~ようとは思わない
I (we) will never…
❶ 鈴木さんは無責任な人だ。もう2度とあんな人に仕事を頼むまい。
❷ もう決して戦争を起こすまいと、わが国は固く決心したはずです。
❸ 考えまい、考えまいとするけれど、やっぱりあしたのことが気になって眠れない。
接続 | Vる+まい(動詞Ⅱ、Ⅲは「Vない+まい」もある。「する」は「すまい」もある) | W |
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強い否定の意志を表す。意志を表すのだから、主語は1人称である。主語が3人称の場合は、「~まい」で終わる文はない。
◆ × 太郎は今年の正月からたばこを吸うまい。
→○太郎は今年の正月からたばこを吸うまいと決心した。 古い硬い言い方。
Strong negative volition. As expression of volition, subject is in the first person. When subject is in the third person, sentence ending cannot take ~まい. Formal, old-fashioned expression.
~ないだろう
probably won't
❶ この事件は複雑だから、そう簡単には解決するまい。
❷ 彼は人をだまして町を出て行ったのだから、2度とここへ戻ることはあるまい。
❸ この不況は深刻だから、安易な対策では景気の早期回復は望めまい。
❹ これが唯一の解決策ではあるまい。もっと別の観点から見たらどうか。
❺ 父はこの様子では今日は雨は降るまいと言っているけれど、一応雨天の場合の準備もしておこう。
接続 | Vる+まい(動詞Ⅱ・Ⅲは「Vない+まい」もある。「する」は「すまい」もある) イAく/ナAでは/Nでは+あるまい | W |
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1)話者の「ある事柄がそうはならないだろう」という推量を表す。現代でも使われている古い言い方。
2)硬い書き言葉的な表現なので、話し言葉で文末に使われることは少ない。 ❺ のように、話し言葉でも、文中の引用文の中には現れることがある。
1)Speaker expresses the conjecture that something probably won't occur. Old form used even today.
2)As old, written expression, rarely used in sentence endings in spoken language. Even in speech, may appear in quotation in middle of sentence, as in sentence ❺ .
~ないだろうか
probably not the case that
❶ 田中さんはそう言うけれども、必ずしもそうとは言い切れないのではあるまいか。
❷ 水不足が続くと、今年も米の生産に影響が出るのではあるまいかと心配だ。
❸ 不況、不況というが、これが普通の状態なのではあるまいか。
❹ 一部の若者をフリーターという言葉でくくるのは不適切なのではあるまいか。
接続 | Vる+まいか(動詞Ⅱ・Ⅲは「Vない+まい」もある。「する」は「すまい」もある) イAく/ナAでは/Nでは+あるまいか | F | W |
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1)現代でも使われている古い言い方。主に「~のではあるまいか」の形で文末に使い、話者が「~だろう」という推量を婉曲に言う表現。
2) ❸ ❹ のように、聞き手や読み手に問いかける形で話者の主張を表す形として使われる。
1)Old form used even today. Usually appears in sentence endings as のではあるまいか; expresses speaker's conjecture euphemistically.
2)Also used as in sentences ❸ and ❹ for speaker's assertions by posing inquires to listener or reader.
➡ ようか~まいか
➡ ようが~まいが
➡ ようと~まいと
before
❶ 食事の前に手を洗いましょう。
❷ 寝る前に歯をみがきなさい。
❸ わたしは日本へ来る前に、少し日本語を勉強しました。
❹ きのう会社に行く前に、歯医者に行った。
接続 | Vる/Nの+前に |
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「~前に…」の形で二つの行為(「~」と「…」)のどちらを先に行うかを言うときの言い方。「…」の行為が先である。
Two actions; one is to be performed first. Action following pattern occurs first.
