if
❶ よく読めば、わかります。
❷ この本はむずかしいことが書いてあるから、よく読まなければ、わからないよ。
❸ 明日、天気がよければテニスをしますが、よくなければうちでDVDでも見ます。
❹ このDVD、とてもよかったよ。もし見たければ、貸してあげるよ。
❺ あさって、休みでしょう。もしひまなら、映画を見に行きませんか。
❻ 部屋が静かでなければ、わたしは勉強できません。
❼もしその人がいい人ならば、いっしょに仕事をしたい。
接続 | Vば/イAければ/ナNなら(ば)/Nなら(ば) 巻末の活用表参照 |
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1)「ば・なら(ば)」は仮定条件を表す。動詞とイ形容詞には「ば」を使い、ナ形容詞と名詞の肯定形には「なら」を使う。「なら」は❼のように「ならば」の形で使うこともある。
2)「ば」の動詞が状態性の動詞(ある・いる・できる)以外の場合は、後の文には話す人の意志・依頼などを表す文は使わない。
◆ × もし熱が出れば、この薬を飲んでください。
→○もし熱が出たら、この薬を飲んでください。
3)しかし「~」が状態性の言葉(動詞の「あれば・いれば」、動詞の否定形「食べなければ」、形容詞「安ければ」など)の場合にはこの制限はなくなる。
1)Pattern ば・なら(ば) is a conditional. Verbs and イ-adjectives take ~ばナ-adjec-tives and affirmatives of nouns take なら. As in sentence ❼, なら can be used interchangeably with ならば.
2)When ~ば verb is not verb of state (ある, いる, できる), second clause does not include speaker's volition or requests.
would have
❶ A:ごめんなさい。きのうは、会議の場所を間違えて、遅くなったんです。
❷ 試合のとき、山田君がもっと元気なら勝てたのに。
❸ 店できれいなセーターを見た。もっと安ければ買ったんだけれど……。
接続 | Vば/イAければ/ナAなら(ば)/ Nなら(ば)+~(のに) |
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1)「~ば、…のに/けれど」の形で、「~ば」で事実とは違うことを仮想して、「…」で実現しなかったことなどについて、残念な気持ちやよかったという気持ちなどを述べる。
2)ナ形容詞と名詞では「なら(ば)」となる。
3)文末は「よかった・のに・けれど」などの表現が多い。
1)Speaker imagines some event contrary to fact before ば~のに/けれど, then expresses after pattern feelings of regret or gladness that event was not realized.
2)With ナ-adjectives and nouns becomes なら(ば).
3)Often sentence endings take よかった (good), のに (would have been), or けれど (but).
would be good if, should
❶ そんなに欲しいのなら、自分で買えばいいじゃないか。
❷ おまけにもらったものなど取っておく必要はない。どんどん捨てればいい。
❸ 若いときは何でも自分のやりたいことをやってみればいい。
接続 | Vば+いい |
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1)ほかの人に対して勧めたり提案したり助言したりする場合に使う。
2)同じ意味の表現に「たらいい・といい」がある。「ばいい」にはやや突き放した感じがある。「たらいい・といい」の方が軟らかい感じがする。
1)Recommends, suggests, or advises someone to do something.
2)Patterns with same meaning are: たらいい and といい. Pattern ばいい has slight feeling of rejection. Patterns たらいい and といい are softer.
hope that; would if be good if
❶ A:あしたはスポーツ大会ですね。雨が降らなければいいですね。
B:ええ、晴れればいいですね。
❷ ことしの夏は論文を書かなければならないから、暑くなければいいと願っています。
❸ 世界中の子どもたちが体も心も健康ならいいと思うのです。
❹ わたし、S会社に就職できればいいなあ。
接続 | Vば/イAければ/ナAなら/Nなら+いい |
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1)そうなってほしいという希望や願望がある場合に使う。
2)動詞・イ形容詞の場合は「ばいい」を使うが、ナ形容詞・名詞の場合には「ならいい」を使う。
3)文末に詠嘆の気持ちを表す「~なあ」をつけることが多い。
4)実現が難しいと感じている場合には文末に「けど・のに・が」などをつけることが多い。
5)「~ばいい」の「~」には話す人の意志を含む言葉は使わない。
◆ × わたし、S会社に就職すればいいなあ。
6)「たらいい・といい」と互いに言い換えが可能である。
1)Desire or hope something will occur.
