく、いったん納入したお金は返却されません。
❸ 次のごとき日程で、研修会を行う。
❹ 宇宙が無限であるごとく、人の想像力も無限だ。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+ごとく | F | W |
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同じ内容であることを表す。「ように」と意味・用法が同じで、古い書き言葉。 ❷ は「上記のように」、 ❸ は「次のような日程」の意味。
参照︰ように〈同様〉
Indicates matching content. Same meaning and usage as ように. Old written form. In sentence ❷ , has connotation of "as written above;" sentence ❸ means "a schedule like what follows."
➡ ごとき
非常に~だ
(deep emotion) how very…!
❶ 弟が東西自動車株式会社に就職が決まった。ほんとうにうれしいことだ。
❷ ここで遊んだのは、もう30年も前のことだ。懐かしいことだ。
❸ 昨夜のサッカーの試合では、最後に相手に点を取られてしまった。残念なことだ。
接続 | イAい/ナAな+ことだ | W |
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話者がある事実について、感じた驚きや感動などについて感情を込めて言うときの表現。感情を表す形容詞につくことが多い。
Speaker's feelings of surprise or impressions about some fact. Often appends to adjectives that express emotions.
~しなさい
(advice, admonition) (you) must…
❶ ほかの人に頼らないで、とにかく自分でやってみることだ。
❷ あなたは病人なんだから、お酒はいけません。誘われても飲まないことです。
❸ 上級の読解力をつけたいのなら、毎日、新聞を読むことだ。
接続 | Vる・Vない+ことだ |
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1)上の人が下の人に「した方がいい」または「しない方がいい」と、個人の意見や判断を助言や忠告として言う言い方。
2)目上の人に対しては使わない。
1)Used by social superiors to offer to social inferiors personal opinions or appraisals as advice on what to do or avoid.
2)Not used toward social superiors.
➡ のことだから
➡ のことだから
から/ので
since
❶ 雨も降っていることだし、4時になったからそろそろ終わりにしましょうか。
❷ あの山小屋は不便な所にあることだし、建物も小さいから、泊まるのは難しい。
❸ まだ年齢も若いことだし、体も丈夫だから、また来年挑戦してください。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+ことだし |
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軽い理由を表す言い方。ほかにも理由があるという感じがある。「し」だけの言い方と似ているが、やや丁寧で、いくらか理由を強調した言い方。
Indicates insignificant reasons. Gives impression that there are other reasons for some event as well. Similar to し, but slightly more polite and emphatic.
非常に~だ
how…!
❶ 気の合った友だちと酒を飲みながら話すのはなんて楽しいことだろう。
❷ 不幸な中で、幸せな日々を思い出すのはなんと辛いことだろう。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+ことだろう | W |
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1)「~のは、なんと…ことだろう」の形で、心に強く感じたことや感激したことを感情を込めて言うときの表現。「…」には心情を表す形容詞が来る。
2)「なんと・なんて・どんなに・いかに」などとともに使う。
1)In~のは, なんと…ことだろう, shows speaker's strong feelings about something. Adjectives expressing emotions inserted between なんと and こと.
2)Also used with なんと, なんて, どんなに, いかに (all meaning "how").
ことだから
on account of the fact that
❶ 世間知らずの若者のしたこととて、どうぞ許してやってください。
❷ 山の中の村のこととて上等な料理などございませんが……。
❸ 子どものこととて、何を聞いても泣いてばかりいる。
接続 | 〔普通形〕(ナAな/Nの)+こととて | F |
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改まったやや古い硬い言い方。謝罪の理由を述べるときや許しを求めるときによく用いられる。ほかに「慣れぬこととて・高齢のこととて」などの例がある。
Formal and slightly old expression. Often used to give reasons for apologies or to seek forgiveness. Also found in expressions: 慣れぬこととて (on account of not being accustomed to) and 高齢のこととて (on account of being elderly).
