don't! no…!
❶ (立て札)危険。入るな!
❷ (子ども同士で)ぼくのボールペンを使うな。
❸ あきらめるな。最後までがんばれよ。
❹ このことはぜったいに人に言うなよ。
❺ この入り口から入るなと書いてあるから、裏から入ろう。
接続 | Vる+な |
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1)「Vるな」で終わる文は、主に男性が人に何かを禁止する命令の言い方。
2) ❺ のように、間接話法で文中に使われるときは、男女に関係なく使われる。
1)Sentences ending in Vるな are injunc-tions that men mainly use to prohibit someone from doing something.
2)When used as indirect discourse, as in sentence ❺ , is used by both men and women.
says not to…
❶ 父はわたしにたばこを吸うなと言います。
❷ レストランで携帯電話を使ったら、兄に食事中に携帯を使うなとしかられた。
❸ 試合の前に監督はわたしたちにいつもの注意を忘れるなと言った。
接続 | Vる+な+と |
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1)忠告や禁止などを、間接話法で簡潔に示す言い方。
2)禁止や忠告の言葉の例として、 ❶ 父「たばこを吸ってはいけない」 ❷ 兄「携帯を使わない方がいいよ」 ❸ 監督「いつもの注意を忘れないで」などがある。
1)Concisely expresses indirect warnings or commands.
2)Direct command versions of sentences listed are: sentence ❶ Father: You must not smoke; sentence ❷ Older brother: You really shouldn't use a cell phone, you know; sentence ❸ Coach: Don't forget what I always tell you, etc.
➡ うちに
➡ ませんか
~しなければ
unless
❶ この建物は許可がないかぎり、見学できません。
❷ 責任者の田中さんが賛成しないかぎり、この企画書を通すわけにはいかない。
❸ 参加各国の協力が得られないかぎり、この大会を今年中に開くことは不可能だ。
❹ 化学の実験で水といえば、特に断らないかぎり、普通の水ではなく蒸留水のことを指す。
接続 | Vない+かぎり |
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1)「前の条件が満たされない間は、後の事柄が実現しない」という意味。また、「その条件が満たされれば、後の状況も変わる」という意味合いを含む。
2)後の文には、否定や困難の意味を表す文が来る。
1)Unless conditions listed before pattern are realized, event following will not occur. Also, if conditions are realized, succeeding situation will change.
2)Succeeding phrases include expressions of negation or difficulty.
➡ ことがある
➡ ことにする
➡ ことになる
~しなければ
unless
❶ ある商品が売れるかどうかは、市場調査をしてみないことには、わからない。
❷ 山田さんが資料を持っているんだから、彼が来ないことには会議が始まりません。
❸ 体が健康でないことには、いい仕事はできないだろう。
❹ 田中さんがどうして会社をやめたのか、いろいろ言われているけれど、本当の理由は本人に聞いてみないことにはわからない。
❺ ダンス教室を開きたいんですが、部屋がある程度広くないことにはダンスの練習はできませんね。
接続 | Vない/イAくない/ナAでない/Nでない+ことには |
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1)「あることをしなければ、または、あることが起こらなければ、後の事柄は実現しない」と言いたいときに使う。後には否定の意味の文が来る。
2)話者の消極的な気持ちを表す場合が多い。
1)Unless something is done or occurs, event following will not happen. Negatives are used in clause following.
2)Often expresses the speaker's passive feelings.
~かもしれない
perhaps
❶ A:司会は、林さんに頼めばやってくれるかな。
B:うん、林さんなら頼まれれば引き受けないことはないんじゃない。
❷ 東京駅まで快速で20分だから、今すぐ出れば間に合わないことはない。
❸ A:先輩、今、お忙しいですか。
B:忙しくないこともないけど、どんな用事ですか。
❹ 祖父は、前は携帯電話が大嫌いだったんですが、最近は「便利でないこともない」と言うようになった。
接続 | Vない/イAくない/ナAでない/Nでない+ことはない |
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1)「~ないことはない」の形で、「~という可能性があるかもしれない」または「~のように言える面もある」という意味を表す。二重否定を使って消極的に肯定する言い方である。
2)断定を避ける言い方でもある。
3) ❶ は「引き受けてくれるかもしれない」、 ❷ は「間に合うかもしれない」、 ❸ は「忙しいが少しなら時間がある」という意味を表している。
4)「なくもない」と同じように使う。
参照︰なくもない
1)Possibility of something, or aspect could be said to be certain way. Double negative to express passive affirmation.