2)Verbs and イ-adjectives take ばいい, but ナ-adjectives and nouns take ならいい.
3)Often sentence endings take exclamatoryなあ.
4)Often sentence endings take けど, のに, or が (but) when seems difficult to realize.
5)Words expressing speaker's volition are not included before pattern.
◆ × わたし、S会社に就職すればいいなあ。
6)Can be interchangeable with たらいい and といい.
how / why / when / who / where should
❶ A:この本はいつまでに返せばいいですか。
❷ A:東京タワーへ行きたいんですが、どこで降りればいいですか。
❸ A:この会に登録したいんですが、どうすればいいですか。
❹ A:弁当を予約したいんだけど、だれに言えばいい?
接続 | 疑問詞+Vば+いいですか |
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1)相手に指示を求める言い方。
2)「疑問詞+Vたら+いいですか」と意味・用法はだいたい同じ。
参照︰たらいいですか
1)Seeks instructions from other party.
2)Nearly same meaning and usage as interrogative + Vたら + いいですか.
~は特別だから例外だが
might be true for…, but not for…
❶ 妻:美術館は込んでいるんじゃないかしら。
❷ 規則を知らなかったのならいざしらず、知っていてこんなことをするなんて許せない。
❸ 神様ならいざしらず、普通の人間には明日何が起こるかさえわからない。まして1年先のことなんて……。
接続 | Nは・Nなら/〔普通形〕(+の)なら+いざしらず |
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「~はいざしらず・~ならいざしらず」の形で使う。「~」には極端な例や特別な場合が来て、主として「その場合は別だが」と除外してしまうときの言い方。
In forms ~はいざしらず or ~ならいざしらず. Extreme examples or special cases are given before pattern. Mainly indicates exclusion of some case for being extraordinary.
~は普通としても
not to mention
❶ わたしのうちにはビデオはおろかテレビもない。
❷ 今度の天災のために、家の中の物はおろか家まで失ってしまった。
❸ この地球上には、電気、ガスはおろか、水道さえない生活をしている人々がまだまだたくさんいる。
❹ 木村さんは会計の仕事をしているが、会計学についてはおろか、法律一般の知識もないらしい。
接続 | N(+助詞)+はおろか |
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1)「~は当然として、程度がもっと上の事柄も」という意味。
2)「も・さえ・まで」などの強調の言葉といっしょに使って、話者の驚きや不満の気持ちを表す。
3)相手への働きかけ(命令・禁止・依頼・勧誘など)の文には使わない。
1)Naturally one thing occurs, but actually level is far more drastic.
2)Used with words of emphasis such asも, さえ, or まで; expresses speaker's surprise or dis-satisfaction.
3)Not used in sentences that make appeals (commands, injunctions, requests, solicitations), etc.toward listener.
as for…has…
❶ あの人は目がとてもきれいです。
❷ この料理は味がちょっと薄いです。
❸ リンさんの家は庭が広くて、いいなあ。
❹ メキさんは足が速いです。彼はサッカーの選手です。
接続 | NはNが |
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「N1はN2が…」という形で、あるもの(N1)を話題にし、その部分やそれに属するもの(N2)の状態・性質などを表す言い方。
Takes up a topic N1; describes condition or nature of N2 that is part of or belongs to N1.
