~いろいろした後、最後に
finally, at last after…
❶ 帰国するというのは、さんざん迷った末に出した結論です。
❷ 委員会を二つに分けるというのは、関係者がいろいろ検討した末の決定です。
❸ 試合はAチームとBチームの激しい戦いの末、Aチームが勝った。
❹ 5時間に及ぶ討議の末に、両国は「オレンジ」の自由化問題について最終的な合意に達した。
接続 | Vた/Nの+末(に) |
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1)「いろいろ~した後で、こういう結果になった」と言いたいときに使う。
2)「いろいろ・さんざん・長い時間」など、強調する言葉とよくいっしょに使う。
3)同様の表現に「あげく」がある。
参照︰あげく
1)After doing various things, this is result.
2)Often used with words of emphasis such as いろいろ, さんざん, and 長い時間.
3)The expression あげく (after much…ended up) can also be used in this pattern.
➡ にすぎない
too
❶ このケーキはちょっと甘すぎます。
❷ わあ、このスーツ10万円ですか。高すぎますよ。
❸ 食べすぎておなかがいっぱいです。
❹ あの人はまじめだけれど、ユーモアがなさすぎる。
接続 | Vます/イAい/ナA+すぎる 例外 ない→なさすぎる |
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程度がちょうどいい線を超えていると言いたいときに使う。マイナスの評価。
Negative evaluation indicating a degree crosses a line that was perfect.
~が多い/~が身の回りに続いて起こる
totally immersed in; all in…
❶ 山田さんのうちは、長男の結婚、長女の出産と、最近、おめでたいことずくめだ。
❷ あの時、彼はお葬式の帰りだったらしく、黒ずくめの服装だった。
❸ 彼から手紙が来たし、叔父さんからお小遣いももらったし、今日は朝からいいことずくめだ。
接続 | N+ずくめ |
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1)「~で満たされている・~が次々起こる」という意味。物・色・できごとなどにも使う。身の周りの生活上のことでいいことの例が多い。
2)ほかに「ごちそうずくめ・宝石ずくめ・けっこうずくめ」など。
1)To be filled with something, or one thing after another happens. Used for things, colors, and events. Most often used when a person is inundated in nice things.
2)Other examples: ごちそうずくめ (to treat lavishly), 宝石ずくめ (dripping in jewels), and けっこうずくめ (immersed in agreeable things).
~ないで終わる
ended up not…
❶ あの映画も終わってしまった。あんなに見たいと思っていたのに、とうとう見ずじまいだった。
❷ あの本はいろいろな友だちに勧められたんですが、なんとなく気が進まず結局読まずじまいでした。
❸ そろそろ昼食を、と思っていたら来客があり、そのうちにミーティングが始まり、結局昼食は取らずじまいだった。
❹ その件については、いろいろな人に聞いて回ったが、結局真相はわからずじまいだった。
接続 | Vない+ず+じまい 例外 しない→せずじまい |
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1)「ある意図が心理的、時間的、物理的などの障害があって、実現しないで終わった」という意味。意志動詞につくことが多い。
2)全体は名詞として使われる。
3)「結局・とうとう」などの言葉とよくいっしょに使う。
4)やや口語的表現。
1)Some intention was not realized because of a psychological, temporal, or physical obstacle. Often appends to verbs of volition.
2)Phrase used as a noun.
3)Often used with words like 結局 (ultimately), and とうとう (after all).
4)Somewhat colloquial.
~ないで
without
❶ 切手をはらずに手紙をポストに入れてしまいました。
❷ 暑いので、子どもはふとんをかけずに寝ています。
❸ 今年の夏休みは山へ行かずに、海へ行くことにしました。
❹ 山田さんはパソコン教室に参加せずに、自分で勉強してみると言っています。
接続 | Vない+ずに 例外 しない→せずに |
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1)「Vずに」の「Vず」は「ない形」の古い形。「Vないで」と同じような使い方をする。
2) ❶ ❷ はどんな状態で動作をしたかを表す。 ❸ ❹ は「代わりに・対比」の意味を表している。
1)The Vず of Vずに is an old form of ない. Used in the same way as Vないで.
2)Sentences ❶ and ❷ show in what state action was taken. Sentences ❸ and ❹ express meaning of "instead of" and "contrast".