2)Avoids definite affirmation.
3)In sentence ❶ , Hayashi might agree to take on the work; in sentence ❷ , they might make it in time; and in sentence ❸ , B is busy, but has a little time.
4)Used same way as なくもない.
➡ ないことはない
➡ つもりだ
without
❶ 昨夜は顔も洗わないで寝てしまいました。
❷ 兄は上着を着ないで出かけました。
❸ 指定席を取らないで新幹線に乗ったら、すわれなかった。
❹ はさみを使わないで、この紙を2枚にしてください。
❺ サンドイッチを買わないで、おにぎりを買いました。
接続 | Vないで |
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1)動詞の否定形には「Vなくて」と「Vないで」がある。どんな状況で動作をしたかを表す場合は「Vないで」を使う。
2)「Vないで」は、 ❶ ~ ❸ では「どんな状態で動作作用が起こったか」、 ❹ では「手段・方法」、 ❺ では「代わりに」などの意味がある。
3)「Vなくて」を使うのは理由を表す場合だけである。
◆ × 兄は上着を着なくて出かけました。
1)Negations of verbs have forms Vなくて and Vないで. When expressing how some action occurs, use Vないで.
2)In sentences ❶ to ❸ , type of situation where action occurs is described; in sentence ❹ , means and methods are delineated; in sentence ❺ , "instead of" is meant.
3)The form Vなくて is used only for stating rea-sons.
refrain from
❶ 健康診断の日は、朝食を食べないでおいてください。
❷ A:卵を冷蔵庫に入れましょうか。
❸ 午後から会議の続きをするので、資料はかたづけないでおきました。
❹ この書類はわからないところがあるので、今は書かないでおきます。
❺ 心配するから、母には言わないどこう。
接続 | Vないで+おく |
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1)何かの目的のために、意図的にある行為をしないままにするという意味を表す。意志動詞につく。また、 ❸ ~ ❺ のように、一時的な処置を表す言い方もある。
2) ❺ のように、話し言葉では「Vないでおく→Vないどく」となる。
参照︰ておく
1)Someone should deliberately avoid action to achieve purpose. Appends to verbs of volition. Also for temporary provisions, as in sentences ❸ to ❺ .
2)In conversation, Vないでおく becomes Vないどく, as in sentence ❺ .
➡ てください
どうしても~しないでいることはできない
can't help but; feel must
❶ 動物園のサルを見ると、いつもわたしは笑わないではいられない。
❷ 店の仕事と、子どもの世話と、お父さんの看病という花子の忙しさを見たら、何か手伝わないではいられない。
❸ 会議中だったが、気分が悪くて体を横にしないではいられなかった。
接続 | Vないでは+いられない |
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1)身体的にがまんできないことを言うとき、または様子や事情を見て、話者の心の中に非常に~したいという気持ちが起こり、抑えられない、と言いたいときに使う。
2)話者の気持ちや体感などを表す言葉であるから、3人称に使うときは文末に「ようだ・らしい・のだ」をつける必要がある。
3)「ずにはいられない」と意味・用法が同じ。
参照︰ずにはいられない
1)To physically not be able to bear something. Expresses that when speaker sees a situation, cannot suppress strong feeling of wanting to do something about it.
2)Describes speaker's feelings or physical senses; when appending to sentence endings in the third person, must append ようだ, らしい, or のだ.
3)Same meaning and usage as ずにはいられない.
➡ ずにはおかない
➡ ずにはすまない
まったく~ないのではない
not totally unable
❶ A:日本酒は全然飲まないんですか。
B:いえ、飲まないでもないんですが、ビールやワインの方が好きです。
❷ 明日は時間が取れないでもないです。1時間くらいならお話しできますよ。
❸ 今度の試合に勝てそうな気がしないでもない。
接続 | Vない+でもない |
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「Vない」を受けて「ある場合にはそうすることもある」「条件が合えばそうするかもしれない」という意味を表す。消極的に肯定する言い方。個人的な判断・推量について言うことが多い。 ❶ の「飲まないでもない」は「少し飲む」、 ❸ の「気がしないでもない」は「少しそんな気がする」という意味を表す。
Sometimes person does something or may do something if situation is just right. Passive affirmation. Often expresses individual judgment or conjecture. Sentence ❶ indicates speaker does drink some; sentence ❸ indicates speaker thinks there is possibility of winning.
