➡ やいなや
~すると、同時に
no sooner than; the moment that
❶ よし子は部屋に入ってくるや否や、「変なにおいがする」と言って窓を開けた。
❷ そのニュースが伝わるや否や、たちまちテレビ局に抗議の電話がかかってきた。
❸ 社長の決断がなされるや、担当のスタッフはいっせいに仕事に取りかかった。
接続 | Vる+や否や |
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1)「~や否や…」の形で、「~」が起こると直後に「…」が起こる、と言いたいときに使う。前のことに反応して起こる予想外のできごとが多い。
2)「や否や」は現実のできごとを描写するのであるから、意志的な行為を表す文や「よう・つもり」などの意志の文、命令文、否定文などが後に来ることはない。
◆ × わたしはお金をもらうや否や貯金します。
3) ❸ のように「や否や」の「否や」がとれて「や」だけが残ったものも意味・用法は同じ。
4)同様の意味・用法を持つ表現には次のものがある。
参照︰(か)とおもうと・か~ないかのうちに・がはやいか・たとたん(に)・なり
1)One action follows on the heels of another. Often second action is unexpected reaction to first.
2)Pattern や否や de-scribes something real so does not appear at end of sentences that express volitional actions, such as よう or つもり, or in com-mands or negatives.
◆ × わたしはお金をもらうや否や貯金します。
3)As in sentence ❸ when the 否やofや否やis removed, leaving only や, meaning and usage are the same.
4)Patterns with similar meanings or usage are:
参照︰(か)とおもうと・か~ないかのうちに・がはやいか・たとたん(に)・なり
easy to
❶ この本は字が大きくて読みやすいです。
❷ あの病院のお医者さんは、病気のことをわかりやすく説明してくれます。
❸ (手紙)風邪をひきやすい季節です。どうぞお大事に。
❹ この花びんは壊れやすいから気をつけてください。
接続 | Vます+やすい |
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「~するのが簡単だ・容易に~する」という意味。 ❶ ❷ のようにプラス評価も ❸ ❹ のようにマイナス評価もある。
参照︰にくい
Easy to do. Can be used in positive evaluations, such as in sentences ❶ and ❷ , or in negative ones, such as in ❸ and ❹ .
~のか
what; where; who; whether
❶ 何を考えているやら、息子の心の中はさっぱりわからない。
❷ 名前が書いてないノートがこんなにたくさんある。これではどれがだれのやらわからない。
❸ バイクで出かけた太郎がまだ帰ってこない、いったいどこへ行ったやら……。
❹ 願書の書き方はこれでいいやら悪いやらわからないが、とにかく出してみよう。
接続 | 〔普通形〕(ナAなの/Nなの)+やら | S |
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1)「~か、まったくわからない」という疑問を表す。少し古い表現。 ❶ ~ ❸ のように疑問詞といっしょに使ったり、対の言葉の両方につけたりする。 ❸ のように「やら」の後の「わからない」という語を省略した言い方もある。
2)後には「さっぱりわからない・見当もつかない」などの表現が来る。
1)Speaker knows nothing about subject. Slightly old-fashioned expression. Can be used with interrogatives, as in sentences ❶ to ❸ ; appended to both words in a pair. わからない can be omitted after やら, as in sentence ❸ .
2)Phrases following include: さっぱりわからない, 見当もつかない, etc.
~や~など
and so forth
❶ 色紙は赤いのやら青いのやらいろいろあります。
❷ 机の上には紙くずやらノートやらのりやらがごちゃごちゃ置いてある。
❸ びっくりするやら悲しむやら、ニュースを聞いた人たちの反応はさまざまだった。
❹ マラソンで3位に入賞したとき、わたしはうれしいやら悔しいやら複雑な気持ちだった。
接続 | Vる/イAい/N+やら |
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1)まだほかにもいろいろあるが、まず1、2の例を挙げたいときに使う。
2)いろいろなものや気持ちがあって整理できないという気持ちで使うことが多い。
1)Gives one or two examples from among many.
2)Often used when speaker feels overwhelmed by extent or number of something.
➡ あげる