~てはいけない/~べきではない
ought not to, impermissible
❶ 学生にあるまじき行為をした者は退学処分にする。
❷ ほかの人の案を盗むなんて許すまじきことだ。
接続 | Vる+まじき(「する」は「すまじき」もある) | F | W |
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「~まじきN」の形で、ある立場や職業の人のしてはいけない行為を非難の感情を込めて言う言い方。「あるまじき・許すまじき」など限られた例しか今は使われない。文語的な硬い表現。
In form ~まじき N, feeling of criticism to-ward action that worker or person in certain position ought not to do. Used only in very limited cases, such as あるまじき (unworthy of) or ゆするまじき (unforgivable). Formal, literary expression.
➡ にもまして
let's
❶ A:じゃ、今晩、7時にホテルのロビーで会いましょう。
❷ (立て札)駅前に自転車を置くのはやめましょう。
❸ A:新しくできたスーパーへ行ってみましょうか。
❹ A:仕事の後でビールでも飲みませんか。
❺ 父:食事ができたよ。さあ、食べよう。
❻ 部長:そろそろ出発しよう。
接続 | Vます+ましょう |
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1)相手の意向を聞くというより、積極的に相手を誘う、またはそうするように呼びかけるときの使い方。また、 ❸ ❹ のように、「Vましょうか・Vませんか」と誘われたときの答え方として使う。
2)「ましょうか〈誘い〉・ませんか〈誘い〉」と同様、いっしょに行動する。
3)「Vましょう」は「Vよう」の丁寧な言い方。 ❺ ❻ のように親しい関係や上下関係では「Vよう」をそのまま使う。話す人の意志を表す「Vよう」と区別すること。
参照︰よう〈意志〉
1)Actively solicits or urges other party to do something, rather than ask other party's intentions. Also used as answer to such solicitations as Vませんか or Vましょうか, as in sentence ❸ and ❹ .
2)Action is performed together, as in ましょうか or ませんか (solicitation).
3)Pattern Vましょうis polite form of Vよう. Vようis used for close or hierarchical relationships, as in sentences ❺ and ❻ . Distinguish from Vよう expressing speaker's volition.
shall I?
❶ A:暗いですね。電気をつけましょうか。
❷ (せきが止まらない人に)
A:せき、大丈夫ですか。水をあげましょうか。
❸ A:これ、コピーしましょうか。
❹ A:忙しそうだね。手伝おうか。
❺ A:パソコンの故障、直してあげようか。
接続 | Vます+ましょうか |
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1)相手を誘うのではなく、「わたし」が相手のために何かをすることを申し出る言い方。従って、行為をする人は話す人である。答え方は依頼の言い方になる。
2)親しい関係や上→下の関係では、 ❹ ❺ のように「Vようか」の形を使う。
1)Doesn't solicit listener, but suggests speaker do something for other party. Accordingly, person doing action is speaker. Response is request.
2)As in sentences ❹ and ❺ , Vようか indicates close or top-down relationship.
shall we?
❶ A:もう4時ですね。お茶にしましょうか。
❷ ちょっと風が強くなってきましたね。そろそろ帰りましょうか。
❸ A:桜が咲きましたね。みんなで見に行きませんか。
❹ 夫:子どもたちにおみやげを買って帰ろうか。
❺ 先輩:今晩、1杯飲もうか。
接続 | Vます+ましょうか |
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1)いっしょにすることを誘う言い方。「ましょう」と同じように使うが、相手の気持ちを考える度合いが強い。
2)自分がしていることや、する予定のことに相手を誘う場合は、使わない。
◆ × このチーズ、おいしいですよ。田中さんも食べましょうか。
→○このチーズ、おいしいですよ。田中さんも食べませんか。
3)親しい関係や上→下の関係では、 ❹ ❺ のように「Vようか」の形で使う。
参照︰ませんか〈勧め〉
1)Invites listener to do action with speaker. Used same way as ましょう、 but more reflective of consideration of… other party.
2)Not used to invite other party to do what speaker is doing or plans to do.