➡ と〈条件〉
➡ ないでおく
➡ たほうがいい
~まではできないが/~まではできなくても
can't go so far as; even if can't go as far as to
❶ 休みごとには帰らないまでも、1週間に1回位は電話をしたらどうですか。
❷ 大会に出られないまでも、趣味としてスポーツを楽しみたい。
❸ 給料は十分とは言えないまでも、これで親子4人がなんとか暮らしていけます。
❹ 営業目標は100パーセント達成したとは言えないまでも、一応満足すべき結果だと言える。
接続 | Vない+までも |
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「~の程度には達しなくても、それより下の程度には達する」という意味。「せめて・少なくとも」という気持ちを込めて使う。
Even if something can't attain certain level, at least is attaining slightly lower level. Nuance of "at least," or "at the minimum."
~ないだろうか
isn't there some way?
❶ 人々は昔からなんとかして年を取らずに長生きできないものかと願ってきた。
❷ なんとかして世界を平和にできないものか。
❸ なんとか母の病気が治らないものかと、家族はみんな願っている。
接続 | Vない+ものか |
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1)実現が難しい状況で、強い願いを何かの方法で実現させたいという気持ちを言いたいときに使う。可能の動詞とともに使うことが多い。
2) ❷ ❸ のように「なんとかして・なんとか」とともに使うことが多い。
1)Strong desire to achieve something difficult to realize. Often used with potential verbs.
2)Often used as in sentences ❷ and ❸ , with なんとかして, and なんとか.
まったく~ないのではない/~可能性がある
it isn't that…can't/don't
❶ 3人でこれだけ集中してやれば、4月までに完成しないものでもない。
❷ 東さんは中国語ができないものでもありませんよ。3カ月北京に住んでいたんだから。
❸ わたしだってロックを聞かないもんでもないよ。今度いいコンサートがあったら教えてくださいよ。
接続 | Vない+ものでもない |
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1)「まったく~しないのではない」「可能性がある」「ある場合には~することもある」などの意味で、消極的に肯定する表現である。個人的な判断・推量・好き嫌いについて言うことが多い。
2)くだけた話し言葉では ❸ のように「ないもんでもない」となる。
1)Passive affirmation indicating possibility, something happens in some cases, or something cannot be completely ruled out. Often for personal judgment, conjecture, likes, or dislikes.
2)Informal form: ないもんでもない, as in sentence ❸ .
➡ ないものでもない
➡ ように
➡ ようにする
どうしても~しなければならない
can't avoid; can't help; must
❶ 今日は37度の熱があるけれど、会議でわたしが発表することになっているので、出席しないわけにはいかない。
❷ 25日には本社の社長が初めて日本に来るので空港まで迎えに行かないわけにはいかない。
❸ 今度の試験に失敗したら、卒業できない。今週は勉強しないわけにはいかない。
接続 | Vない+わけにはいかない |
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1)心理的、社会的、人間関係などの事情で「それをしないことは避けられない」または「しなければならない」と言いたいときに使う。
2)「する義務がある・する必要がある」と事情を説明する場合によく使う。
参照︰わけにはいかない
1)Owing to reasons of psychological or social issues, or interpersonal relations; something cannot be avoided or must be done.
2)Often indicates responsibility or need to do something.
while
❶ わたしはいつも料理の本を見ながら料理を作ります。
❷ 毎晩父はビールを飲みながらテレビを見ます。
❸ わたしはこれからも医者の仕事をしながら、この子を育てます。
❹ 学生時代、わたしはアルバイトをしながら、日本語学校に通っていた。
❺ 発音のテープを聞きながら、日本語の勉強をした。
接続 | Vます+ながら |
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1)一人の人が二つの動作を同時に行うことを表す。 ❸ ❹ のように、長い時間のことにも使える。
2)「ながら」の後ろが主要な動作である。
◆ × 日本語の勉強をしながら、発音のテープを聞いた。
3)ふつう、「ながら」の前後は継続的な動作を表す動詞を使う。
◆ × すわりながら本を読んだ。
→○すわって本を読んだ。
1)Describes one person doing two actions simultaneously. Can also be used for long periods of time, as in sentences ❸ and ❹ .
