~以外に
nothing/no one besides
❶ この仕事をやれる人はあなたをおいてほかにいないと思います。
❷ こんないやなことを引き受ける人は彼をおいてだれもいない。
❸ 海洋学を勉強するなら、入るべき大学はあの大学をおいてほかにない。
接続 | N+をおいて |
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「~をおいてない(いない)」の形で、「~以外ほかにない(いない)」と言いたいときに使う。「それと比較できるものはほかにない」と高く評価するときに使うことが多い。
In form …をおいてない (いない), means there is nothing or no one else. Often used to give high assessment by stressing there is nothing comparable.
~を最後として
the last time
❶ 今日を限りに禁煙することにしました。
❷ 今回の取引を限りに、今後A社とはいっさい取引しない。
❸ 今年度を限りに土曜日の業務は行わないことになりました。
接続 | N+を限りに |
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今まで続いていたことが今後はもう続かなくなるということを言うときに、その最後の期限を表す。
Final time period when something that has continued until now will no longer happen.
~から始まって
make the beginning
❶ わたしたちは大阪の出演を皮切りに、各地で公演をすることになっている。
❷ 彼の発言を皮切りにして、大勢の人が次々に意見を言った。
❸ この作品を皮切りとして、彼女はその後、多くの小説を発表した。
接続 | N+を皮切りに(して) |
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「~から始まって、その後次々に」と言いたいときに使う。その後に続く行為の契機になる一番初めの行為を表す。
Subject will begin at some point, then continue same kind of activity. Describes first action that becomes impetus for those that follow.
~が行動の発端や動機になって
use the opportunity of
❶ 春のハイキングをきっかけに、わたしは山登りに興味を持つようになった。
❷ 今日の料理番組をきっかけにして、母が昔よく作った料理を思い出した。
❸ ある日本人と友達になったことがきっかけで、日本留学を考えるようになった。
接続 | N+をきっかけに(して) |
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1)ある新たな行動を起こした発端や動機を言うときの表現。 ❸ のように「がきっかけで」の形もある。
2)「をけいきに(して)」と意味・用法がよく似ているが、「をきっかけに(して)」の後の文は特にプラス的な行動でなくてもいい。
参照︰をけいきに(して)
1)Outset or motive causes new action. Also found in: がきっかけで, as in sentence ❸ .
2)Pattern をけいきに(して)is similar in usage and meaning, but clauses following をきっかけに(して)do not necessarily have to be positive actions.
~を抑えることができない
can't help but
❶ 兄の建てたばかりの家が地震で壊れてしまった。同情を禁じ得ない。
❷ 今回の県知事の不正行為は、税金を納めている県民として怒りを禁じ得ない。
❸ 戦争で子どもを亡くした彼女の話を聞いて、小林氏は涙を禁じ得なかったそうだ。
接続 | N+を禁じ得ない | F | W |
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1)ものごとの様子や事情を見て、心の中から自然にそのような気持ちが起こってきて意志の力では「抑えることができない」と言いたいときに使う。「同情・怒り・笑い」などの言葉につく。
2)硬い言葉で、日常会話ではあまり使わない。
3)3人称に使うときは ❸ のように文末に「そうだ・ようだ」をつける必要がある。
1)Feelings naturally arise after seeing some situation, or condition, and cannot be suppressed through volitional power. Appends to words such as 同情 (sympathy), 怒り (anger), 笑い (laughter), etc.
2)For-mal; not often used in daily conversation.
3)When using in third person is neces-sary for sentence endings to take そうだ or ようだ, as in sentence ❸ .
please
❶ (レストランで)すみませんが、ソースをください。
❷ すみません、そのメモ用紙を1枚ください。
❸ (郵便局で)80円の切手を5枚ください。それから、はがきも3枚ください。
❹ 夜、うちに電話をください。
接続 | Nを+ください |
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相手から何かをもらいたいと頼むときの言い方。
Requests other party give or do something.
won't you give…?
❶ きれいな絵はがきですね。1まいくださいませんか。
❷ 荷物がたくさんあるので、紙ぶくろを二つくださいませんか。
❸ すみませんが、今月中にお返事をくださいませんか。
接続 | Nを+くださいませんか |
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「をください」より丁寧な依頼や指示の言い方。
More polite request or directive than をください.