➡ ことになっている
~の話題になると
when it comes to…; when the subject turns to…
❶ 山川さんは釣りのこととなると目が輝く。
❷ 花子は食べることとなると、急に元気になる。
❸ いつもはきびしい部長だが、ペットのこととなると人が変わったようにやさしい表情になる。
接続 | Nの+こととなると |
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「~の話題、~の問題については普通とは違う態度を表す」と言いたいときに使う。 ❷ のように動詞の辞書形につく形もある。
Attitude differs from the usual concerning certain topic or issue. Sometimes appends to dictionary form of verb, as in sentence ❷ .
~ないで
without
❶ ニコさんの部屋の電気は3時を過ぎても消えることなく、朝までついていた。
❷ 彼らは生活のため、休日も休むことなく働いた。
❸ 敵に知られることなく、島に上陸するのは難しい。
❹ タノムさんは先生にも友だちにも相談することなく、学校をやめて帰国してしまった。
接続 | Vる+ことなく | W |
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「普通は~する、または~してしまうが、この場合は~しないで」という意味を表す。硬い言葉なので、日常的なことには使わない。
◆ △うっかりして、切手をはることなくポストへ入れてしまった。
"(I) usually do… (or) end up doing…, but in this case (I) didn't." Formal pattern, not used with everyday expressions.
➡ なしに
非常に~ことだが
terribly; extremely
❶ 驚いたことに、将棋の試合で小学生が大人に勝った。
❷ 不思議なことに、何年も実がならなかった柿の木に今年はたくさん実がなった。
❸ 悔しいことには、1点差でA校とのバスケットボールの試合に負けてしまった。
❹ うれしいことに、来年カナダに留学できそうだ。
接続 | Vた/イAい/ナAな+ことに(は) |
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1)ある事柄について話者がどう感じたかを前もって「ことに」の前で言うことによってその感じを強調する言い方。
2)「ことに」の前には感情を表す言葉が入り、後には話者の意志を表す文は来ない。
◆ × うれしいことに、来年カナダに留学するつもりだ。
3)やや書き言葉的な表現。
1)Speaker's emotions are indicated before ことに, the inversion putting emphasis on speaker's feelings.
2)Words expressing emotions come before ことに; no expressions of speaker's intentions follow.
◆ × うれしいことに、来年カナダに留学するつもりだ。
3)Somewhat more common in written language.
make up one's mind to
❶ 桜の木の下で拾ってきたねこだから、「さくら」と呼ぶことにしよう。
❷ 連休には、長野の友だちのうちへ行くことにしました。
❸ A:今日からたばこをやめることにした!
❹ 社員研修が続くので、今月のボランティア活動には参加しないことにしました。
❺ 海外駐在が決まったのですが、今回は1年ぐらいなので、家族を連れて行かないことにしました。
❻ 3月は試験があるので、アルバイトをしないことにした。
接続 | Vる・Vない+ことにする |
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自分の意志で、ある行為をする、または、しないと決めたと言いたいときに使う。「Vる/Vないことに決めた」とも言える。
Indicates whether speaker has decided to undertake a certain action. Can also say: Vる, Vないことに決めた.
~という決まり(予定、習慣など)になっている
the case that…; the custom that…
❶ この会社では社員は1年に1回健康診断を受けることになっています。
❷ 日本語の敬語では、たとえば自分の父母のすることについてほかの人に話すとき、尊敬語は使わないことになっている。
❸ 午前の会議はこれで終了いたします。なお、午後の会議は2時からということとなっておりますので、1時50分までにお集まりください。
❹ うちの会社ではお客さまに会うとき以外は、スーツを着なくてもいいことになっている。
接続 | Vる・Vない+ことになっている |
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1)「さまざまな規則や習慣、予定などにより、そうすること、またはそうしないことが決まりになっている」という意味。
2)改まった言い方として、「こととなっている」とも言う。
3)規則を述べる言い方として、「してもいい・してはいけない・しなければならない」などとよく一緒に使う。
1)Something must be certain way because of a variety of rules, customs, or schedules.
2)Formal version: こととなっている.
3)Often used together with してもいい, してはいけない, しなければならない when describing rules.