2)Main action follows ながら.
◆ × 日本語の勉強をしながら、発音のテープを聞いた。
3)Verbs of continuation precede and follow ながら.
◆ × すわりながら本を読んだ。
→○すわって本を読んだ。
~ているのに/~ですが
even while; although
❶ 松下さんは本当のことを知りながら、知らないふりをしている。
❷ お手紙をいただいていながら、お返事も差し上げずに失礼いたしました。
❸ 残念ながらわたしたちのチームは負けてしまった。
❹ 一郎という子は、子どもながら将棋では大人も勝てないほど強い。
❺ わたしたちは貧しいながら幸せに暮らしています。
❻ 兄はこのごろゆっくりながら歩けるようになった。
接続 | Vます/イAい/ナA・ナAであり/N・Nであり+ながら |
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1)「~ながら、…」の形で、「~から予想されることとは違って、実際は…だ」と言いたいときに使う。「~」には状態性の動詞、「Vている」、形容詞や名詞などが来る。わずかだが ❻ のように副詞につく例もある。
2)「~」に動作動詞がある場合は「同時進行」の意味になる。
3)「勝手ながら・いやいやながら・陰ながら・及ばずながら」などの慣用表現をよく使う。
参照︰ながらも
1)Describes result different from expected. Verbs of state, Vている, adjectives or nouns precede ながら. Rarely also used as adverb, as in sentence ❻ .
2)When preceded by action verbs, means "simultaneous progression."
3)Often used in idioms such as 勝手ながら (I know this is probably an inconvenience, but), いやいやながら (grudgingly); 陰ながら (secretly, silently); and 及ばずながら (to the best of my poor ability).
~の状態のまま
as, with
❶ 戦火を逃れてきた人々は涙ながらにそれぞれの恐ろしい体験を語った。
❷ 彼には生まれながらに備わっている品格があった。
❸ 10年ぶりに昔ながらの校舎や校庭を見て懐かしかった。
❹ モーツァルトは生まれながらにして音楽の天才であった。
接続 | N+ながら |
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1)「~ながら」の形で、「~の状態のまま」という意味を表す。慣用的な表現が多く意味はそれぞれ次のようになる。 ❶ 「涙ながらに」は「涙を流して」、 ❷ 「生まれながらに」は「生まれつき」、 ❸ 「昔ながらの」は「昔のままの」。
2) ❹ の「生まれながらにして」は「生まれながらに」と同じように使う。
1)Something is just as condition implies. The many idioms with this pattern include:涙ながらに (shed tears), 生まれながらに (born with or as), 昔ながらの (as in the past).
2)The 生まれながらにして in sentence ❹ also means "to be born with or as."
~けれども/~のに
even though
❶ 彼は金持ちでありながらも、とても地味な生活をしている。
❷ 移転したばかりの新しい事務所は、狭いながらも駅に近いので満足している。
❸ 彼は豊かな才能に恵まれながらも、その才能を生かせないうちに病に倒れ、若くして亡くなってしまった。
接続 | Vます/イAい/ナA・ナAであり/N・Nであり+ながらも |
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1)「~ながらも…」の形で、「~から予想されることとは違って、実際は…だ」と言いたいときに使う。「~」には状態性の動詞、「Vている」、形容詞や名詞などが来る。
2)「ながら〈逆接〉」と意味・用法が同じだが、「ながら」より硬い表現。
参照︰ながら〈逆接〉
1)Describes result different from expected. Verbs of state, Vている, or adjectives or nouns precede ながら.
2)Same meaning and usage as ながら (adversative conjunc-tion), but more formal.
➡ なければならない
➡ なければいけない
➡ なければならない
~がなければ
if don't; without
❶ 努力なくしては成功などあり得ない。
❷ 事実の究明なくしては、有罪か無罪かの正しい判断などできるはずがない。
❸ 愛なくして何の人生だろうか。
接続 | N+なくして(は) | W |
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1)「~がなければ、後のことの実現は難しいだろう」と言いたいときに使う。
2)「~」には望ましい意味の名詞が来る。後には否定的な意味の文が来る。
3) ❸ は、「愛がなければ、生きる意味がない」という意味の慣用的表現。
1)Without something, would be difficult to realize what followsなくして.