(does) this, but not that
❶ この本はもう読みましたが、あの本はまだです。
❷ わたしたちの学校では、春は遠足に行きますが、秋は行きません。
❸ 机の上には本がたくさんありますが、本だなにはあまりありません。
❹ わたしは図書館へは自転車で行きますが、学校へは歩いて行きます。
❺ タンさんにはプレゼントをあげたけど、カンさんにはあげなかった。
接続 | N(+助詞)は+〔丁寧形〕・〔普通形〕+が、N(+助詞)は~ |
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1)二つのことを対比して言うときに使う。 ❶ のように「本を」に「は」がつく場合は「を」は消える。(本をは読みました)そのほかの助詞は ❸ ~ ❺ のようにそのまま残る。
2)くだけた話し言葉では「が」が「けど」になる。
1)Contrasts two things. As in sentence ❶ , particle を disappears when は is used. Other particles, such in sentences ❸ to ❺ , remain.
2)In informal speech, が becomes けど.
~だけでなく
not just
❶ いくら薬を飲んでも、風邪が治らないばかりか、もっと悪くなってきました。
❷ このごろ彼は遅刻が多いばかりか、授業中にいねむりすることさえあります。
❸ 彼は仕事や財産ばかりか、家族まで捨てて家を出てしまった。
❹ あの人は仕事に熱心であるばかりか、地域活動も積極的にしている。
接続 | N/〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+ばかりか |
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1)「~だけでなく、その上にもっと程度の重い事柄も加わる」という意味。
2)後の文には「も・まで・さえ」などがよく使われる。
3)「ばかりか」では、「ばかりでなく」と違い、後に意志や希望、また命令や誘いなど働きかけの文が来ることはほとんどない。
◆ × 有名な観光地ばかりか、静かないなかの生活も見たい。
→○有名な観光地ばかりでなく、静かないなかの生活も見たい。/
× 自分のことばかりか、他人のことも考えなさい。
→○自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい。
参照︰ばかりでなく
1)Not just does one thing happen, but something even more drastic does as well.
2)Clause following often takes も (also), まで (until), or さえ (even).
3)Unlike ばかりでなく, clauses that make appeals, such as volition, hope, commands, or solicitations, rarely follow.
ますます~していく
just continues to
❶ このままではジムの日本語の成績は下がるばかりだ。なんとかしなくてはならない。
❷ 最近の田中委員長の行動はよいとは言えない。彼への不信感は増すばかりだ。
❸ 選挙のときの対立が原因で、党内の二つのグループの関係は悪くなるばかりだ。
接続 | Vる+ばかりだ |
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1)ものごとの変化が悪い方向にだけ進んでいることを表す。
2)変化を表す動詞と接続する。
1)Some change continues in bad direction.
2)Connects with verbs expressing change.
➡ たばかりだ
~だけでなく
not only, but
❶ わたしたちは日本語ばかりでなく、英語や数学の授業も受けています。
❷ 今日は頭が痛いばかりでなく、吐き気もするし、少々熱もあるんです。
❸ テレビの見過ぎは子どもの目を痛めるばかりでなく、自分で考える力を失わせると言われている。
❹ あの人は有名な学者であるばかりでなく、環境問題の活動家でもある。
❺ 人の仕事上のミスばかりでなく、私生活についてまで非難するのはやめなさい。
接続 | N/〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+ばかりでなく |
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1)「~だけでなく、範囲はもっと大きくほかにも及ぶ」と言いたいときに使う。
2)後の文には「も・まで・さえ」などがよく使われる。
参照︰ばかりか
1)Situation isn't limited to one aspect, but impacts far wider range.
2)Second clause often takes も,まで, さえ, etc.
~だけが原因で
simply because
❶ うっかり生水を飲んだばかりに、おなかを悪くしてしまった。
❷ パスポートを取りに行ったが、はんこを忘れたばかりに、今日はもらえなかった。
❸ 彼は子どもの命を助けたいばかりに、薬を買うお金を盗んだのだそうだ。
❹ パソコンのソフトがうまく使えないばかりに、やりたい仕事ができなかった。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+ばかりに |
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1)「~ばかりに、…」の形で、「~だけが原因で、…という予想外の悪い結果となった」と言いたいときに使う。「…」には悪い結果の文が来る。
2)話者の後悔の気持ちや残念な気持ちを表すことが多い。
3) ❸ のような「たいばかりに」を使う場合は、したくないことをあえてやったという意味の文が来る。
1)Some single cause listed before pattern causes some unpredictably bad result. Clauses showing adverse results follow.