~をちょうどいい機会だと考えて
use the opportunity of
❶ この災害を契機にして、わが家でも防災対策を強化することにした。
❷ 転居を契機に、わたしも今までの仕事をやめて自分の店を持つ決心をした。
❸ 今度の病気、入院を契機として、今後は定期検診をきちんと受けようと思った。
接続 | N+を契機に(して) | W |
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1)「それをいい機会だと考え、それを新たな行動の発端にして」と言いたいときに使う。後にはプラスの意味の文が来ることが多い。
2)意味、用法は「をきっかけに(して)」とほとんど同じだが、「をけいきにして」はできごとや行為を表す名詞につながることが特徴的である。
参照︰をきっかけに(して)
1)Something is good opportunity with which to begin new action. Often clauses with positive meanings follow.
2)Nearly same meaning and usage as をきかっけに(して), but をけいきにして has characteristic of appending to nouns indicating events or actions.
~を入れて/とともに
with
❶ 先生、ありがとうございました。わたしたちの感謝を込めてこの文集を作りました。
❷ 昔の子どもたちは遠足の前の日などに「あした、天気になりますように」と願いを込めて「てるてる坊主」という小さい人形を作って、窓の外につるした。
❸ あなたに、愛を込めてこの指輪を贈ります。
接続 | N+を込めて |
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「愛、願いなどの気持ちをあるものに入れて」という意味で使う。ほかに「心をこめて・祈りをこめて・思いをこめて・恨みをこめて・力をこめて」などがよく使われる。
Put love, hopes, or other feelings into something. Also often used in 心をこめて, 祈りをこめて, 思いをこめて, 恨みをこめて, or 力をこめて (with strength).
has
❶ リーさんはきれいな声をしています。
❷ A:少し赤い顔をしていますよ。お酒を飲んだんでしょう。
❸ この花、ほんとうにいい色をしていますね。
❹ あの三角形をしたビルは何ですか。
❺ 母:あら、汚い手してるね。どうしたの。
接続 | N+をしている |
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1)目で見える色・形・様子などを言いたいときに使う。名詞の説明をするときは、 ❹ のように、「N1をしているN2」を「N1をしたN2」で置き換えることができる。
2)ふつう、話す人自身のことではなく、話す人が見た様子を言うときに使う。
◆ × わたしは長い髪をしています。
3)くだけた会話では ❺ のように「をしている」が「(を)してる」になる。
1)Describes visible colors, shapes, or appearances. When explaining nouns, as in sentence ❹ , N1 をしている N2 is interchangeable with N1 をした N2.
2)U-sually used to describe appearance speaker sees, rather than speaker himself.
◆ × わたしは長い髪をしています。
3)In informal speech, をしている becomes (を)してる, as in sentence ❺ .
centering around
❶ 実行委員長の秋山君を中心として、文化祭の係は心を一つに準備をしています。
❷ 今度の台風の被害は東京を中心に関東地方全域に広がった。
❸ この研究会では公害問題を中心としたさまざまな問題を話し合いたいと思う。
❹ 石井さんを中心とする新しい委員会ができた。
接続 | N+を中心として |
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1)できごと、行為の中心が何であるかを言いたいときの表現。 ❷ のように「を中心に(して)」という形もある。
2)後に名詞が来るときは ❸ ❹ のように、「を中心としたN・を中心とするN」という形になる。
1)Center of event or action. Also found in: を中心に(して), as in sentence ❷ .
2)When followed by a noun, as in sentences ❸ and ❹ , becomes を中心とした N,を中心とするN.
~の間ずっと
throughout
❶ この地方は1年を通じてほとんど同じような天候です。
❷ この公園には四季を通じていろいろな花が咲きます。
❸ 人類の歴史を通じて、地球のどこかでつねに戦争が行われてきた。
接続 | N+を通じて |
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「~を通じて」の形で「~の間ずっと同じ状態だ」と言いたいときに使う。「をとおして」と意味・用法がほとんど同じ。
参照︰をとおして〈継続期間〉
Continuous state throughout a time period. Usage is nearly same as for をとおして.
~を手段として/~を媒介として
through
❶ わたしはそのことをテレビのニュースを通じて知りました。
❷ 彼とは共通の友人を通じて知り合った。
❸ このような民間レベルの国際交流を通じて、両国間の理解が少しずつでも進んでいくことを願っています。
接続 | N+を通じて |
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1)何かが成立するときや何かをするときの媒介や手段となる人や事柄を表す。
2)「をつうじて」と「をとおして」は同じように使える場合が多いが、「をつうじて」は何かが成立するときの媒介、手段としてとらえ、「をとおして」はそれを間に立てて何かをする、という積極的な意味で使われることが多い。
参照︰をとおして〈手段・媒介〉
1)Person who acts as intermediary, or something that serves as means to cause some event to happen.
2)Often patterns をつうじて and をとおして can be used same way, but をつうじて is understood as intermediary or means when something occurs; をとおして often has proactive meaning of acting as intermediary for doing something.