2)Nouns preceding pattern express desirable things. Clauses of negation follow.
3)Sentence ❸ , "Life has no meaning without love" is idiom.
➡ なくてもいい
➡ なくてもいい
➡ なくてはならない
➡ なくてもいい
and; because
❶ この部屋は家賃が高くなくて、駅からも近くて便利です。
❷ 寮の管理人が親切じゃなくて、みんな困っている。
❸ 小林さんと竹内さんは友だちではなくて、お姉さんと妹さんなんですよ。
接続 | イAく/ナAでは/Nでは+なくて |
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1)形容詞と名詞の否定の「て形」はいろいろな意味に使われる。
2) ❶ ❸ は並列の意味、 ❷ は弱い理由である。
1)Negation of て form of adjective and noun is used with various meanings.
2)Sen-tences ❶ and ❸ show parallel mean-ing, sentence ❷ , weak reason.
since; the fact that
❶ きのうは夜遅くまで仕事が終わらなくて、大変でした。
❷ 誕生日のパーティーに行けなくてごめんなさい。
❸ 今度は直美さんといっしょに仕事ができなくて、とても残念です。
接続 | Vなくて |
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1)動詞の否定形には「Vなくて」と「Vないで」の二つがある。
2)理由の意味で使う場合の否定には例文のように「なくて」を使う。
1)Two forms of verb negation: V-なくて and V-ないで.
2)To express negation in cases showing reason, なくて is used, as in example sentences.
➡ なくてはならない
must
❶ (市役所で)
A:来月、また来なくてはなりませんか。
❷ プロのスポーツ選手は自分の体の調子を自分でコントロールしなくてはいけない。
❸ 保証人になる人は社会人でなくてはなりません。
❹ あしたは8時の新幹線で大阪に行かなくちゃならないんだ。
❺ あしたマリアさんが遊びに来る。部屋をかたづけなくては。
❻ (親が子に)もっと早く帰ってこなくちゃ。夜の道は危ないんだから。
接続 | Vなくては/イAくなくては/ナAでなくては/Nでなくては+ならない |
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1)必要なことや義務を表す言い方。個人的なことを言うことが多い。主語は省略されることが多い。
2)「なくてはならない」と「なくてはいけない」は同じように使う。「なければいけない・なければならない」も同じように使うが、この二つは一般的な常識について言うことが多い。
3)話し言葉では、 ❹ のように「なくちゃならない・なくちゃいけない」などとなる。 ❺ ❻ のように「なくては」や「なくちゃ」のように後ろを省略した言い方もある。
1)Necessities and obligations. Often used about oneself, and often subject omitted.
2)Used same way as なくてはいけない. Forms なければいけない and なければならない are also used same way, but these two patterns are often for speaking about general conventions.
3)In spoken language becomes なくちゃならない, or なくちゃいけない, as in sentence ❹ . As in sentences ❺ and ❻ , what follows なくては or なくちゃ is often omitted.
don't have to; not necessary to
❶ A:あしたも来なければなりませんか。
❷ 医者:熱が下がったから、もう薬を飲まなくてもいいです。
❸ 森さんにファクスを送りましたが、電話はかけなくてもいいでしょうか。
❹ A:このことは今日決めなくてもかまいませんか。
❺ メールで返事をくれれば、電話をくれなくたっていいよ。
❻ A:パソコンを持っていかなきゃいけない?
接続 | Vなくても+いい |
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1)する必要はないという意味を表す。「なくてもかまわない」は「なくてもいい」とほとんど同じように使う。
2) ❹ の「なくてもかまいませんか」は支障がないかどうか聞く言い方である。
3)話し言葉は ❺ のように「なくたっていい」と ❻ のように「なくたってかまわない」など。
1)Something needn't be done. Form なくてもかまわない is used nearly same way as なくてもいい.
2)In sentence ❹ , なくてもかまいませんか asks if there would be problem if something is not done.