◆ × このチーズ、おいしいですよ。田中さんも食べましょうか。
→○このチーズ、おいしいですよ。田中さんも食べませんか。
3)As in sentences ❹ and ❺ , Vようか indicates close or top-down relationship.
why don't you…?
❶ A:このボランティアの仕事、あなたもやってみませんか。
❷ A:土曜日にうちでバーベキューをするんだけど、来ませんか。
❸ A:上田さん、茶道に興味があるんですか。うちのクラブに入りませんか。
❹ A:この本、読んでみないか。おもしろいよ。
❺ A:予定がないなら、今晩、うちで食事しないか。
接続 | Vます+ませんか |
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1)相手にその行為を勧める言い方。従って、行為をする人は相手である。この言い方は、「ましょうか〈誘い〉」で置き換えることができない。
2)親しい関係や上→下の関係では、 ❹ ❺ のように「Vないか」の形を使う。女性は「読んでみない?・しない?」の形になることが多い。
1)Suggests other party try some action. Accordingly, person doing action is listener. Not interchangeable with solicitation form of ましょうか.
2)As in sentences ❹ and ❺ , Vないか indicates close or top-down relationship. Women often use: 読んでみない?, しない?.
won't you?; don't you want to…?
❶ A:あした、花見に行きませんか。
❷ A:いっしょにパソコン教室に行きませんか。
❸ A:今晩、うちでいっしょにすきやきを食べませんか。
❹ A:いっしょに花火を見に行かないか。
❺ (パンフレットを見て)
A:「マラソンクラブ」か。いいね。入ってみないか。
接続 | Vます+ませんか |
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1)いっしょにすることを誘う言い方。「ましょうか〈誘い〉」と同じように使うが、相手の気持ちを考える度合いが強い。
2)相手がその行為をするかどうかを聞くことによって誘う言い方。だから、疑問詞といっしょには使わない。
◆ × だれと行きませんか。/
× 何時に出発しませんか。
3)親しい関係や上→下の関係では、 ❹ ❺ のように「Vないか」の形を使う。女性は「行かない?・入ってみない?」の形になることが多い。
1)Invites listener to do action with speaker. Used same way as ましょうか、 but more reflective of consideration of… other party.
2)Solicitation asks whether listener will do particular action; not used with interrogatives.
◆ × だれと行きませんか。/
× 何時に出発しませんか。
3) As in sentences ❹ and ❺ , Vないか indicates close or top-down relationship. Women often use: 行かない? (don't you want to go?) or 入ってみない? (don't you want to go in?).
~も/~さえ
even
❶ 一番の親友のあなたまで、わたしを疑うの。
❷ 日本の生活にすっかり慣れて、納豆まで食べられるようになった。
❸ 家族との生活まで犠牲にして、会社のために仕事をするつもりはない。
❹ 今度の事件では、妻の両親にまで迷惑をかけてしまった。
接続 | N(+助詞)+まで |
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1)「~まで」の形で、極端なものごとを挙げて「こんな程度の~も」だから、ほかのことはもちろんと言う場合の表現。極端な範囲にまで広がっているという話者の気持ちの込もった言い方。
2)話者の主張・判断・評価などを表す文が多い。
1)Takes up extreme case of something; if even one element has certain degree, then naturally so do other things. Speaker feels something extends to extreme range.
2)Often describes speaker's assertions, judgments, or evaluations.
~さえして/~もして
go to the extent of
❶ 彼は家出までして、バンドを結成して音楽をやりたかったのだ。
❷ いつの世にもお年寄りをだますようなことまでして、お金をもうける人がいる。
❸ 車がほしいが、借金までして買いたいとは思わない。
接続 | N・する動詞のN+までして |
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1)極端なものごとを挙げて「こんな程度のこともして」と強調した言い方の表現。「極端な手段を使って」という話者の気持ちの込もった言い方。
2)話者の主張・判断・評価などを表す文が多い。
1)Takes up extreme case; emphasizes something is done to certain degree. Speaker feels something is done to extreme degree.
2)Often describes speaker's assertions, judgments, or evaluations.