どうしても~しないでいることはできない
just had to
❶ おなかが痛くて声を出さずにはいられなかった。
❷ (本の広告から)おもしろい! 読み始めたら、終わりまで読まずにはいられない。
❸ 地震の被災者のことを思うと、早く復興が進むようにと願わずにはいられません。
❹ 林さんは「なぜ?」と思うと人に聞かずにはいられないようだ。何でも質問する。
接続 | Vない+ずにはいられない 例外 しない→せずにはいられない |
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1)身体的にがまんできないことを言うとき、または様子や事情を見て、話者の心の中に非常に~したいという気持ちが起こり、抑えられない、と言いたいときに使う。
2)話者の気持ちや体感などを表す言葉であるから3人称に使うときは文末に ❹ のように「ようだ・らしい・のだ」をつける必要がある。
3)「ないではいられない」と意味が同じ。
参照︰ないではいられない
1)To physically not be able to bear something. Expresses that when speaker sees a situation, cannot suppress strong feeling of wanting to do something about it.
2)As expresses speaker's emotions or physical sensations, necessary to append suffixes ようだ, らしい, or のだ when using the third person, as in ❹ .
3)Same meaning as ないではいられない.
そのようなことが引き起こされる
can't help but
❶ あの犬を描いた映画は、見る人を感動させずにはおかない。
❷ 現在の会長と社長の争いは、会社全体を巻き込まないではおかないだろう。
❸ 彼のやり方は他の人に不信感を抱かせずにはおかない。
接続 | Vない+ずにはおかない 例外 しない→せずにはおかない Vない+では+おかない |
W |
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1)「そのような事態や行動が引き起こされる」という意味。 ❶ は気持ちを表す言葉とともに使って、自然にそのような気持ちになるという言い方。
2) ❷ の「ないではおかない」も意味・用法は同じ。
1)A situation or action is made to occur. By using with words expressing emotion, sentence ❶ suggests person naturally came to have that feeling.
2)In sentence ❷ , ないではおかない has the same meaning and usage.
必ず~する
will most certainly
❶ このチームに弱いところがあれば、相手チームはそこを攻めずにはおかないだろう。
❷ あの刑事はこの殺人事件の犯人を逮捕しないではおかないと言っている。
❸ マナーが悪い人を罰しないではおかないというのが、この国の方針です。
接続 | Vない+ずにはおかない 例外 しない→せずにはおかない Vない+では+おかない |
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「~しないでおく、ということは許さない。必ず~する」という強い気持ち、意欲、方針があるときの言い方。
Expresses with strong emotion, desire, or policy the idea that something will not be allowed to go undone.
必ず~しなければならない
must certainly
❶ 大切なものを壊してしまったのです。買って返さずにはすまないでしょう。
❷ 検査の結果によっては、手術せずにはすまないだろう。
❸ 彼はかなり怒っているよ。ぼくらが謝らないではすまないと思う。
❹ 林さんにあんなにお世話になったのだから、1度お礼に行かないではすまない。
接続 | Vない+ずには+すまない 例外 しない→せずにはすまない Vない+では+すまない |
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その場、その時の状況、社会的ルールを考えると「そうしないことは許されない」、または「自分の気持ちからそうしなければならない」と言いたいときの言い方。硬い表現。
Considering the situation, conditions of the time and social rules, speaker expresses notion of "must by all means," or "own feeling that…must be done." Formal expression.
~も/でも
even
❶ 高橋さんは食事をする時間すら惜しんで、研究している。
❷ 腰の骨を傷めて、歩くことすらできない。
❸ 大学教授ですらわからないような数学の問題を10歳の子どもが解いたと評判になっている。
❹ 李さんは日本人ですら知らない日本語の古い表現をよく知っている。
接続 | N+すら | W |
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特に極端な例を取り上げて「ほかはもちろん」という意味に使う。「さえ」と同じように使うが「さえ」より文語的な表現。 ❸ ❹ のように主格につく場合は、「ですら」となる場合が多い。
Gives extreme example of something and then adds that other factors naturally also exist. Used the same way as さえ, but is more literary. When appended to nominals, such as in sentences ❸ and ❹ , often becomes ですら.
➡ にする
➡ にしたら