2)Often expresses speaker's feelings of regret or disappointment.
3)In sentence ❸ , たいばかりに, implies person didn't want to do particular action, but had little recourse.
~から
precisely because
❶ 君の将来を考えればこそ、忠告するのだ。
❷ 音楽があればこそ、こうして生きていく希望もわいてくる。
❸ わたしが勤めを続けられるのも、近所に子どもの世話をしてくれる人がいればこそだ。
❹ 練習が楽しければこそ、もっとがんばろうという気持ちにもなれるのだ。
❺ 子どもがかわいければこそ、昔の人は子どもを旅に出したのだ。
❻ 親がいればこそ正月に故郷へ帰りますが、親が亡くなればもう帰ることもないでしょう。
接続 | Vば/イAければ/ナAであれば/Nであれば+こそ |
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1)「~ばこそ、…」の形で、「~だから、…。ほかの理由ではない」と強調した言い方。話す人の積極的な姿勢の理由を強く言う言い方。
2)マイナスの評価にはほとんど使わない。「~」は状態の表現が多い。
3)やや古い言い方。
1)Emphasizes there is no other reason for something. Strongly expresses reason for speaker's proactive attitude.
2)Rarely used with negative evaluations. Expressions concerning conditions often precede pattern.
3)Slightly old-fashioned.
~は今は考えの外に置いて
leave for the time being
❶ 就職の問題はさておき、今の彼には健康を取り戻すことが第一だ。
❷ 責任がだれにあるのかはさておき、今は今後の対策を考えるべきだ。
❸ (二人の男の人が仕事の話をした後)
接続 | Nは+さておき |
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「~はさておき…」の形で、「今は~を考えの外にはずして、…を第一に考える」という意味を表す。
Set something aside and not think about it for time being; think of something else first.
➡ をはじめ
➡ をはじめとして
➡ をはじめとして
begin to
❶ もう7時だから、そろそろ食べ始めましょう。
❷ なべに牛肉を入れて色が変わり始めたら、さとうとしょうゆを入れてください。
❸ この地方で桜が咲き始めるのは、3月の終わりごろです。
❹ 子どもは最近、町の図書館を利用し始めました。
接続 | Vます+始める |
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1)始まりと終わりがある継続する動作や作用・自然現象・習慣などが始まるという意味を表す。
2)普通は瞬間動詞にはつかないが、 ❸ のように、多くのものの作用やおおぜいの人の動作の場合は、瞬間動詞にもつく。
1)Begin continuous action, operation, natural phenomenon, or practice that has beginning and end.
2)Usually does not append to verb of moment, but when used with verbs concerning a single action of many things or people, verbs of moment can be used, as in sentence ❸ .
hardly possible that
❶ 何かの間違いでしょう。彼が独身のはずがありません。ときどき奥さんの話をしますよ。
❷ A:田中さん、遅いね。どうしたんだろう。
B:田中さんは今日は来られるはずがないよ。神戸に出張しているんだから。
❸ A:林さん暇かな。テニスに誘ってみようか。
B:あの人は今就職活動中だから、暇なはずはないよ。
❹ A:え、かぎがない? そんなはずないよ。ぼくたしかに机の上に置いたよ。
B:あ、あった、あった、ごめんなさい。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+はずがない |
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1)ある事実をもとに「その可能性がない」と言うときに使う。話す人の主観的な判断を表す。
2)話し言葉では ❹ のように「はずない」と言う。
3)「わけがない」に置き換えられる。
参照︰わけがない
1)Some fact is impossible. Speaker's subjective judgment.
2)In spoken language, becomes はずない, as in sentence ❹ .
3)Interchangeable with わけがない.