~の間ずっと
throughout
❶ 1年を通して彼は欠席、遅刻をしないでがんばった。
❷ 山田さんはこの会社にいた10年間を通していつも意欲的だった。
❸ 母 は3カ月の入院期間を通して1度も不満を言わなかった。
接続 | N+を通して |
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「~を通して」の形で「~の間ずっと同じ状態だ」と言いたいときに使う。「をつうじて」と同じ意味だが、「をとおして」の後には積極的、意志的なことを表す文が来ることが多い。
参照︰をつうじて〈継続期間〉
Continuous state throughout a time period. Same meaning as をつうじて, but often clause following をとおして describes some-thing proactive or intentional.
~を手段として/~を媒介として
through
❶ 社長に会うときは、秘書を通してアポイントメントを取ってください。
❷ 田中さんを通しての就職の話は残念ながらうまくいかなかった。
❸ 業務に関するお問い合わせは、事務所を通して行ってください。
接続 | N+を通して |
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1)「ある人や事柄を媒介として、何かを行う」と言いたいときに使う。
2)「をつうじて」と「をとおして」は同じように使える場合が多いが、「をつうじて」は何かが成立するときの媒介、手段としてとらえ、「をとおして」はそれを間に立てて何かをする、という積極的な意味で使われることが多い。
参照︰をつうじて〈手段・媒介〉
1)Person or thing is used as intermediary to cause something to happen.
2)Often can be used same way as をつうじて, but をつうじて means something is taken to be inter-mediary or means for some develop-ment; をとおして often has proactive mean-ing of acting as intermediary for doing something.
~は~であると考えて
deem; consider
❶ 卒業を一つの区切りとして、これからは自立しなければならない。
❷ この大会に参加できるのは社会奉仕を目的とする団体だけです。
❸ ビルの建設は安全を第一条件とし、慎重に工事を進めてください。
❹ 今年の文化祭は「地球の未来」をテーマにして、準備が進められています。
接続 | N+を+Nとして |
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1)「N1をN2として」という形で、「N1はN2であると考えて行動する」ということを言いたいときの表現。 ❹ のように「N1をN2にして」という形もある。
2)後に名詞が来る場合は、 ❷ のように「を~とするN」という形になる。
1)Think and behave as if N1 is N2. Also found in form N1 を N2 にして, as in sentence ❹ .
2)When followed by noun, becomes を~とする N, as in sentence ❷ .
➡ を~として
~に関係なく
irrespective of
❶ この辺りは若者に人気がある町で、昼夜を問わずいつもにぎわっている。
❷ 「オール・ウエザー・コート」というのは、天候を問わず使える運動場のことだ。
❸ 近年、文化財保護の問題は、国の内外を問わず大きな関心を呼んでいる。
❹ この会には年齢、性別は問わず、いろいろな人を集めたいのです。
接続 | N+を問わず |
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1)「前に来る事柄がどうであっても、またどちらであっても、後のことが成立する」という意味。
2)「昼夜・降る降らない」など対立の関係にある言葉に続くことが多い。
3)「にかかわらず・にかかわりなく」と意味・用法が大体同じ。
1)Regardless of how something was or what came before, what follows will occur.
2)Often appends to antonyms such as night and day, or rain or not rain.
3)Pat-terns にかかわらずand にかかわりなくhave nearly same meaning and usage.
➡ を~として
~を入れないで
omit
❶ 交通機関の問題は乗客の安全を抜きにして論じることはできない。
❷ 今日は硬い話を抜きにして、気楽に楽しく飲みましょう。
❸ 政治の問題は抜きにして、とにかく集まろうということだった。
❹ 冗談は抜きにして、もっとまじめに考えてください。
接続 | N+を抜きにして |
---|
「普通は含まれるもの、当然あるものを加えずに」と言いたいときの表現。 ❸ ❹ のように「はぬきにして」という形もある。
Something that should be included as a matter of course was omitted. Also takes form はぬきにして, as in sentences ❸ and ❹ .
~を考えに入れずには
without
❶ 料理の上手な山田さんを抜きにしては、パーティーは開けません。
❷ アインシュタインの一生は彼と音楽との関係を抜きにしては語ることができない。
❸ この国の将来は、観光事業の発展を抜きにしてはあり得ない。
接続 | N+を抜きにしては |
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1)「そのことを考えに入れないと、後の事柄の実現が難しい」と言うときに使う。
2)「~を抜きにしては…」の形で、「~」には話者が高く評価する事柄が来る。そして、「…」には「~することができない・難しい」という否定的な意味の文が来る。
1)Something subsequent to pattern is difficult to achieve without considering what precedes it.