3)Becomes なくたっていい in spoken language, as in sentence ❺ or なくたってかまわない, as in sentence ❻ .
doesn't have to be
❶ 1 日だけですからホテルの部屋は広くなくても、きれいでなくてもいいです。
❷ 医者:毎日でなくてもいいから、もっと運動をしてください。
❸ 使わないものがあったらバザーに出してください。新しくなくてもかまいません。
❹ 絵を描いて説明してください。絵は上手でなくてもかまいませんから。
❺ ぼくの部屋は静かじゃなくたっていいよ。
接続 | イAくなくても/ナAでなくても/Nでなくても+いい |
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1)譲歩を表す言い方。最上ではないがこれでいいという意味を表す。「なくてもかまわない」は「なくてもいい」と同じように使う。
2) ❺ 「なくたっていい」は話し言葉。
1)Concession. Something is not optimal but good enough. Form なくてもかまわまはない used same way as なくてもいい.
2)The なくたっていい in sentence ❺ is colloquial.
➡ なくてもいい
➡ ようになる
まったく~ないのではない
some; somewhat
❶ A:ジャズ好きですか。
B:ええ。聞かなくもないですよ。
❷ A:部長、お話があるんですが。午後、お時間ありますか。
B:そう、なくもないですよ。3時ごろから、30分ならいいですよ。
❸ A:この小説家、いいよね。君はどう思う。
B:この人の作品、ぼくも好きでなくもないよ。
接続 | Vなく/イAくなく/ナAでなく/Nでなく+もない |
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1)「まったく~ないのではない」「ある場合には~することもある」の意味。消極的に肯定する使い方。個人的な判断・推量・好き嫌いについて言うことが多い。
2)「ないことはない」と同じように使う。
参照︰ないことはない
1)Speaker isn't completely negative about something, or sometimes does something. Passive affirmation. Often expresses individual judgment, conjecture, likes, and dislikes.
2)Used same way as ないことはない.
➡ なければならない
must
❶ 明日の朝早く起きなければいけないので、お先に失礼します。
❷ 教師:作文は400字以上でなければいけません。短くてはいけません。
❸ 旅行かばんは軽くなきゃいけないよね。
❹ あしたの朝早く起きなきゃいけないんです。お先に。
❺ 子どもが学校へ通う道は安全でなければ。
❻ もう9時だ。早く帰らなきゃ。
接続 | Vなければ/イAくなければ/ナAでなければ/Nでなければ+いけない |
---|
1)社会常識などから見て、必要なことや義務を表す言い方。主語は省略されることが多い。
2)「なければならない・なくてはならない・なくてはいけない」も同じように使うが、「なければならない」は社会常識的なことに使うことが多い。
3)話し言葉では「なきゃいけない」などとなる。「なければ」や「なきゃ」のように、「いけない」を省略した言い方もある。
1)Considered necessary or obligatory by social convention. Subject often omitted.
2)Used same way as なければならない, なくてはならない, andなくてはいけない, but なければならない is used most often for matters of social convention.
3)In spoken language becomes なきゃいけない. The いけない is often omitted, like なければ and なきゃ.
must
❶ あした、部屋代を払わなければなりません。
❷ いつも持っているかばんは軽くなければならない。
❸ 子どもたちが学校に通う道、通学路は安全でなければならない。
❹ あした、加藤先生のレポートを出さなきゃならない。
❺ (父が高校生の息子に)学生は勉強が第一だ。勉強しなければ。
接続 | Vなければ/イAくなければ/ナAでなければ/Nでなければ+ならない |
---|
1)社会常識などから見て、必要なことや義務を表す言い方。一般的な判断を言うことが多い。主語は省略されることが多い。
2)「なければいけない・なくてはならない・なくてはいけない」も同じように使うが、この三つは個人的なことに使うことが多い。
3)話し言葉では ❹ のように「なきゃならない」などとなる。 ❺ のように「ならない」を省略した言い方もある。
1)Considered necessary or obligatory by social convention. Often used for general judgments; subject often omitted.
2)Used same way as なければいけない, なくてはならない, and なくてはいけない, but these three are often for personal issues.
3)In spoken language becomes なきゃならない, as in sentence ❹ . The ならない can be omitted, as in sentence ❺ .
do…!
❶ 父:7時だよ。早く起きなさい。
❷ 母:ご飯の前に手を洗いなさいよ。
❸ 先生:あした、かならずこのプリントを持ってきなさい。
❹ (試験の問題で)どちらが正しいですか。正しい方に○をつけなさい。
接続 | Vます+なさい |
---|
1)「命令形」をそのままを使う場合より丁寧で軟らかい命令文。主に、親→子ども、先生→生徒などの関係で指示したり、試験の指示文などで使われたりする。
2)男女の区別なく使う。
1)Softer, more polite command form than using command form alone. Often shows relationships, such as parent to child, teacher to student, etc.; used in test directions.