~しただけなのだ
(not serious) merely; simply
❶ 娘:もしもし、あら、お母さん、どうしたの。こんなに遅く電話なんかして。
❷ A:まあ、たくさんのお買い物ですね。何か特別なことでもあるんですか。
❸ わたしの言葉に特別な意味はない。ただ、彼を慰めようと思って言ったまでだ。
接続 | Vた+までだ |
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「ただそれだけの事情や理由で、特別な意図はない」と言い訳をしたいときの言い方。
Speaker does not have special intent when doing something, but merely has insignificant circumstances or reasons.
ほかに方法がないから~する覚悟がある
(resignation) just have to
❶ この台風で家までの交通機関がストップしてしまったら、歩いて帰るまでだ。
❷ これだけがんばってもどうしてもうまくいかなかったときは、あきらめるまでだ。
❸ 彼女がどうしてもお金を返さないと言うのなら、しかたがない。強行手段を取るまでのことだ。
接続 | Vる+までだ |
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「ほかに適当な方法がないから、最後の手段として~する」という話者の覚悟・決意を表す。 ❸ のように「までのことだ」という形もある。
Speaker's resignation or resolve that there are no other appropriate alternatives so must try some last resort. As in sentence ❸ , can become までのことだ.
➡ までだ
➡ までもない
➡ ないまでも
~しなくてもいい
no need to
❶ あの映画はいいけど、映画館に見に行くまでもないと思う。DVDで見れば十分だよ。
❷ 王さんはけさ退院したそうだ。林さんが家族から直接聞いたのだから、確かめるまでもないだろう。
❸ 詳しい使い方のビデオがあるんだから、わざわざ説明を聞くまでもないと思う。
❹ このくらいの小さい切り傷なら、わざわざ病院に行くまでのこともない。消毒して薬を塗っておけば治るだろう。
接続 | Vる+までもない |
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「その程度までする必要ない」と言いたいときの表現。 ❹ のように「までのこともない」という形もある。
No reason to go to such a degree. Can become までのこともない, as in sentence ❹ .
stay; remain; as is
❶ うちの子は遊びに行ったまま、まだ帰りません。
❷ 山口さんから連絡がないまま、1カ月たちました。
❸ 久しぶりにふるさとに帰った。ふるさとは昔のままだった。
❹ この観光地は長い年月、きれいなままに保たれています。
❺ きのう、窓を開けたまま寝てしまいました。
❻ コンタクトレンズをつけたまま、プールに入ってしまいました。
❼パジャマのまま外に出てはいけません。服に着がえなさい。
❽この野菜は生のままで食べられます。
接続 | Vた/〔普通形〕の現在形(ナAな/Nの)+まま(「Vるまま」の形はない) |
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ある状態が変わらないで続いていると言いたいときに使う。 ❺ ~❽の「~たまま」「~のまま」は「~」の行為の後の状態や「~」の状態を元の状態に戻してから、または何か手を加えてから次の動作に移るのが普通であるのに、その状態の中で別の動作をすると言いたいときに使う。
Certain condition continues unchanged. In sentences ❺ ~❽, though would be usual to return to original state or proceed to next action after taking certain measures after たまま or のまま, process took different turn.
~がたくさんついている
completely covered in
❶ 二人とも、血まみれになるまで戦った。
❷ 吉田さんは工事現場で毎日ほこりまみれになって働いている。
❸ 足跡から、犯人は泥まみれの靴をはいていたと思われる。
❹ 汗まみれになって農作業をするのは楽しいことだ。
接続 | N+まみれ |
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不快な液体や細かいものが体など全体について汚れている様子を言う。体そのものの変化や、ある場所にたくさんあるもの、散らかっているものなどには使わない。
◆ × 傷まみれ/ × しわまみれ/ × 間違いまみれ
Body is filthy because is completely covered in unpleasant liquid or particles. Not used about changes in body or for place that has many or dispersed items.