2)What precedes pattern indicates something speaker evaluates highly or prizes. Negations such as することができない (can't do), or むずかしい (difficult) follow.
~を第一に
including
❶ ご両親をはじめ、家族の皆さんによろしくお伝えください。
❷ 今年は富士山をはじめ、各地の有名な山に登ろう。
❸ わたしは日本に来てから保証人をはじめ多くの方のお世話になって暮らしています。
接続 | N+をはじめ | F |
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代表となるものを「~をはじめ」で挙げておいて、「同じグループのほかのものもみんな」と言いたいときに使う。その代表以外にそれを含む範囲全体に及ぶことを強調するから、後の文には、「みんな・いろいろ・たくさん・だれも」など、多数を表す語が来ることが多い。「をはじめとして」と意味・用法がほとんど同じ。
参照︰をはじめとして
Takes up some representative item; indicates everything in same group is included. Emphasizes breadth of range outside of representative element so clause following often takes みんな, いろいろ, たくさん, or だれも. Meaning and usage are nearly same as for をはじめとして.
~を第一に
beginning with
❶ 東京の霞が関には、裁判所をはじめとして国のいろいろな機関が集まっている。
❷ 本日の会には田中会長をはじめとして、多数の方々が出席してくださいました。
❸ アジアで行われた初めての世界女性会議には、アメリカをはじめとする世界各国の女性代表が参加した。
接続 | N+をはじめとして | W |
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1)代表となるものを「~をはじめとして」で挙げておいて、「同じグループのほかのものもみんな」と言いたいときに使う。その代表以外にそれを含む範囲全体に及ぶことを強調するから、後の文には、「みんな・いろいろ・たくさん・だれも」など、多数を表す語が来ることが多い。
2)「をはじめ」と意味・用法がほとんど同じだが、「をはじめとして」は後続文に相手への働きかけ(例:てください)、話者の意向(例:よう)などを表す文は来にくい。
3)後に名詞が来るときは、 ❸ のように「をはじめとするN」という形になる。
参照︰をはじめ
1)Takes up some representative item; indicates everything in same group is included. Emphasizes the breadth of the range outside of the representative element so the clause following often takes words such as みんな, いろいろ, たくさん, or だれも.
2)Meaning and usage is nearly same as for をはじめ, but clause following をはじめとして usually does not take expressions of speaker's appeal to other party(てください)or volition(よう).
3)When followed by a noun, becomes をはじめとする N, as in sentence ❸ .
~を土台や前提にして
based on
❶ 集めたデータを踏まえてレポートを作成する。
❷ 今回の事業の失敗という事実を踏まえて、わが社は次の事業計画を立てなければならない。
❸ 社長があいさつの中で述べた決意を踏まえて、社員一人ひとりが行動の目的を持とう。
接続 | N+を踏まえて | F | W |
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1)「ある事柄を土台や前提にした上で、考えや行動を進める」という意味。
2)硬い書き言葉である。
1)Proceed with some thought or action based on premise of some matter.
2)Formal written expression.
~を議論や争いの中心点として
centering around; concerning
❶ この規則改正をめぐって、まだ討論が続いている。
❷ 土地の利用をめぐって、二つの対立した意見が見られる。
❸ 町の再開発をめぐり、住民が争っている。
❹ マンション建設をめぐる争いがようやく解決に向かった。
接続 | N+をめぐって |
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1)そのことについて、どんな議論や対立関係が起こっているかを言うときに使う。後には、意見の対立・いろいろな議論・争いなどの意味を持つ動詞が来ることが多い。やや硬い表現。
2)後に名詞が来るときは、 ❹ のように「をめぐるN」という形になる。
1)Debates and conflicts occurring around certain issue. Often verbs with meanings of conflict in opinion, various debates, or struggles follow. Somewhat formal.
2)When followed by a noun, becomes をめぐるN, as in sentence ❹ .
➡ をめぐって
~で
by; with
❶ 誠実な田中さんは非常な努力をもって問題解決に当たりました。
❷ 試験の結果は、1週間後に書面をもってお知らせします。
❸ 今回のアルバイトでわたしは働くことの厳しさを身をもって経験した。
❹ 彼の実力をもってすれば、金メダルは間違いないだろう。
❺ 彼の能力をもってしても、社長になるのは無理だろう。
接続 | N+をもって | W |
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1)「それを用いてあることをする」という意味。
2) ❸ の「身をもって」は慣用句として使われる。
3) ❹ ❺ のように、「をもってすれば・をもってしても」の形もよく使われる。
4)身近で具体的な道具や手段にはあまり使われない。
◆ × この紙を10枚ずつクリップをもって留めておいてください。
→○この紙を10枚ずつクリップで留めておいてください。
1)Use some means to do something.