2)Used by both men and women.
~ないで/~なく
without, don't
❶ わたしたちは3時間、休息なしに歩き続けた。
❷ 断りなしに、ほかの人の部屋に入るな。
❸ 彼女の話は涙なしには、聞けない。
❹ 兄の病気のことが気になって朝まで一睡もすることなしに、起きていた。
❺ なんとか父に気づかれることなしに、家を出ることができた。
接続 | Vる+こと/N・する動詞のN+なしに |
---|
動作を表す言葉について「普通は~するが、この場合は~しないで、…する」または「普通は~するが、この場合は~をしないで、そのままいる」という意味を表す。
Used for words describing action: "normal-ly do something a certain way, but in this instance continues previous state" or "does as intended originally."
~のようなものは
something like, someone like
❶ 部屋のそうじなどめんどうだなあ。
❷ 人の悪口など言うものではない。
❸ 税金を無駄使いするような大臣など、辞職して当然です。
❹ わたしなどはみなさんのように立派な話はできません。
接続 | N(+助詞)+など |
---|
1)「~など」の形で、「~」をいやだと思う気持ち、軽視する気持ちを表す。文末では否定的な言い方をする。
2) ❹ のように、自分のことに使うと謙遜の意味になる。
3)「なんか・なんて」はくだけた会話的な言い方。
参照︰なんか
1)Feelings of dislike or contempt precede など. Takes negative sentence ending.
2)When used about speaker, shows humility, as in sentence ❹ .
3)Informal forms are なんか and なんて.
if
❶ A:今から図書館へ行きます。
❷ A:あれ、林さん、もう帰るんですか。ぼくはまだ仕事があるんです。
❸ A:ドアが開かない。かぎがかかっています。
❹ (友だちが納豆を食べないのを見て)ジムさん、納豆がきらいなら、食べなくてもいいんですよ。
❺ A:田中さん、いませんか。
接続 | 〔普通形〕(ナA/N)+なら |
---|
1)「~ なら、… 」 の形で、「~なら」で相手の言ったことや様子を受けて、「…」で話す人のそれに対する助言・意志・意見などを言う。
2) ❺ のように、何かを取り立てて言う言い方もある。
3)くだけた話し言葉では、 ❸ のように「なら」の前に「ん」を入れて「んなら」となることが多い。
1)Takes up other party's utterance or appearance and gives speaker's advice, volition, or opinion.
2)Sometimes emphasizes subject, as in sentence ❺ .
3)In informal spoken form, の or ん are often added before なら to become んなら, as in sentence ❸ .
➡ ば
➡ ば~ほど
➡ ばいい〈希望〉
➡ はいざしらず
~でなければ不可能な
if not; unless
❶ この絵には子どもならでは表せない無邪気さがある。
❷ この祭りこそは京都ならではの光景です。
❸ これは芸術的才能のある山本さんならではの作品だと思います。
接続 | N+ならでは |
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「~ならでは」の形で「~以外では不可能だ、ただ~だけができる」と感心するときの言い方。「~ならではの」の「の」は、「見られない・できない」などの動詞の代わりである。
Impressed that something would be impossible otherwise, or only N is capable of doing something. The の in ならではの substitutes for verbs 見られない, できない, etc.
~すると、同時に
as soon as
❶ 子どもは母親の顔を見るなり、ワッと泣き出しました。
❷ 彼はしばらく電話で話していたが、とつぜん受話器を置くなり部屋を出ていった。
❸ 彼は合格者のリストに自分の名前を発見するなり、跳び上がって大声をあげた。
接続 | Vる+なり |
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1)「~なり…」の形で、「~」をすると同時に、「…」という普通ではない行為をしたと言いたいときに使う。
2)「なり」は現実のできごとを描写するのであるから、意志的な行為を表す文や「よう・つもり」などの意志の文、命令文、否定文などが後に来ることはない。
◆ × 会社に着くなり、社長室に行ってください。
3)同様の意味・用法を持つ表現には次のものがある。
参照︰(か)とおもうと・か~ないかのうちに・たとたん(に)・がはやいか・やいなや
1)Some unusual action occurs just after another action.