(decision) has been decided that
❶ 入社式でスピーチをすることになったので、何を話そうか考えています。
❷ 町の料理教室には中学生以上の子どもも参加できることになりました。
❸ 1丁目のスーパーがなくなることになって、町の人は困っている。
❹ わたしは秋に、結婚することになりました。
❺ これからは社員もここには駐車できないことになりました。
❻ 今年は町のスケート大会は行わないことになりました。
❼会場の都合で、講演後の交流会は行われないことになりました。
接続 | Vる・Vない+ことになる |
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1)あることが自分の意志に関係なく決まることを表す。
2) ❹ のように、自分の意志で決めたことでも、婉曲的に言いたいときに使うこともある。
参照︰ことになっている
1)Something has been decided independent of speaker's volition.
2)Can also be used euphemistically when it is speaker who has decided something, as in sentence ❹ .
つまり、そうなる
will end up
❶ この事故でけがをした人は、女性3人、男性4人の合わせて7人ということになる。
❷ 彼の話を信用すれば、彼は出張中だったのだから、そのとき東京にはいなかったことになる。
❸ 今、遊んでばかりいると、試験の前になって悔やむことになりますよ。
❹ あの人にお金を貸すと、結局返してもらえないことになるので貸したくない。
接続 | Vの〔普通形〕+ことになる |
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1)「ある事情や状況から考えて、当然そうなる」と言いたいときに使う。
2) ❸ ❹ は、好ましくない結果になることを警告したりする使い方。 ❶ ❷ は「わけだ」とほとんど同じ意味。
参照︰わけだ
1)Something has been decided independ-ent of the person's volition.
2)In sentences ❸ and ❹ admonishes against likelihood of undesirable result. In sentences ❶ and ❷ has nearly same meaning as わけだ (means that…).
➡ ないことには
一応~が、しかし
it's true that…but
❶ 中国語はわかることはわかるんですが、話し方が速いとわからないんです。
❷ きのう本屋へ行ったことは行ったが、店が閉まっていて買えなかった。
❸ わたしのうちは広いことは広いんですが、古くて住みにくいのです。
❹ タイに行く前にタイ語を勉強することはしたのですが、たった2週間だけです。
接続 | 〔普通形〕(ナAな/Nな)+ことは~が |
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1)「~ことは~が」の形で、「ことは」の前後に同じ「~」を繰り返して使い、「~を一応認めるが、そのことにあまり意味はない」と言いたいときの表現。
2)過去のことを言う場合には ❹ のように前後の時制が違う形(「することはしたが」)もある。
1)Same phrase is repeated before and after ことは to indicate speaker acknowledges fact but does not consider it particularly important.
2)When speaking about past, sometimes tense before and after differs, as in sentence ❹ : することはしたが.
~する必要はない/~しない方がいい
no need to; shouldn't
❶ 簡単な手術だから、心配することはありません。すぐに退院できますよ。
❷ 怖がることはないよ。あの犬は、体は大きいけれど性質はおとなしいから。
❸ パーティーといっても、親しい友だちが集まるだけなんだから、わざわざ着替えて行くことはないよ。
❹ すぐ帰ってくるんだから、空港まで見送りに来ることはない。
❺ たしかに彼の話し方はほかの人と違うが、なにも笑うことはない。
❻ あなたの気持ちもわかるけど、皆の前であんなに怒ることはないでしょう。
接続 | Vる+ことはない |
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1)「そうする必要があるのではないか」と心配している人に「その必要はない」「そんなに心配しなくてもいい」と助言をしたり、忠告をしたりする言い方である。
2)「なにも~ことはない・わざわざ~ことはない」の形でよく使う。
3) ❺ ❻ のように「必要はない」の意味から転じて、非難する意味に使うこともある。
1)Response to someone's concern that something must be done. Response constitutes advice that there is no reason for action to be taken.
2)Often used in patterns なにも~ことはない (certainly no need to…) or わざわざ~ことはない (no need to go to the trouble of).
3)Response of "no need to…" can shift into a criticism when used as in sentences ❺ and ❻ .
➡ ないことはない
➡ っこない
➡ をこめて