2)The 身をもって in sentence ❸ is idiomatic.
3)Also often used in をもってすれば or をもってしても, as in sentences ❹ and ❺ .
4)Not often used about concrete means or methods close at hand.
~で
as of
❶ 本日をもって今年の研修会は終了いたします。
❷ (お知らせ)今回をもって粗大ごみの無料回収は終わりにさせていただきます。
❸ これをもちまして第10回卒業式を終了いたします。
接続 | N+をもって | F |
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期限を表す言葉(本日・今回・12時など)につき、それまで続いていたことの終わりを宣言するときに使う。 公式文書やあいさつなどに見られる硬い言い方。
Appends to words expressing time limits, such as 本日, 今回, 12時, etc.to declare that what has continued until now is over. Formal expression seen in official statements and salutations.
~を素材にして/~からヒントを得て
derived from
❶ ひらがなとかたかなは漢字をもとにして生まれたものである。
❷ 北欧の古い歌をもとに、新しい音楽に作りかえたのがこの曲です。
❸ ポップスの中には有名なクラシックの曲の一部をもとにしたものがある。
❹ 最近、戦争体験者の話してくれたことをもとにしたテレビドラマが多い。
接続 | N+をもとに(して) |
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1)あるものが生み出される素材を表す。後には、「書く・話す・作る・創作する」などの意味を持つ文が来る。
2)「にもとづいて」と意味が似ているが、「をもとにして」は、それから具体的な素材を得るだけであり、精神的に離れずにという気持ちは薄い。
3)後に名詞が来る場合は ❸ ❹ のように「をもとにしたN」という形になる。
1)Describes material that creates something. Clauses with meanings of 書く, 話す,作る, 創作する, etc. follow.
2)Similar in meaning to にもとづいて, but をもとにして has less feeling of emotional inability to gain distance, and focuses instead of obtaining concrete materiel.
3)When followed by a noun, becomes をもとにした N, as in sentences ❸ and ❹ .
➡ をもとに(して)
~に負けないで
undaunted by
❶ 山田選手はひざのけがをものともせず決勝戦に出ました。
❷ 彼は体の障害をものともせず勇敢に人生に立ち向かった。
❸ 村の人々は山で遭難した人を助けるため、風雨をものともせずに出発した。
接続 | N+をものともせず(に) |
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1)「困難に負けないで、何かに勇敢に立ち向かう」という意味を表す。
2)話者自身の行為には使わない。
1)Refuse to give in to difficulty; stand bravely against odds.
2)Not used for speaker.
しかたなく~させる
compel
❶ 太郎は役者志望だったが、家庭の事情は彼に家業を継ぐことを余儀なくさせた。
❷ 人件費の高騰が新しい支店開設の中止を余儀なくさせた。
接続 | N+を余儀なくさせる | W |
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1)自然や環境など本人の力では及ばない強い力で「~させる」という表現。行為を表す名詞につく。
2)「余儀なくされる」とは立場が反対になる。
参照︰をよぎなくされる
1)Nature, environment, or other powers beyond those of party in question compel him to do something. Appends to nouns of action.
2)Opposite emphasis: よぎなくされる (be compelled to).
しかたなく~しなければならない
be compelled to
❶ せっかく入った大学であったが、次郎は病気のため退学を余儀なくされた。
❷ 津波で家を失った人々は公園でのテント暮らしを余儀なくされた。
❸ この国では高度な福祉を支えるため、国民は高い税金の負担を余儀なくされている。
接続 | N+を余儀なくされる | W |
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1)自然や本人の力では及ばない強い力で「しかたなくそうしなければならない」という表現。行為を表す名詞につく。
2)「余儀なくさせる」とは立場が反対になる。
参照︰よぎなくさせる
1)Compelled by nature, environment, or other powers beyond those of party in question to do something. Appends to nouns of action.
2)Opposite emphasis: よぎなくさせる.
~を自分とは関係ないものとして
indifferent to
❶ 家族の期待をよそに、彼は結局大学には入らずにアルバイト生活を続けている。
❷ 老人や低所得者層の不安をよそに、ふたたび増税が計画されている。
❸ 忙しそうに働く人々をよそに彼は一人マイペースで自分の研究に打ち込んでいた。
❹ うちの父は、中高年のパソコンブームをよそに、今でも、手書きの手紙を丁寧に書く。
接続 | N+をよそに |
---|
「本当は自分に関係のあることととらえなければいけないのに、自分とは関係ないものとして」という意味で使う。
Even though party in question should be interested in something, is indifferent to it.