➡ ほかない
それ以外に方法はない
nothing to be done but
❶ 当時わたしは生活に困っていたので、学校をやめて働くほかなかった。
❷ 最終のバスが行ってしまったので歩いて帰るほかなかった。
❸ この病気を治す方法は手術しかないそうです。すぐに入院するよりほかはありません。
❹ これ以上赤字が続いたら営業停止にするよりほかしかたがないでしょう。
接続 | Vる+(より)ほか(しかたが)ない |
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ほかに方法がない、しかたがないからそうする、とあきらめの気持ちで言うときの表現。
参照︰しかない
Resignation that no other way to do something, or cannot be helped.
➡ にほかならない
~の程度に
to the extent that; so much that
❶ きのうは山登りに行って、もう1歩も歩けないほど疲れました。
❷ A:足、けがしたんですか。
❸ 悩んでいたとき、友人が話を聞いてくれて、うれしくて涙が出るほどだった。
❹ いじめは子どもにとっては死にたいほどのつらい経験なのかもしれない。
接続 | 〔普通形〕(主にイAとVの現在形)+ほど |
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1)ある状態がどのくらいそうなのか、その程度を強調して言いたいときに使う。
2)話者の意志を表さない動詞や、動詞の「たい」の形につくことが多い。
3)意味・用法は「くらい」とほとんど同じだが、「ほど」は程度が高い場合に使われることが多い。
◆ × 痛いけれど、がまんできるほどの痛さだ。
→○痛いけれど、がまんできるくらいの痛さだ。
参照︰くらい〈程度〉
1)Emphasizes degree.
2)Often used with verbs not expressing speaker's volition, or ~たい form of verb.
3)Nearly same usage and meaning as くらい, but ほど is used when level is high.
~すれば…になり、もっと~すればもっと…になる
if do…becomes…, the more…the more
❶ 外国語は勉強するほど難しくなる。
❷ アパートを探しています。駅に近いほどいいんですが、どこかありませんか。
❸ わたしは何もしないでいるのが好きだから、休みの日は暇なほどいい。
❹ 優れた営業マンほど客の声に耳を傾ける。
接続 | Vる/イAい/ナAな/N+ほど |
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1)「ば~ほど・なら~ほど」の「ば・なら」を省略した文。
2)この使い方では「名詞+ほど」もある。
参照︰ば~ほど
1)Sentence pattern in which ば and なら have been dropped from ば~ほど, and なら~ほど, respectively.
2)Also, noun +ほど.
➡ ほど〈程度〉
not as…as
❶ 今日も風が強いです。でも、今日はきのうほど寒くないです。
❷ わたしはテイさんほど速く走れません。
❸ この町は今も人が多いですが、むかしほどにぎやかではありません。
❹ A:今度の社長はきびしいですか。
❺ この番組は思っていたほどおもしろくなかったです。
❻ このテスト問題はあなたが考えているほど易しくないです。
接続 | N+ほど~ない |
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1)二つのもの(N1とN2)の程度は大きくは違わないが、話題にしたもの(N1)はN2に及ばないと言いたいときに使う。程度がまったく違うものの比較には使わない。
◆ × かめはうさぎほど速く走れません。
2) ❺ ❻ のように、「ほど」が名詞以外につく形もある。
1)Two topics (N1 and N2)are not very different, but topic being taken up (N1)is not same degree as N2. Not used to compare completely different things.
~は最高に~だ
nothing is as supremely…as
❶ 妻:暑いわねえ。
❷ 困っているとき、思いやりのある友人の言葉ほどうれしいものはない。
❸ 旅行前に、あれこれ旅行案内の本を見るほど楽しいことはない。
❹ 志望の会社に就職できなかったときほど悔しかったことはない。
接続 | Vる/N+ほど~はない |
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1)「Nほど~はない」の形で、話者が主観的に「Nは最高に~だ」と感じ、強調して言うときに使う。
2)「ほど」の代わりに「くらい~はない」の言い方もある。
3)客観的な事実については使わない。
◆ × 富士山ほど高い山
はない。
→◯富士山は日本で一番高い山だ。
参照︰くらい~はない
1)Speaker subjectively feels and emphasizes that the N that comes before pattern is supreme.
2)Pattern くらい~はない can replace ほど.
3)Not used for objective facts.
➡ がはやいか