(inevitable result) must surely
❶ 田中さんはもう会社を出たはずですよ。5時の新幹線に乗ると言っていたから。
❷ スポーツ大会の写真は山中君に頼みましょう。写真学校の学生だから上手なはずですよ。
❸ あのうちのおじょうさんも、10年前に7歳だったのだから、もう高校生のはずだ。
❹ リーさんは3時に家を出たそうですから、ここには4時前に着くはずです。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+はずだ |
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1)客観的な理由があって(例えば計算などをして)、推量にかなり確信があるときに使う。その理由から考えて、当然のことだと推量するときの言い方。 ❹ のように、予定を表すときにも使う。
2)話す人の意志的な行為の予測には使わない。
1)Used when objective reason (for example, by calculation), and extreme confidence in surmise. Conjecture seems natural considering reasons. Also describes plans, as in sentence ❹ .
2)Not used with speaker's volitional actions or predictions.
~のは当然だ
(natural) should be
❶ A:わあ、おいしいワインね。
B:おいしいはずですよ。高いワインなんですから。
❷ 寒いはずです。雪が降ってきました。
❸ A:タンさんは日本語が上手だね。
B:日本に10年も住んでいるんだから、上手なはずだよ。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nの・Nである)+はずだ |
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事実や状況から「それは当然だ」と言いたいときに使う。
Considering some fact or situation, something is natural.
➡ はずがない
そのようなことになればすべて終わりだ
that's the end
❶ 一生懸命働いても病気になればそれまでだ。
❷ 高い車を買っても、事故を起こせばそれまでだ。
❸ いくらお金をためても、死んでしまえばそれまでだ。
接続 | Vば+それまでだ |
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1)「そうなったら、すべてが終わりになってしまう」と言いたいときの表現。
2)「~ても、Vばそれまでだ」のように前文は「~ても」の形で表れることが多い。
1)If certain thing happens, it's all over.
2)Often first clause contains ~ても.
一方~はどうかというと
on the other hand; when it comes to
❶ 父も母ものんびり過ごしています。わたしはというと、毎日ただ 忙しく働いています。
❷ ここ10年間で保育所の数は大幅に増えたようだ。しかし、わたしの地域はというと、まったく増えていない。
❸ 現在、人々の生き方は非常に自由になった。しかし、夫婦の役割についての考え方はというと、どうだろうか。
接続 | N(+助詞)+はというと |
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あることを対比的な話題として取りあげる言い方。「はというと」の前後には対立的な文が来る。
Contrasts topics. Contrasting clauses precede and follow はというと.
~は今は問題にしないで
leaving aside the problem of
❶ 費用の問題はともかく、旅行の目的地を決める方が先です。
❷ コストの問題はともかくとして、重要なのはこの商品が売れるか売れないかだ。
❸ この計画は実行できるかどうかはともかくとして、まず実行する価値があるかどうかをもう1度よく考えてみよう。
接続 | Nは+ともかく(として) |
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「~はともかく…」の形で、二つの事柄を比較して、「~の問題も考えなければならないが、今はそれよりも…を優先させる」という気持ちで使う。
Compares two matters; implies topic brought up also has to be considered, but that for now, some other topic should receive priority.
➡ をとわず
~を除外して考えて
putting aside; except for
❶ 大都市は別として、各地の市や町では町おこしの計画を進めている。
❷ 必要に迫られてする読書は別として、40代、50代になってからの読書は本当に心にしみとおるものがある。
❸ 具体的にどんな項目について聞くかは別にして、まずアンケートの全体的な枠を決めることが必要だ。
❹ 協力するかしないかは別として、とにかく話だけは聞きましょう。
接続 | N+は別として |
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1)「~は別として…」の形で「~については後で考えるとして、今は…のことを優先的にする」という使い方や「~という特別な状況を除外して考えれば、…のことが言える」という意味の使い方がある。「は別にして」の形もある。
2) ❹ のように対立関係の言葉を受けることもある。
1)Topic at hand should be considered later; another should be given priority now.Also means "if exclude special circumstances, then something can be said." Also in: は別にして.
2)Also sometimes takes expressions of contrast, such as in sentence ❹ .