2)Since なり describes actual fact, clauses expressing volitional action, volition using よう, or つもり, com-mands, or negatives cannot follow.
◆ × 会社に着くなり、社長室に行ってください。
3)The following patterns have similar meaning and usage:
参照︰(か)とおもうと・か~ないかのうちに・たとたん(に)・がはやいか・やいなや
~でもいい~でもいい
either…or
❶ だまっていないで、反対するなり賛成するなり意見を言ってください。
❷ となりの部屋の人がうるさいので、朝早く起きて勉強するなり図書館で勉強するなり、勉強の方法を考えなければならない。
❸ 奨学金のことは先生になり学生課の人になり相談してみたらどうですか。
❹ A:いつ伺いましょうか。
B:今週なり来週なり、時間があるときに来てください。
接続 | Vる/N(+助詞)+なり+Vる/N(+助詞)+なり |
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1)「~でもいい~でもいい、何か」と考えられる例を挙げる言い方。
2)過去のことには使えない。また、「何でもいいけど」という意味合いを含むときがあるので、目上の人に対してはあまり使われない。
1)Several courses of action are permissible.
2)Can't use in past tense. Sometimes has nuance that anything is all right, so not often used toward superiors.
~にふさわしい程度に
appropriate to/appropriate for~
❶ きのう彼が出した提案について、わたしなりに少し考えてみた。
❷ あの子も子どもなりにいろいろ心配しているのだ。
❸ 収入が少なければ少ないなりに、暮らしを楽しむ方法はあるだろう。
接続 | N/〔普通形〕(ナA)+なりに |
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1)その人に、またはその条件にふさわしい程度に何かをすると言いたいときに使う。
2)謙遜して遠慮がちにものごとを述べるときに、「わたしなりに」の形ではよく使うが、目上の人についてはあまり使わない。
1)Some action is done at a level appropriate to the person or condition in question.
2)When using to express humility, is often used in pattern わたしなりに (in my own way). Not often used about social superiors.
➡ くなる
➡ になる
~のようなものは
something like, someone like
❶ 変なにおいのする納豆なんか、だれが食べるものか。
❷ あんな人の言うことなんて信じるものか。いつもうそばかりついているんだから。
❸ わたしなんか何もお手伝いできなくて。すみません。
❹ 学校へなんか行きたくない。
接続 | N(+助詞)+なんか | S |
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1)「~なんか」の形で、「~」を嫌だと思う気持ち、「~」を軽視する気持ちを表す。「など」と同じ意味に使うが、くだけた会話で使う。
2)文末では否定的な言い方をする。
3) ❷ のように反語表現とともに使う場合もある。 ❸ のように自分のことに使うと謙遜の意味になる。 ❹ のように場合によっては感情的な言い方になる。
4)「なんて」も同じように使う。
参照︰など
1)Expressions of dislike or contempt precede なんか. Same meaning as など, but used in informal speech.
2)Takes negative sentence ending.
3)Can be used in rhetorical questions, like in sentence ❷ . When used about speaker, shows humility, as in sentence ❸ . Can show passionate feeling, as in sentence ❹ .
4)なんて is used same way.
~という事実は/~ということは
I had no idea!
❶ 小林さんが竹内さんのお姉さんだなんて! 前から二人とは仲のいい友だちだったのに、知らなかった。
❷ 信じられないなあ! わたしがT大学に入学できたなんて。
❸ 子どもの遊び相手もロボットがやってくれるなんて!
接続 | 〔普通形〕+なんて | S |
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1)「~なんて、…」の形で、予想していなかった事実を見たり聞いたりしたときの驚きや感慨を言うときの表現。「~」で知ったことについて言い、「…」で驚きなどを表現する。
2)話し言葉。
3) ❷ は倒置の言い方。 ❸ のように後半を省略した言い方もある。
4)書き言葉では「とは」を使う。
参照︰とは〈驚き〉
1)Disbelief or deep emotion about unexpected fact seen or heard.Fact precedes pattern; expression of surprise follows.
2)Spoken form.
3)Sentence ❷ is inverted. Sometimes latter half is omitted, as in sentence ❸ .
4)In written form, takes とは.
➡ など