~すれば…になり、もっと~すればもっと…になる
the more…the more; the less…the less
❶ 山は登れば登るほど、気温が低くなる。
❷ お礼の手紙を出すのは早ければ早いほどいい。
❸ 毎日使う道具の使い方は簡単なら簡単なほどいい。
❹ このABC社で仕事をするには、外国語が上手なら上手なほどいい。
❺ あの人の話は聞けば聞くほどわからなくなる。
接続 | Vば+Vる/イAければ+イAい/ナAなら+ナAな+ほど |
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1)「一方の程度が変われば、それとともに他方も変わる」と言いたいときの表現。ナ形容詞の場合は「~なら~なほど」となる。
2) ❺ のように、普通予想することと反対の結果となる場合にも使う。
1)As degree of one thing changes, so does another. ナ-adjectives become ~なら~なほど.
2)Also used for results contrary to what is usually expected, as in sentence ❺ .
~は当然として
of course; naturally
❶ 復習はもちろん予習もしなければなりません。
❷ 浅草という街は日曜、祭日はもちろん、ウイークデーもにぎやかだ。
❸ 大都市ではもちろん、地方の小さな農村でも情報がすばやくキャッチできるようになってきた。
❹ 田中さんは勉強についてはもちろんのこと、私生活の問題まで何でも相談できる先輩だ。
接続 | N(+助詞)は+もちろん |
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1)「~は当然として、程度が上の後の事柄も加わる」という意味。
2)より硬い表現として、「はもとより」がある。
参照︰はもとより
1)One matter is taken for granted; in fact some other element of even greater degree is added.
2)Somewhat more formal expression: はもとより.
~は当然として
of course
❶ 日本はもとより、多くの国がこの大会の成果に期待している。
❷ 数学は、自然科学や社会科学はもとよりどんな方面に進む者にとっても重要だ。
❸ 体の弱いぼくが無事に学校を卒業できたのも両親はもとより、いろいろな方々の援助があったからです。
❹ うちの父はパソコンはもとより、携帯電話さえ持とうとしない。
接続 | N(+助詞)は+もとより | F | W |
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1)「~は当然として、程度が重い(軽い)事柄も加わる」という意味。
2)「はもとより」は、「はもちろん」より書き言葉的な言い方。
参照︰はもちろん
1)One matter is taken for granted; in fact some other element of more or less import is also added.
2)More of written form than はもちろん.
more than; less than
❶ 今日はきのうより暖かいです。
❷ このアパートは前のアパートより便利です。
❸ 水は空気より重い。
❹ 先生:かたかなの言葉は、漢字の言葉より易しいですか。
❺ 父は家族の中でだれよりも早く起きます。
❻ 人間の命は何よりたいせつです。
接続 | NはN より |
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1)「N1はN2より…」の形で話す人があるものを話題として取り上げ(「N1は」)、その状態を、ほかのものを基準にして(「N2より」)、比較して言うときの言い方。
2)比較を表すこの言い方は、否定の形では言わないのが普通である。
◆ × バスは電車より速くないです。/
× わたしは兄より早く起きません。
3) ❺ ❻ のように、「疑問詞+より」の形で、最上級を表す。
1)Speaker takes up topic (N1)and compares it to separate standard.
2)Normally, comparatives are not used in negative.
◆ × バスは電車より速くないです。/
× わたしは兄より早く起きません。
3)Superlatives are expressed by interrogatives + より, as in sentences ❺ and ❻ .
➡ にはんして
➡ にはんして
➡ にはんして
一面では~と考えられるが、別の面から見ると
at the same time, on the other hand
❶ 彼女はいつもは明るい反面、寂しがりやでもあります。
❷ 郊外に住むのは、通勤には不便な半面、自然に近く生活するというよさもある。
❸ 科学の発達は人間の生活を便利で豊かにする反面、環境を汚し、素朴な人間らしさを失わせることになるのではないか。
接続 | 〔普通形〕(ナAな・ナAである/Nである)+反面・半面 |
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1)ある事柄について二つの反対の傾向や性質を言うときの言い方。
2)漢字は、より対立的なことを言う場合は「反面」の方を使うことが多い。
1)Phenomenon with two opposite directions or natures.
2)When used to express conflicting phenomena, 反面 rather than 半面 is often used.